今回も前回に引き続き薬のリスクについて考えていきましょう。
例10 30歳女性。 主訴:意識障害。 数ヶ月前より抑うつ状態であった。 既往歴は10年前より偏頭痛がある。 来院当日、自宅にて興奮状態で倒れているところを家族に発見され、救急車で搬送されている。 搬送中に耳鳴りを訴えた。 血圧130/70mmHg,心拍数120bpm、呼吸数34回/分、体温37,4度、Spo2が空内気で92%、 . . . 本文を読む
今回は薬のリスクについて考えていきましょう。
例9 40歳男性。 主訴:発熱。 一ヶ月前よりうつ病で精神科に通院していた。 血圧180と90mmHg、心拍数140bpm、呼吸数22回/分、体温39度、SpO2は空内気で94%、JCS30、全身に発汗がみられ両下肢の振戦が認められた。
患者がうつ病で通院中だったため、選択的セロトニン再取り込み阻害薬、三環系抗うつ薬などのうつ病の薬に関係 . . . 本文を読む
2014年1月12日(日)開催、『JIM』 presents 公開収録シリーズ
“ジェネラリスト道場” 第3回「“見逃してはならない”疾患の除外ポイント」、参加者募集中です。
国立国際医療研究センター血液内科の萩原将太郎先生とのコンビで総合内科ケースをじっくり考えていくカンファ方式で能動的に学習できます。
なお、参加者はDr.徳田プロデュース . . . 本文を読む
前回に引き続き、バイアスと早期閉鎖について考えていきましょう。
例8 65歳男性。 主訴:前胸部痛。 急性発症の胸痛・冷や汗で救急室受診。 心電図にてⅡ、Ⅲ、aVF 誘導でST低下軽度あり。 「急性冠症候群疑い」にてCCU入院となる。 循環器科医師により、アスピリンとクロピドグレルの経口投与、ヘパリンとニトログリセリン静注、が開始された。
しかしながら、入院後も胸痛・冷や汗が持続 . . . 本文を読む
Hospitalist Vol.1 No.2 2013 【特集】「感染症」
そろそろ販売されます!こうご期待!
*********************************************Hospitalist Vol.1 No.2 2013 【特集】「感染症」1. 入院患者の発熱ワークアップ:アプローチはシンプルに,何を確認したいかを明確に . . . 本文を読む
さて来年2月も恒例のERアップデートがTDLで開かれます。
H先生がTDLに行きたいということでTDLで毎年開催されることになったようです。
研修医のみなさんにとっては、とても楽しく勉強できて、全国に友達をつくる絶好のチャンスです。
勉強をしてTower of Terror, Toy Story Maniaに行きましょう! . . . 本文を読む
前回に引き続き、バイアスと早期閉鎖について考えていきましょう。
例7 55歳男性。 主訴:右上腹部痛。 「急性胆のう炎疑い」にて入院目的で紹介された。 紹介状には、「発熱+右上腹部痛+胆道系酵素上昇」とあり、紹介元医師のエコー所見でも、「胆石+胆のう壁肥厚あり」と記載されていた。 その記載に従い、「急性胆のう炎疑い」と診断し、外科紹介し入院となる。
入院後に施行された腹部CTでは、「総 . . . 本文を読む
今回から、バイアスと早期閉鎖について考えていきましょう。
バイアスとは、推論の過程におけるさまざまな要因によって推論の結果が正確でなくなることである。 バイアスによって、推論過程の早期に正確な診断の可能性を捨ててしまうことを、早期閉鎖 Premature closure と呼ぶ。 早期閉鎖の結果、間違った推論結果に向かうことが診断エラーのcommon pathwayということにな . . . 本文を読む
前回に引き続き、直感的推論の症例集をあげて、考えていきましょう。
例3 35歳男性。 主訴:昨日から右耳が痛い。 この場合、感冒罹患後の耳痛であれば「急性中耳炎」を考える。 一方、耳掃除後の耳痛であれば「急性外耳炎」を考える。 この推論は、Post hoc ergo propter hoc という因果推論で、「AのすぐあとにBがおきた場合にはBの原因としてAを考える」というようなものである . . . 本文を読む
今回から、新連載をスタートいたします。 色々な考え方から診断をする診断術の一部だと理解して頂けたらと思います。
第一回目の今回は直感的推論について考えていきましょう。
直感的推論は無意識に行われる脳内シミュレーションの結果、迅速に判断を行う推論である。 無意識といっても、推論ルールや、ヒューリスティックス、クリニカルパールズを用いて行われ、芸術的な推論とも呼べるものである。 エキスパート . . . 本文を読む