みなさん、こんにちは。
今回からの新シリーズでは、循環器系の身体診察とそのピットフォールについてみていく。
症例をベースにして、重要な循環器系疾患の身体所見について解説する。
心不全、心原性ショック、大動脈解離、大動脈瘤切迫破裂、肺塞栓症、心タンポナーデ、心原性浮腫などだ。
身体診察のスキルには次にあげるよ . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
循環器系疾患には重要な疾患が多い。
虚血性心疾患や心不全のように頻度が多いものもある。
頻度は少ないものの、診断の遅れが致命的となる重篤な疾患もある。
大動脈解離、大動脈瘤切迫破裂、肺塞栓症、心タンポナーデ、などだ。
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みなさん、こんにちは。
問題文:全身性エリテマトーデスでは眼底で異常所見を認めることはない。
選択肢:1 正しい
2 誤り
正解 2
解説:全身性エリテマトーデスや結節性多発動脈炎などでは、眼底で浸出性白斑や出血、網膜動静脈の閉塞症(抗リン脂質抗体症候群の合併)がみられることがある。
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みなさん、こんにちは。
1:問題文:第1足趾は痛風の好発部位である。
選択肢:1 正しい
2 誤り
正解 1
解説:痛風は尿酸結晶が組織に沈着することに誘発されておこる結晶誘発性関節炎である。
尿酸結晶は温度の低い関節に沈着しやすいので、第1足趾が好発部位である。
逆に、股関節や肩関節などの温度の . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
徳田:スクリーニング診断が「大うつ病または気分変調症」の場合の、特性をみてみましょう(表)。
表:大うつ病または気分変調症の診断のための各質問票の操作特性
対象:成人 陽性尤度比(95%信頼限界) 陰性尤度比(95%信頼限界)
PHQ-9(スコア≥10) 5.9(4.2-8.3) 0.29 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
徳田:これは2項目ですから簡便ですね。
では、今回のケースをみてみましょう。
今回のケースはPRIME-MDは2項目「はい」でしたので、PHQ-9を施行したところ、スコアが11点でした。
レジデント:両方の質問票の陽性尤度比を「乗」じて(掛け算の結果のこと)、利用してもOKでしょうか?
徳田:それ . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
PCの故障でお休みしていましたが、本日より再開いたします。
レジデント:この質問票の操作特性はどうなっているでしょうか?
徳田:スクリーニング診断が「大うつ病」の場合の、特性をみてみましょう(表)。
徳田:仮にですが、PRIME-MDが2項目とも「いいえ」であれば . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
下表で挙げた項目で評価する。
最初の2項目はPHQ-2の項目内容と同じ。
表:PHQ-9質問票(判定法は下記*および**を参照)
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A) 物事に対してほとんど興味がない、または楽しめない
B)   . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
器質的疾患(甲状腺機能低下症、膵臓がんなど)による抑うつ状態や薬剤性(表)の抑うつ状態を除外する必要があります。
表:薬剤性抑うつ状態をきたす主要な薬剤
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β遮断薬
カルシウム拮抗剤
副腎皮質ステロイド
抗パーキンソン薬
H2受容体拮抗薬
抗ヒスタミン剤
経口避妊薬
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みなさん、こんにちは。
最も簡便なものに、PRIME-MD(自己記入式はPHQ-2)質問票がある。
下表で挙げた項目で評価していく。
これで初期スクリーニングを行うことが推奨されている。
2項目しかないので、PHQ-2(Patient Health Questionnaire)と呼ばれています。
表:PRIM . . . 本文を読む