goo blog サービス終了のお知らせ 
山本洋三ブログ
全米をフィールドに年間500店以上のレストランを視察する外食コンサルタント



Food Biz誌の第19号が1月31日発売されます。

今回はチックフィレを取り上げました。

【アリゾナ州・スコッツデール/チックフィレ】


近年では主要QSRチェーンのどこもがメニューに取り揃える
「チキンサンドイッチ」と「チキンナゲッツ」。

同社は、そのどちらをも世に送り出した
「チキン商品のパイオニア」です。



左:【チキンサンドイッチ】 右:【チキンナゲッツ】


チックフィレ社は、創業以来37年連続で売上成長を実現。
過去11年間は毎年二桁の売上成長率を記録しています。




国内に1197店('04年12月時点)を展開。
年商は、17億4640万ドル(約2096億円)。
※CLOSED SUNDAYS(週6日営業)

フードサービス業のみならず、
国内で有数の私企業に挙げられる
エクセレントカンパニーです。





パパジョンの業績回復が鮮明です。
2005年度の既存店売上高は直営で前年比7.9%増。
FC同3.9%増と発表されました。(FC比率83%)。

【「ちらし広告」:パパジョン】


同社は、「品質志向の宅配ピザチェーン」です。
展開数は2565。
1店舗年商は66万9700ドル(約8036万円)。(2004年12月)。

業界では、ウェンディーズの創業者デーブ・トーマス氏との共通項
(1).成熟市場を切り開いた
(2).CEO自身がマスコミに露出するブランディング手法
が成功事例として頻繁に取り上げられます。

【同社の創業CEO・ジョン・シュナッター氏】
シンボルキャラクターとしてこんな風に広告に登場します


数年前の足踏み状態から見事に脱却。
成長軌道を回復した同社の成功要因は、「単純化」です。

官僚化した組織の簡素化。
消費者ニーズを起点とした新商品開発。

そして、昨秋、10年振りの大型商品
「パーフェクト・パンピザ」が市場に投入されました。

【パーフェクト・パンピザ / ラージ:$12.99】


同商品はパパジョンのエリアFCジー
フランク・カーニィー氏(=なんと!ピザハットの創業者)が関与。
カンザス州ウィチタで3年半の実験期間を経て
全国展開を開始。好調が伝えられています。

それにしても、ピザハット創業者が
アッサリと競合他社のエリアフランチャイジーになってご活躍とは・・・。
いかにもアメリカ的な話ですね。

復調パパジョン。
2001年以降続いた店舗数の減少傾向にも歯止めがかかり
3000店のマイルストーンもあっさり通過してまだまだ伸びて行きそうです。
※同社Webによると2005年11月5日時点での店舗数は2903となっています。





日本経営合理化協会のウェブ連載・第9号がアップされました
四半期ぶりに家人の「辛口コラム」です。

今回は、日本で極めて一般的な分類のものさし
「日常」・「非日常」について考察。
これをベースに、米国で元気のいい
「カジュアルプラス」について触れてみました。

是非ご一読ください。





カジュアルプラスの主要プレーヤー。

【アリゾナ州・スコッツデール/ヒューストンズ】
カジュアルプラスの原型。1977年創業。
1店の平均年商:7億4560万円。店舗数:37('04年12月時点)




【アリゾナ州・スコッツデール/ザ・チーズケーキ・ファクトリー】
カジュアルプラスの代表ブランド。1978年創業。
1店の平均年商:12億9750万円。店舗数:87('04年12月時点)



【アリゾナ州・スコッツデール/マジアーノス】
ブリンカー社傘下のイタリアンレストラン。1990年創業。
1店の平均年商:10億2753万円。店舗数:32('04年6月時点)




【アリゾナ州・スコッツデール/P.F.チャンズ・チャイナビストロ】
中華のカジュアルプラス。1993年創業。
1店の平均年商:6億9223万円。店舗数:115('04年12月時点)








【アリゾナ州/モニュメントバレー】



新年おめでとうございます。

日本は、そろそろお屠蘇気分も抜け
仕事モードへのギア比が、ぐんと上がる時期でしょうか。

さて、アメリカでは、早くもNRA(全米レストラン協会)から
2006年度の売上市場規模予測が発表されました。

売上予測は、5110億5000万ドル(約61兆3260億円※1ドル=120円換算)。
'92年から15年連続の拡大です。

先進国で唯一人口が増加するアメリカ合衆国。
フードサービス業の成長は止まりそうにありません。

# # #

では、今年もよろしくお願いします。