やんたけバス研究所 別館

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鞆鉄道富士重工5Eが遂に引退・・・・

2021-02-21 21:23:00 | バスネタ路線バス
皆様お久しぶりです。

全国的にもう風前の灯火である富士重工5Eの生き残り、鞆鉄道のP-UA32Lが遂に天寿を全うしました。

福山自動車時計博物館のMさま(通称福山のMさま)より引退の一報を受け、ついに引導を渡す時が来たのかと悲しみに打ちひしがれましたが、路線バスとしては以前では考えられないほどの長寿であり引退は致し方ないところで、いつかは訪れることなのでむしろ今までよく維持され頑張ったなと思います。

コロナ禍の中、大々的な引退イベントを行えることもできないので、内輪でささやかな撮影会でもとのご提案、もちろん二つ返事でOKした次第です。

で、年も押し迫る年末に撮影乗車会を敢行となったのですが広島市内ではコロナが猛威を振るい不要不急の外出、密を避けらればならない状態であったので参加予定だった広島方面の方々は苦渋の選択で不参加となり、福山市と岡山市近辺の参加者のみで執り行われました。

という事で、早速P-UA32Lに乗車しまして、福山市屈指の観光地鞆の浦へ。





鞆の浦、バス停周辺の歩道が整備され、どんどんキレイになっていってますねぇ。





鞆の浦バスセンターにて惜別の記念撮影。



鞆車庫にて順光型式写真撮影。



少しだけ走行シーンも撮影、所謂フォトラン(と言うほどでもないですが)。この後、大きなお友達と団体行動を外れて脇道で道草してきました・・・・・で、脱走から戻ると方向幕回し大会が行われてました。



行先は地元ではないので「ココが珍しい!」とかよくわからないので「教習車」。



会社ロゴ「トモテツバス」。


それでは車内の様子をご覧いただきましょう。



運転席。この頃のバスの運転席って黒基調ですよね。



客席前から。赤いチェック柄のモケットシート。床材のロンリュームは通路のみ。



客席後ろから。窓上にはパイプの荷棚も完備。小物が落ちないように緑色の網がかけられている。



エンジンルーム 直列6気筒のPE6H 11,670㏄ 230ps が鎮座。


再び乗車し、海の見える桜バス停へ 







皆さん、思い思いのアングルで撮影。


それから最後にトモテツの本社車庫へ。

鞆鉄道 P-UA32L 社番:N8-155 昭和63年式


リアスタイル。米粒タイプのバス協テール。ルーバーは後期型とでも言おうかU33系の正方形タイプ。

他、トモテツ本社で気になった車両をついでに公開。

鞆鉄道 QRG-RU1ESBA 社番:H7-363 平成29年式 

元EGL専用車でトモテツでは異色のセレガSHD


鞆鉄道 ADG-RA273KAN 社番:N5-199 平成17年式

自転車搭載ラック付きの元西武のスペースランナー。

このお別れ乗車会の後、年明けの大学入学共通テストの臨時バスで登板しラストランとなる予定だったそうですが、結局登板が無く今回の貸切乗車が最後のご奉公となったようです。

コロナ禍で路線の廃止や減便、突然の廃車といった暗いニュースばかりで、本来ならたくさんの人たち花道を飾ってもらい引退するハズであった車両もひっそりと消えてゆかなければならない環境の中、密を避けるために残念ながら近場の方々限定の参加でしたが、こうして最後にお別れ会の開催をご尽力いただいた福山のM様、鞆鉄道様ありがとうございました。