やんたけバス研究所 別館

本館やんたけバス研究所の別館として、バスに限らず撮影した画像をアップしています。画像の無断転載・転用は御遠慮願います。

何と本当に惜別ツアーでした!!

2012-08-30 21:30:00 | バスネタ
先日の両備バスのシビルライナーを使用したツアー、中々の盛況であったのはご報告の通りですが、な、何と!廃車を免れたハズのシビルライナー、次の車検切れで廃車を宣告されたそうです!!。結果、本当に惜別ツアーとなってしまった訳です・・・・。

それでは26年と言う長寿を誇った両備のエアロバス・スタンダードデッカーを御紹介いたしましょう!


社番:F9366 P-MS725N 昭和61年式

エアロバススタンダードデッカーはハイデッカーに比べると車高が約20cm弱低くなっていますわ。約と言うあいまいな表現を使ったのは車両によって装備の個体差があり、車検証に記載されている高さが微妙に違うんですよ。上高地仕様であるため、ホィールベースはフルサイズより80cm短いN尺ですわ。ドアも狭い所で開閉出来るように折り戸をチョイス。アルミホィールを奢られているのは両備の車両であるステイタスとでも言いましょうか!


リアスタイル

もちろんバックカメラ装備ですが、年式的に結構デカイのが鎮座しとります。バックライトは両備のエアロ伝統の丸タイプですわ。


それではエンジンルームを拝見いたしましょう。

三菱のV8エンジン・8DC9が鎮座。排気量16.031ccの320psです。車高が低い上、尺も短いので総重量が抑えられた上に重心が低いので実は羊の皮を被ったオオカミ的なすばらしい走りをするんですよねぇ・・・・。おや?ダイナモは去年交換されたばかりのようです。リンク品でも十数万するシロモノですわ・・・・。


横のリッドを開けた所その1

こんな所に予熱器(プレヒーター)がブチ込まれてますねぇ。プレヒーターとは冷却水を燃焼した熱によって温める暖房装置なんですよ。乗用車なんかは温水式ヒーター、つまりは冷却水の熱を暖房に使用するんですけど、観光バスや寒冷地仕様のバスは早く車内を暖めなければならないのでプレヒーターが付いてるんですわ。その昔は家庭の石油ファンヒーターと同じ原理の燃焼式ヒーターなんかもありました。


横のリッドを開けた所その2

白いのはバッテリー。これも去年換えたばかりですねぇ。その隣のラジエーターはサブ冷のもの。で、このエアロに搭載されている三菱重工のエアコン、全くダメダメなシロモノで、丁度この年式辺りは音ばっかりで風が然程出ずサイアクな物が多いんですよ・・・しかし、この個体のエアコンはこんな灼熱地獄な真夏日でも必要充分に効いておりました。これもドライバーさんや整備の方々の日頃の整備の賜物でしょう。


では運転席。

ワンマン化改造された際にガイド席と仕切り板は撤去され、オーディオもビデオ等ははずされてます。なので普通の観光バスと比べると広々とした感じですな。シフトはフィンガーコントロールではなく棒シフト。フィンガーは壊れたらコンピューター交換がアッセンで50万ほど掛かるんで・・・・・。


オーディオ類。

何とオーディオはナショナル製のアナログタイプ!年式的にコレになりますわぁ-な。ナショナルは後にパナソニックになりますが、ちょっと前にバス用オーディオから撤退してしまい、今はクラリオン製しかないんですよね。他にソニーなんかもあったんですよ。あ、その隣の音声合性装置ね。


車内の様子。

エアコンのダクトの出っ張りが少々気になりますが、普通のハイデッカーと然程変わらん感じですわ。11列シートですが短尺のため通常のフルサイズで言う12列ピッチになります。


シート。

このシートは両備特有のものですかねぇ、他のバス会社でこの形状は見たこと無いなぁ・・・。
逆くの字型をしており、リクライニング倒さなくてもしっくりとしたシートポジションなんですよねぇ。


