みなさん、こんにちは。
前回の続きです。
レジデント:危険因子はどうなっているでしょうか?
徳田:下表にまとめました(表)。
表:低栄養の危険因子
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
食欲を低下させる病態そのもの
悪性腫瘍
&nbs . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
徳田:では、まずケースの印象をどうぞ。
レジデント:そうですね。
血清アルブミン値2.9 g/dlとかなり低いので低栄養はあると思います。
徳田:たしかに血清アルブミン値は栄養状態との逆相関はあります。
主観的低栄養をアウトカムにした . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
徳田:このコーナーでは、臨床疫学を用いた診断ロジックを学びます。
ケースに基づきながら、レジデントのみなさんとの対話形式で進めていきます。
今回のケースは「低栄養」疑いの患者さんです。
高齢社会となり、低栄養の患者さんも増えています。
低栄養はさまざまな予後不良因子です . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
考察の続きです。
マルチモビディティー患者では、それぞれの疾患に対して長期薬物療法がおこなわれることが多く、ポリファーマシー(Polypharmacy)となる。
ポリファーマシーは薬剤間相互作用のリスクを高め、高齢による腎機能・肝機能の低下に加え、脂肪体重割合の増加、血清ア . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
ケースの考察です。
超高齢社会となった日本では、多臓器疾患併存が通常の患者像となっている。
内科系の疾患では、高血圧、糖尿病、脂質異常症、慢性閉塞性肺疾患、狭心症、慢性腎臓病、肝障害、慢性心不全、心房細動、脳梗塞後遺症などの併存が多い。
. . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
その他に考慮すべきこととして、慢性心不全に対するβ-blockerの投与がある。
たしかに、慢性心不全の予後改善効果はあるが、本ケースではCOPDがあり、喘鳴発作を惹起するおそれがあるので現時点では推奨されない(COPD患者でもβ-blockerの内服で生存改善のデー . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
前回のケースの続きです。
心不全急性増悪には、利尿剤や血管拡張薬(ニトログリセリン持続点滴など)を用いる。
本ケースは元々、PioglitazoneとLoop利尿薬の処方を受けていた。
これは下図のような薬剤カスケードとなっていたことが考えられる。
. . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
診断:痛風、心不全急性増悪、COPD増悪
痛風の急性期では血清尿酸値は正常または低下していることがある。
痛風急性期では、血清尿酸値の診断的価値は低い。
心不全とCOPDの増悪が急性期に併存していることは . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
前回のケースの続きです。
バイタルサイン:血圧 190/100 mmHg、脈拍毎分100回、呼吸数毎分30回、体温37.5度、 SpO2 93%(室内空気)。
身体所見:全身外観は不良。
外頸静脈怒張あり。
両 . . . 本文を読む
2020年4月14日
沖縄の医療現場は今、大変な状況下にあります。危機管理とは「最悪の事態も想定して準備すること」です。沖縄でこのまま急性期医療機関に患者が殺到すると、本格的な医療崩壊になります。全国ではPCR検査が重症者と濃厚接触者に事実上制限されているため、実際の感染者数を過小評価しています。検査されていない軽症者や無症状者はかなりの数おり、隔離されずに感染が拡大していると考え . . . 本文を読む