やんたけバス研究所 別館

本館やんたけバス研究所の別館として、バスに限らず撮影した画像をアップしています。画像の無断転載・転用は御遠慮願います。

井笠鉄道にお別れ乗車。

2012-10-29 21:27:00 | 井笠鉄道アーカイヴ
井笠鉄道廃止まで、ラストサンデーになった昨日。

当然井笠詣でに出掛けたかったんですが、何と母上様の7回忌の法要とバッティング。どちらが大切かって、そんなの比べられませんわな・・・・・。

・・・・と言うわけで、しっかりと役目を果たした後、出掛けて来ました。

本当は倉敷駅北口16時発の便に乗りたかったんですけど、間に合わず、17時30分発の便にお別れ乗車しました。


井笠鉄道 社番:F0303 KK-MK25HJ 平成15年式

井笠にたま~に入っている三菱車がやって来ました。そうそう、この井笠の路線に乗車したのは何時だったか・・・・まぁ、JRバスが廃止になる時はJRバスで矢掛まで乗車したんですけどね。井笠となると確か井原特急に乗車してイトコの家に遊びに行った時、ちゅうことは小学生以来じゃわ!!でもその時は最寄のバス停である有井で下車したんですよ。


これも見収めか・・・・・


車内の様子。


バスは自分も含めて5名の乗車があり定時に出発。しかし・・・・日曜夕方の倉敷駅の北口と言えばもうお解かりでしょう・・・・・買いもも客の帰宅ラッシュなんですよ!。とりあえず倉敷ICに向かう交差点過ぎれば流れるかと思いきや、イオンからの帰宅客も合流する高梁川の土手の交差点まで渋滞!!5分ほどで通過できる所が30分掛かりました・・・・。


川辺橋にて。

何とか渋滞を超えJR清音駅に到着すると、今度は地元タクシー会社のMJが後の路線バスが来てるのに、降車扱い。しかも中々避けず、全員が降りたあと忘れ物チェックまでする始末・・・悲しくなりましたわ。コチラの車内はもう十分遅れているので皆諦めムードでしたわ。

こんなに遅れているにもかかわらず、川辺橋を渡った所のバス停で買い物帰りの老婆の乗車あり!このおばあちゃん30分近く待っとったんじゃ・・・バス停5つほどで下車しました。路線が廃止になったらおばあちゃん、買いものどうするんじゃろうか・・・・。

外は真っ暗&スモークガラスなんで外の景色は全く見えず。日暮れが早くなったもんだ・・・・。


無事矢掛到着。


矢掛まで通して乗車したのは自分含めて3名。他二方もお別れ乗車でしょうかねぇ。先に下車して写真を撮ると既に次に行き先笠岡のLED表示が・・・・コレ、ストロボ無しの手持ち撮影です。


このあと、井原まで井原鉄道で高飛びして福山行きに乗車するか、それとも19時5分発の笠岡行きに乗車するか悩みましたが、バスが遅れたお蔭で待ち時間が少なくなったので笠岡行きに乗車することに。


時間があったんで車庫の中をバルブ撮影。三脚なんか持ってきてないんで鉄骨の上にカメラを置きました。


こんな街灯が・・・・。


北振バス 社番:H901 P-RB115AA 平成2年式

北振のRBが戻ってきました。この車両も全国的にもう少ないですわねぇ。


井笠鉄道 社番:Z9002 P-LT212J 平成2年式

発車の10分前にドライバーさんがやって来てエンジンを掛けました。先程のMKではなく、車庫で眠っていたLT。ドライバーさんは「もう乗車してもいいですよ」と声を掛けてくれましたわ。


ツーショット



幕いいですネェ~。

そういえば、数年前某オクで井笠の側面方向幕を確かゲットしていたなぁ。探してみよう・・・。


バスは定時に発車。貸切になるかと思えば発車直前に高校生が2名乗車。


外はもちろん真っ暗、風景はほとんど撮影出来ず・・・。


この交差点を左折し笠岡に向かう。


何と矢掛行きの営業車とスライド!!