シートバック

逆くの字型なんでシートの肩の辺りが出っ張ってます。路線転用の際に灰皿は撤去されてますなぁ。

はぁ、まだまだ使えそうですが廃車ですわ。これも時代の流れなので仕方なですね。一般利用者はもちろん乗車するには新しいバスの方が断然いいでしょうからねぇ。廃車になる前に是非とも登場時の旧両備カラーのいでたちを見て見たかったなぁ・・・・。

両備のマニアックツアーに参戦!!後半

2012-08-28 21:23:00 | バスネタ
それじゃぁ、後半戦いきますわ。

福山自動車時計博物館のMさまの粋な計らいで鞆鉄道を堪能した後、本来の目的地である中国バスへ・・・・・ここでまたMさまのサプライズと言うかイタズラ心と言うか・・・・。


芦田川の土手沿いを走るシビルライナー。この光景も最初で最後でしょう・・・・。

ご存知の方も多いと思いますが、またこの土手が狭い割りに交通量多いんですよね。

ほれこの通り。コレがまた大型車を転がす醍醐味でも有るんですけどね。

鞆鉄道から中国バスへの経路は大きい道を通ればすぐなんですけど・・・・


なぜかBH15は住宅街の狭い道に入り込み、シビルライナーの機動力を試すがごとくクネクネと角を曲がって行くのでした。


しかしながら、狭い道を通いなれた上高地仕様の本領発揮!シビルライナーのドライバーさんは涼しい顔でスイスイと交差点を交わしていきます。素晴らしいドライビングテク!!

こんな狭い住宅街に入ってきたのはある目標物があってのことなんですけど、それを見つけることができず、次の目標物へ・・・・・。


トヨタの古い検診車。

そして再度リベンジをはかり、

発見!住宅地の中のバス車庫。元京○市営のキュービックは残念?ながらデザインが消されていました・・・。

こんなにいっぱい寄り道したにもかかわらず、予定通り中国バスに到着。


そして今中国バスと言うと・・・・・・コレじゃ!!

いやぁ、スバラシイ!。コレは一度福山まで行って乗ってみようと言う気になるよ。この車両、ドリームスリーパーについては後日ゆっくり御紹介しますわ。

多種多様な車両群を十分堪能したあとお約束のお並び撮影会!


そして福山駅経由で帰宅の途に。これまた国道2号を延々と帰りました。それがいつもはあれだけ混んでいる国道がスイスイなんですよね・・・神通力?。そして普通帰りの道中は疲れて寝てしまうのが世の常ですが、景品がもらえるジャンケン大会と両備グループのグッズ即売会が行われ、退屈することなく時を過ごしました。私はソラビのバスタオルと西大寺鉄道52年の歩みと言う冊子を購入、しっかりお布施しときました。

そして鴨方でトイレ休憩。

そして撮影大会に・・・・ドライバーさん気を利かせてくれドアを閉めてくれました。

ココから岡山へラストスパートも、左官屋の息子さんとバカ話していたらあっという間に岡山到着。



いやぁ、楽しくて楽しくて、あっという間の一日でした。今回のツアーを企画された両備のTさまは最初社内から「本当にお客が集まるんか?」といわれていたらしいですわ。しかし今回30人ものオキャクさんが集まり面目が保てたそうです。

このような趣旨のツアーが両備フレンドツアーの名物と言うかレギュラー化されたら嬉しいですねぇ。大手バス会社が企画催行と行った点もお客としては安心して参加できますし、同好者が集まる機会と言うか場所って中々無いですからねぇ。

最後に、このツアーを企画されましたTさま、そして安全運転と華麗なるドライビングテクニックを堪能させていただきましたドライバーさま、数々のサプライズを用意していただいた福山自動車時計博物館のMさま、そしてツアーに参加された皆様方、お世話になったうえ、楽しい一時をありがとうございました。またお会いいたしましょう!

