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金持ちを貧乏にさせると・・

2021-06-23 06:48:56 | 日記
現在の資本主義社会では、どうしても格差が発生するようだ。
そしてその是正のためには、企業に対して強く規制したり、庶民への福祉制度の充実が考えられる。
だが、20世紀末期の英国労働党政権では、経済が活力を失いいわゆる英国病と呼ばれる状況であった。
そこに現れたのが、保守党の「鉄の女」とも呼ばれたマーガレット・サッチャー首相だ。
女史は自らの政策への批判に対してこう述べた。

◆金持ちを貧乏にしても、貧乏な人は金持ちにはならない
 福祉優先の政策や、企業への過剰な規制は、経済の活性化への妨げとなる。
 むろんそのバランスは必要なのだろうが。
 たとえ「金持ち優遇策」と呼ばれても、英国全体の経済活性化のために必要な政策だと自らの正当性を訴えたのがタイトルの言葉だ。

 金持ちが金持ちになれたのは、(世襲を除けば)お金を稼ぐ能力があったからだ。
 貧乏人にはそれがないわけで、貧乏人が金持ちになるにはこのお金を稼ぐ能力を身につけなければならない。
 だが多くの人は、能力のある人の足を引っ張ることで満足しているようだ。
 冷静に考えれば、それでは到底生産的とは思えないが、そこにはおそらく「妬み(ねたみ)」があるのだろう。

 挑戦する者には、必ず批判する者がいる。
 常識を打ち破ろうとする者には、必ず抵抗勢力が現れる。
 目立つ者は、多かれ少なかれ必ず叩かれる。
 我々は、サッチャー首相の言葉をもう一度思い出すべきかもしれない。
 金持ちを貧乏にしても、貧乏な人は金持ちにはならない、を。