やんたけバス研究所 別館

本館やんたけバス研究所の別館として、バスに限らず撮影した画像をアップしています。画像の無断転載・転用は御遠慮願います。

ファミリーサルーン現る!

2015-10-25 22:41:00 | トラックネタ
先週の土曜日のこと、岡山県トラック協会によるイベントがあり、そこにアート引越センターのバスの形をした引っ越し専用車が来ると聞き、ちょうど月1回の土曜休みだったので現場に急行してきました!


それでは・・・・

ドーゾ!

アートコーポレーション PJ-FM62FZ

正面から見ると、まさにエアロクィーンⅠに見えますねぇ。バスではなくトラックなのでフロントの行灯のところに冷却用のエアインテークが備わってます。



まぁ、現場に出向いたのは昼過ぎで、イベントも盛況を呈してまして型式写真はムリ・・・。



リアもこんな感じでイベント真っ最中・・・。



なので、諦めて一旦帰宅したのですが、もう二度と目にかかることもない可能性が高いので、型式写真を撮るためにもう一度出向きました。

ここで、この車両の解説を。

パッと見、エアロクィーンベースに見えますが、ベースは三菱の中型トラック・ファイターなんですよ。つまりはバスで言う大型車幅のMMといったところでして、エンジンも同じ6M60のインタークーラーターボ付270psなんですね。積載量もわずか2.2トン・・・といっても1家族の引っ越し分なので重量的には標準のようです。



車体中央部にドアがついており、お客さんはここから乗車します。



車高はスーパーハイデッカーと同等なので、それなりの段数の階段がついています。



ココにもトランクがあり、車いすを格納できるようになっています。なぜ、車いすがあるのか・・・・。



反対側に電動リフトがついているんですね。足腰の弱いおじいちゃんおばあちゃんもコレで楽々乗車でき、家族みんなで利用できるんですよね。



後ろから見ると、トラックそのものですねぇ。ちょうど車体半分でバス部とトラック荷台部が分かれてます。荷台はパブコ製保冷車用が採用されてます。


それでは中をちょいと覗いてみましょう。



客室内は観光バスのサロン部のような感じで、天龍製の足踏み式自動回転シートに、サロンテーブル、液晶モニター、冷蔵庫が備えられてます。正にファミリーサルーン!!



客室と運転席はアクリル板で遮られており、フロントビューも確保されてます。運転席はまんまトラックですねぇ。




最後に何とか順光で捕獲!



リアスタイルも。


ちなみにこの車両は香川ナンバーで香川の営業所に配備されているそうです。


私は一戸建てを建てたので、何らかの転落人生を送らない限り引っ越しをすることはないと思うので、利用することはないと思うのですが、一度お客として乗車してみたいですねぇ(笑)。

宇部興産専用道路。

2014-07-05 23:01:00 | トラックネタ
最近更新怠っています・・・・。

さて、今回はバスでも鉄道でも無く、トラックネタを投下します。

山口の美祢にある鉱山と宇部にある工場を結ぶ私有の高速道路があるんですよ、その名は宇部興産専用道路。この存在を知ったのは、ぽると出版の発行する雑誌「ワーキングビィークルス」に特集されているのを見てなんですわ。コレを見て、居ても立っても居なくなり、クルマで九州に向かうついでに当地に行ってみたのが確か平成10年のGWだったか・・・。

今みたいにネット社会ではないんで詳しい資料は無し、ましてや車にカーナビなんぞ付いておらず地図で調べて行ったんですよ、確か。しかも、当時お付き合いしていたオネエちゃんも同乗と言う事で時間の制約有りと言う厳しい条件・・・・。

ではコレじゃ!

こんな感じで立派な道路でした!

地図で調べるとこの専用道路をクロスする市道だったか県道があったんでコチラで撮影。ココで撮影していると気の良いドライバーさんが、クラクション鳴らしてくれたりしてなんかイイ気分でしたわ。

残念な事に、当時は銀塩カメラだったんで、今みたいにバシバシ撮っていなかったんですよ・・・・。

じゃ、個別に紹介しますわ。

まずはコレ、

いすゞ ギガ ZZZ75K

30リッター、600psのV10エンジン10TD1搭載のいすゞのトラック~♪ですわ。日本国内ではココでしか走行していないダブルストレーラーですよ!。

そして、

三菱 スーパーグレート FV513HR1N

コチラはV8ツインターボ550psのエンジン8M22TI搭載のスーグレですわ。実はコレに代替される前は三菱はボンネットのトレーラーヘッドを使っていたんですよね。コレを撮りたかったんですが願い叶わず・・・・。三菱のボンネットヘッドを使っていた時はトレーラがもう一つくっついた3重連のトリプルスなんて言うバケモノも走っていたようです。流石にヘッドだけでは出力不足になるんで、その途中にパワードーリーと呼ばれる動力台車が組み込まれていたそうで、マジで現物を見たかったですわ・・・・。

更に、

ボルボ FH16-520

外車も投入されていたんですよね。コチラはボルボですわ。国産とは違いコチラは直6ICターボ、16.1リッターから520psを搾り出していましたわ。欧米は大型車のディーゼルエンジンに関しては逸早く小排気量ターボ化が図られていたんですよね。晩年まで大排気量NAディーゼルエンジンが採用されていたのは世界中で日本ぐらいだったんですよね。