両備のマニアックツアーに参戦!!前半

2012-08-27 21:38:00 | バスネタ
8月26日に開催された両備フレンドツアーの「夏休み特別企画!シビルライナーで行く旅・福山自動車時計博物館&バス営業所見学」へ参加して来ました。

実は両備バスのシビルライナーで使用されていた昭和61年式P-MS725Nの引退が決まりその惜別ツアーだったのですが、車検を通したのか?延命されちょいとタイトルコールが変わったんですよ・・・。

西大寺が始発だったんですが、時間の関係から岡山駅市営Pより乗車しました。

社番:F9366 昭和61年式 P-MS725N

見ての通り、エアロバスのスタンダードデッカーのN尺ですわ。登場時にはどの大手バス会社にも存在していた所謂「上高地仕様」。釜トンネルを始め周辺道路の狭隘路にもかかわらず通行量の多いアクセス道路に配慮した仕様であったんですね。今では道路が改良されており、フルサイズのハイデッカーでも通行できるようになったのでお役御免となった訳です。他のバス会社は廃車されたり売却されたりと言うのが常でしたが、両備バスの場合このような第二のバス生を送れる楽園であった訳ですわ。



市営Pを出たバスは一旦天満屋へ・・・そうです、倉敷まで廃止になった早倉線をルートをたどって行くんですわ!。児島線を順調に進んでいましたが、妹尾でこのオープンのスーパーの開店の時間にブチ当たり周辺道路は大渋滞・・・両備倉敷営業所には30分遅れの到着でした。



倉敷営業所では自由に撮影。貸切車はほとんど出払っていたので高速車のお出迎え。京急の新車も居りました・・・。



それから登録替えのMKも!!コレは思わぬ収穫!!


倉敷営業所を後にして、次は霞橋車庫。霞橋は営業所から車庫へ格下げになったそうです。



ココでも所属車両を撮影。玉野の専門学校の送迎車が寝ておりました。コレも思わぬ収穫!あ、画像は無しね。それから高梁川を隔てた玉島車庫へ移動。



ここは早島支援学校用の特定車が2台のみ在籍。


あとはお役御免となり天寿を全うした車両群・・・・おつかれさまでございました。


こんなおたからも!!

な、何と!B806Nドア横に鎮座していた行灯ではないか!!
欲しいぞ!強烈に欲しいぞ・・・・・!!

ここでお弁当とお茶が配給され、一路福山へ・・・・・ん?高速には乗らず国道2号をひたすら福山へ!おお~、コレは特急福山行き再現か!



30分遅れていたはずなんですが、2号線が恐ろしいほど流れており、福山自動車時計博物館到着は逆に30分早着!。で、館内でずっとおしゃべりしていました・・・・・。そして博物館恒例?ボンネットバス試乗会!なにやら福山のMさまよりサプライズがあると・・・・。



我々は日野のボンネットバスBH15に乗車、シビルライナーはその後をついて来ました。経路はMさまのご配慮?両備バスが絶対通らないような経路で・・・通行人に注目!

ココは福山駅前。

いろんな色のバスが走っているので、違和感無いといえば無いなぁ。

いったいどこに向かっているのか・・・・


ん?ここは!!


福山のMさまのご配慮で予定に無かった鞆鉄道の見学となりました!

何かものすごい並び・・・・・

両端の車両は同じものに見えるんですけど・・・・・

後から見ると違いがわかりますねぇ。弁当箱がMPターボの証なんですわ。

そしてしばし談笑していますと、トモテツのベテランドライバーさんが実は昔両備バスの西大寺営業所でドライバーをしていたと!東山峠を降りる時必ずブレーキテストをしていたとか、西大寺から牛窓へ向かう路線はその昔北回りと南回りが同時発車でどちらが早く着くかスピードを競っていたとか、面白い話を聞かせてもらいました。


・・・・とまぁ、ちょっとな長くなったので、一旦ここで切りますわ・・・・後半へ続く!