こんな狭隘区間もあります。昼間に堪能したかった・・・。


ドライバーさんの運転は非常に丁寧で変速ショックは皆無、さすがプロドライバー!。さらにこの年式では非常に珍しいLTのエアサス車、その乗り心地を堪能しましたわ。


自分の他に乗車していた高校生二人が笠岡の手前で下車。二人とも定期券でしたわ・・・・10月いっぱいで使えなくなるんですねぇ。で、驚いたのが二人とも降りる時にドライバーさんに「ありがとうございました」とはっきりと言っていたんですよ。当たり前と言えば当たりあえなんでしょうが、心地よかったですわ。


笠岡駅到着前に見かけたカブトガニ号。

いよいよ貸切になった所でドライバーさんが「東京の方から来たんですか?」と話しかけてきましたわ。そこからしばしお話を・・・。やはり、廃業する話はいきなりだったらしく、今後どうするかまだ決めておらず、どうしようか悩んでると。こんな時に写真とかバシバシ撮影して何か申し訳ないんですわ・・・と言うと、いえいえ、本当に嬉しいし、ありがたいことです!と言ってくださいましたわ!。更に、ドンドン撮影して記録を残して欲しいとおっしゃってました。それから、この路線は井笠バスカンパニーになっても残りますから是非また乗ってくださいと!!。自分の職が危ういのに、こんなバス思いな発言が出来るなんて、プロ意識をしっかりと持った質のいいドライバーさんじゃないですか!!。そんな上質な乗務員さんが路頭に迷うなんぞ、やっぱおかしいですわ・・・・。


バスは定刻通り笠岡駅に到着。しっかりお礼を行って下車。ドライバ-さんは逆に「遅くまでお疲れさまでした」とコチラの労をねぎらってくれるではありませんか!。この方はどこに行ってもやっていけると思います。

思わぬ乗務員さんとのふれあいに路線バスの良さを感じると共に、こんな人間味溢れた路線バス会社が廃業になるなんぞ、なんだか切なくなりましたわ。

2200円の井笠鉄道のバスカード、残金700円ありましたが、コレはお布施とさせていただきましょう・・・・・。



井笠鉄道アーカイブその5

2012-10-27 22:10:00 | 井笠鉄道アーカイヴ
出張に出てたりしたんで、中々続きが作れませんでした・・・・。

さて、井笠鉄道アーカイブ、まだまだ続きますぜ!。お待ちかね?今回は井笠の大型路線車編。

じゃコレ・・・・

井笠鉄道 社番:Z7309 BU20 昭和48年式

この画像は本館でも使用しているものなので見覚えのある方も多かろう。このために再スキャンしましたわ。バス黄金時代を髣髴させるフルサイズ大型路線車!しかも前後扉って言うのが岡山の郊外路線用車両の定番ですわーな。ボディーは富士重工のR13型ですな。撮影場所は天満屋バスターミナルで、この時はたまたま?岡山-井原の特急便でやって来たものですわ。幕にコマが入ってないのか紙による行き先表示が。生きてる姿はコレしか撮影してませんわ・・・・井笠の大型路線車は高馬力が当たり前的な感じがしますがそれは一時的なことだったんですねぇ。

ちなみにこの車両は以前R3509と言う社番をつけていました。



井笠鉄道 社番:Z7905 BU10K 昭和54年式

コチラはボディーは同じく富士重工なんですけどR13から3Eに変化しています。まぁ、どちらも13型なんですけど。エンジンはE120H:260psを搭載、従来はDH100H:195psなのでいかに高馬力かがわかるかと。高馬力仕様は型式にKが付くので型式からは判別しやすいんですよね。リーフサス・前中扉ながら、高馬力がかわれてか岡山-井原の特急便に使用されていた。


井笠鉄道 社番:Z7809 BU10K 昭和53年式

実は富士重工だけでなく、ちゃんと純正の川崎重工のボディーも存在してました。岡山市内ではこの辺りの年式のバスで川重製のものは居なかったので非常に珍しく感じてましたわ。まぁ、いすゞ自体居なかった訳ですが・・・・。


続いているなぁ・・・・。

井笠鉄道アーカイブその寿

2012-10-23 22:46:00 | 井笠鉄道アーカイヴ
このブログへのアクセス数が平常通りに戻りつつあります。バス趣味で無い方々の井笠鉄道に対する騒ぎが落ち着いてきたんでしょうねぇ。

それでは井笠鉄道アーカイブ第4弾行きますわ!


社番:Z8201 K-EDM430 昭和57年式

富士重工の3Eですわ。基本のボディー構造はBA20と同じですが、方向幕の大型化、フロントドアの窓ガラス1枚化でだいぶ印象が変わりますなぁ。特筆すべきはフロントエンブレムからわかるようにオートマ車なんですよ!コレはもう井笠名物と言える特長ですな。この頃まとまった台数にトルコン車を採用していたのは井笠鉄道ぐらいじゃないでしょうかねぇ。その走行音は正にラフターでしたわ。それにしても、屋根上のベンチレーターの数が多いですねぇ。



社番:Z8301 K-EDM430 昭和58年式

コチラは1年新しい車両でボディーは川重をチョイス。基本的に富士重工と同一仕様に仕上げているようですが、やはりメーカーが違うと細部が異なってきますねぇ。


あ、そうそう!