画像はオシリが切れてますが、写真じゃちゃんと写っているんですよ。スキャンする時に切れちゃったみたいです。


最後に

ケンウォース C500B

アメリカのケンウォースですよ!。いかにもアメリカンなボンネットトラクタヘッド!!。三菱のボンネットは拝めなかったんですが、これが撮影出来ただけでもよかったですわ。コチラも直6ターボで排気量は僅か14.6リッターで520ps。


如何だったでしょうか。この車両群は16年前のモノなんで当然もう既に代替されていると思います。仕事で中国道を走行するとこの宇部興産専用道路と並行する区間があるんですが、以前は結構これらのダブルストレーラーを見かけていたんですが、最近は普通のトラックが走っていたりするんですよね。運行本数減っちゃったんでしょうかねぇ。

なんかまた撮りに行きたくなってきちゃいましたぜ。

バスもいいけど、たまにはこんなのもイイですよねぇ。

馬を運ぶ。

2012-07-17 00:17:00 | トラックネタ
この時期、観光バスはオフシーズンなんでたいした収穫が無いんですよ・・・・。

そんな中、バスのようでバスで無い、馬匹車が撮れたんでご紹介しましょう。


社番:791 日野FW1E

馬を運ぶ馬匹車は今までフロントマスクをバスそのものを使用していた物がほとんど出したが、バスを製造するボディーメーカーが減ってしまい、新たに製造される馬匹車のフロントマスクはほぼトラックに近いものばかりになったようですわ・・・。この車両も日野プロフィアのマスクを少々いじった仕上がりとなっています。しかしながら、フロントドアはセレガRの物が流用されていますし、リアスポイラーは西郡観光なんかでも使っていそうな巨大なものが装備されており、まだ少々バスをリスペクトした面影を残していると言ってもいいでしょう。

同じ運送会社の車両か・・・・


社番:795 日野FW1E

ん?あれ?同じ運送会社の車両なんですけど、細部が色々違いますねぇ。まずはホィールベース。両方低床4軸のFWですけど、第1輪と2輪の間の間隔が違いますねぇ。そして頭の行灯の有無、側面上部の窓の数など・・・。下の車両には屋根上に三菱のMJに搭載されているデンソーパッケージエアコンが載ってるし!!

馬匹車は奥が深い・・・・・。


オマケ



日野のブルーリボン顔の車両ですわ。バスでもだいぶ少数派になったブルーリボンですが、馬匹車にもまだ残っているんですねぇ。サビ一つ無く程度は上々のようです。しかしながら、顔だけ見てると日野のFRかと思い込んでしまいますよねぇ・・・・・。何とこの車両、日野ではなく日産ディーゼルなんですよ!!驚きでしょ?。識別点はホィールキャップなんですけど・・・・・。

このほか、高速道路で三菱エアロバスK顔とか富士重工7B顔とか見かけたんですけど、捕獲には至っておりません・・・・・(泣)

V8のボンネットトラック

2012-02-23 22:57:00 | トラックネタ
先日、福山自動車時計博物館で行われた「糸目フェス」に行ってきました。

そしたらこんなお宝が来ていました!!

日産ディーゼル TW50LD 昭和50年式

搭載エンジンはV8のRD8、280psですわ。
つまりはバスでいうRA50Pなどと同じ。
型式のTWは固有型式で、50がエンジン、Lがホィールベース、DはダンプのDということになります。

日本のボンネットトラックでV8エンジン搭載車はコレが唯一かと。三菱のボンネット重トレーラーヘッドはV10ターボとか一気にものすごいエンジンになりますねぇ。


で、その昔岡山に存在していた個体がコレ。


TW50LD 年式不明

この車両は水島の方に転がっていて、車を走らせていると目に飛び込んできて思わず撮影したものです。バスはちゃんとデーターを記録しているのですが、トラックは滅多に撮影していなかったので、何時何処で撮影したかは記憶があいまいなんですわ・・・・確か平成7~8年ぐらいの撮影かと。それにしてもアメリカンなコンボイを意識してか、メーカープレートを自作っぽい「FORD」にしているのはご愛嬌、ウロコステンのバンパーは厳つく何やら重戦車と言った感じですねぇ。TW50の意匠ともいえるBMW風のグリルはカスタマイズされており、ボンネットに収まるV8エンジンが大きいので、直6エンジンを積むほかの個体に比べて威風堂々とした感じが中々ヨイですわ。
 

珍品?

2012-01-12 23:36:00 | トラックネタ
先日コメントでチラッと出てきたトラックをご紹介。


三菱ふそう K-FS313 ? 昭和55年~

三菱の4軸低床FSです。異様に短いホィールベースはホィールベースとは呼べない感じ。どうせならタイヤを均等割りにしてラフターみたいにすれば何処でも走っていけそうな感じですわ。セフティーウインドウが付いてるのでK-と断定。エンジンはおそらくV8NAであろうから、8DC8の275psが搭載されてるでしょう。狭い現場に重機を搬入するための仕様かと思いますが、今現在こんなホィールベースの設定は無いです。昔は用途に合わせてメーカーも柔軟に対応していたんですなぁ。

元々はこの車両、岡山市南部に止まっていたのですが、現在の場所に移転してきた様子。プレートは岡11なのでワンオーナー車でしょうねぇ。

ちなみに日野の低床4軸(8×4)はFWとなります。三菱と日野のトラックの型式はFを先頭文字に他のアルファベットを組み合わせたものであり、両メーカーで同じ呼称もありややこしい・・・・。