岡山のハイブリッドと言えば・・・・

2012-08-25 00:32:00 | バスネタ
昨日、話をしていたらこのバスの話題になりまして・・・・・

コレコレ

平成6年式 U-HT2MMAA改

何の変哲も無い大型2種免許取得用の教習車であります。まぁ、何も言わなくても岡山では有名な車ですから皆さんご存知かと思います。あ、白ナンバーですが、公に良く見かける機会がありますし、宣伝にもなると思いますんであえて修正はしていませんよ(問題があるようでしたら関係者様より連絡下さいませ)。話は戻りますがこの車両、日野のハイブリッドバスのHIMRでございます。パッと見では判別できませんが、ボディーに張られているマークがポイントでしょうか。今はハイブリッドと言う言葉は誰もが耳にしたことがあり、ハイブリッドの乗用車がそこらじゅう走っているんでなんの違和感もなく、別段驚くことも無いんでしょうねぇ。

写真的にはこんなブサイクなんしか撮影できていないんです・・・・(泣)

さて、この車両の元がこれなんですよ!

北陸鉄道 平成6年式 U-HT2MMAA改

当然車庫内での撮影なんで許可は得ていますよ。
ラインの色が違うだけで全然印象が変わりますねぇ。

ん?HT/HUのHIMRって、型式ってU-HT2MMAHじゃないん?と思われるでしょうが、この型式が認定されたのが平成6年の4月でして販売は6月から、この車両はその前にデビューしているんで改造扱いなんですねぇ。今のハイブリッドはバッテリーとして軽量かつ高性能なニッケル水素電池が搭載されていますが、このHIMRはクソ重い12Vの鉛電池が25個も搭載されていたんですわ。当然車重は重く定員もその分減っていました。更に今の最新のバッテリーに比べるとその性能は低く、2年に1度全バッテリーを交換しなければならないんですよ。更に専用のバッテリーなんで交換だけで何十万も掛かるとか・・・・しかしながら、この時の努力と言うか試みが今現在の大型車のハイブリッドの礎になっている訳で、その技術は環境に対するディーゼル車への熱い思いを感じずにいられませんわ。

思わぬ収穫!!

2012-08-20 00:22:00 | バスネタ路線バス
お盆にお墓参りをしに新見の親戚の所に行ってきたんですわ。

昼に庭先でバーベキューしていたら、備北バスの路線がやって来ました。



この路線、以前は一日6往復ありましたが現在日祝日は3往復まで減少・・・・。車両も中型からリエッセに見事にダウンサイジング・・・過疎路線なんで致し方ないんですけど。その昔、ボンネットバスも走っており、日産のU690にじいちゃんとばあちゃんと一緒に乗車したのを微かに覚えていますわ。それはそうと、すぐ近くにある創立140年を誇る歴史のある小学校が来年で3月で廃校だと・・・田舎なんで仕方ない、いや仕方ないでは済ましたくないんですけど、どうしようもないなぁ・・・・。

話がそれました。この路線、日祝ダイヤだと1日3往復ですから1回見たら普通もう来ないと思いますわねぇ・・・・そしたら、な、何と!



こ、これは!!愛知県から起こしいれたRHの路線車ではないか!!。え?この車両ってスクールバス+平日の朝の路線しか動いてないって聞いてたんですけど!!。どういうこと?運用が変わった?そんな事はどうでもいい!撮れんと諦めていた車両なんじゃけぇ、ここで撮らんと今度何時会えるかわからんわ!

コレが幸い、ココの路線、奥まで行って引き返してくるんですよ!



来たよ!!


備北バス KC-RH4JEAA 平成10年式

いやぁ、まさかこんな所でこのタイミングで撮影できるとは思っていませんでした。無欲の勝利といいましょうか・・・・・カメラは常に持っていなけらあきまへんなぁ。

それはそうと、もう一台の方も撮りたいぞ・・・・。