BA05Nは撮影していない・・・・と先日記述したのですが、何とオシャカでゲットしとりました!!

社番:Z7717 BA05N 昭和52年式

この馬ヅラ!!いい味出してるでしょう。プレートはキリ番の岡22か1000をつけていました。塗装から解ると思いますが、従来黄色い細い線の部分が青色に塗りかえられ、北振バスへ移籍した車両なんですよ。


まだ続きますよ!多分・・・・。


終焉間近の井笠鉄道を追って。

2012-10-21 22:45:00 | 井笠鉄道アーカイヴ
井笠鉄道終焉まであと10日となりました・・・・。

私の会社は日曜祝日しか休みがないとんでもない所なので、残された日は今日と来週の日曜だけ!さらに来週の日曜は母親の7回忌ときたもんだ・・・・、と言うわけで、井笠鉄道の記録を残せるのは今日だけだったんですわ!終焉まであまりにも時間がなさ過ぎる・・・てな訳で、本日午後から行ってまいりました。子供を連れてだったので行動に制約がありましたが。

で、バスの走る風景って前にも書きましたが、滅多に撮影しないので全然構図とかタイミングってのが解らないんですよねぇ。しかもロケハンもせずテキトーに車を止められる所での撮影となりました・・・。

まずはコレ

井笠鉄道 社番:F0303 KK-MK25HJ 平成15年式

実は高梁川の土手で撮影しようと思ったら出遅れまして・・・結局矢掛近くまで追っかけまわしてこのくらいしか撮れませんでした・・・・(泣)

そして次の便、

井笠鉄道 社番:H0801 PDG-KR234J2 平成20年式

高梁川の土手で・・・車止めるところが無い!。あ、これ勿論道路の真ん中で撮った訳じゃないですよ。

失敗例・・・

ド逆光!!

倉敷駅まで追いかけましたわ。

ココでも思いっきり影なんですよねぇ・・・。

先行して行こうと思ったら時間が無くバスにすぐ追いつかれ、

こんな感じ・・・。

ドライバーさん、クラクション軽く一発鳴らしてくれて手を上げてくれました!

それから追いかけて、



清音駅




もうココには路線バス来なくなるんですねぇ・・・・。

いやぁ、自分の腕の悪さを露呈させた出来上がりでした・・・・もっと修行しないとあきまへんなぁ。それにしても、お別れまで時間が無さ過ぎて悲しい限りですわ。でも最後に記録を残せただけでも良しとしなきゃいけないんですね・・・・。

来週、夕方来れたらもう一度来よう・・・・。



オマケ


ついでにコレも撮りたかったんで撮影したのですが、EF64-0でなくてEF64-1000になってました・・・・もう引退しちゃったのか・・・残念。

井笠鉄道アーカイブその3

2012-10-20 21:52:00 | 井笠鉄道アーカイヴ
井笠鉄道アーカイブ第3弾!

井笠のセミデッカーといえば、コレですよ!

それではドーゾ!!

井笠鉄道 Z8014 K-CRA580 昭和55年式

富士重工のセミデッカーであるS型デッカーですわ。シャーシはいすゞでやはり一つ短い尺をチョイスしています。ちなみにこの頃のいすゞ車には搭載エンジンのエンブレムがついており、この車両には「V10S」とありますねぇ。この「V10S」だとV10エンジンの10PA・295psが搭載されとります。ちなみに「V10SS」が同じくV10の10PB1・320psとなります。

ちなみに三菱や日野の観光バスはV8エンジンでV10エンジンといったら高馬力ダンプや重トレーラーヘッドに搭載するのに、いすゞはなぜバスにV10を搭載しているのか。それはいすゞのV10エンジンのシリンダーの容量が三菱・日野よりは少ないんですよ。なのでいすゞのV10エンジンはV10と言っても他社のV8エンジンと比べても排気量が然程変わりないんですよ。いすゞはV10故の静かな音と滑らかな吹き上がりを選んだんでしょう。言うてもV型ディーゼルエンジンは4の倍数がバランスがいいらしいので、やはりV10よりはV8の方がエンジン的にはいいようです・・・。

ちなみにこの車両はインフレナンバーがついていますが、元は福山22く555で所謂福山戻りの車両なんですよね。


コレだけでは無いんですよ・・・・

井笠鉄道 F8016 K-MS615N 昭和55年式

しっかり三菱車も富士重工ボディーも存在しているんですよね。外観は全く一緒ですが、V10Sのエンブレムの有無や左リアのルーバーの有無、社番のアルファベットで判別は容易ですねぇ。


で、なんか画像がキレイになったと思いませんか?。実はスキャナーに退色補正の機能があったのを今更ながら気づいたんですわ・・・・最近の機械はスゴイ!