みなさん、こんにちは。
今回から新しいケースを考えていきましょう。
55歳の男性は若いころからたばこをよく吸っていた。
市民マラソン大会には何度も出場して完走したことがあり、体力には自信があった。
しかし、5年前から息切れが出るようになり、それがだんだんひどくなっ . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
前回の続きです。
結晶(crystal)を確認できれば、結晶誘発性を示唆する。
しかし、偽痛風に感染性関節炎が併存することもあり、感染性関節炎検査前確率が高いときには、細菌培養検査結果が陰性であるのを確認するまでは適切な抗菌薬投与が勧められる。
細菌培養検査結果が陰性 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
前回の続きです。
ESRとCRP値などの「炎症反応」では、感染性と結晶性を区別することはできない。
両者共に炎症性関節炎であり、ESRとCRP値による判別の感度と特異度は良くない。
高尿酸結晶は痛風性と感染性関節炎の急性期鑑別診断には役立たない。
む . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
前回の答えです。
急性単関節炎の3大原因は、結晶誘発性(痛風や偽痛風)、感染性、反応性(頻度順)。
結晶誘発性、感染性、反応性のなかで、初期治療の遅れが重篤なアウトカムにつながるのが感染性である。
感染性単関節炎の原因病原体には、ブドウ球菌、連鎖球菌、 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
今回は新しいケースを考えたい。
70歳代男性、農業、北関東在住。
主訴:左の膝関節の痛みと腫脹
現病歴:前日からの左の膝関節の疼痛と腫脹にて受診。国内外の渡航歴なし。
既往歴:数年前から高血圧と糖尿病あり。
&nbs . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
ケースの最終診断です。
今回は、深さが大きい呼吸であるクスマウル呼吸を疑ったケースについてのその後の経過。
呼気の香りが尿臭であること、アステリキシスを認めたことより、尿毒症を考えた。
血液ガス分析にて、アニオンギャップ開大性の代謝性アシドーシスあり。 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
前回の続きです。
本ケースでは、アステリキシスを認めた。
意識障害でこれを認めたら代謝性の原因を考える。
とくにアステリキシスをきたしやすいのは下表の疾患。
表:アステリキシスを . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
前回の続きです。
今回はクスマウル呼吸をきたす疾患の鑑別について。
もちろん、血清中の乳酸やケトン体、浸透圧、腎機能マーカー(クレアチニンなど)の測定を行うべきである。
しかし、迅速なフィジカル診断に「嗅診」がある。
クスマウル呼吸の呼気を嗅いで診断 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
前回の続きです。
心肺所見が正常であるにもかかわらず、大きくて速い呼吸がある。
これはクスマウル呼吸を示唆する。
クスマウル呼吸というと、糖尿病性ケトアシドーシスを連想することが多いが、重篤な代謝性アシドーシスであればどのような病態でもクスマウル呼吸をきたしてもよ . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
今回はケースを提示する。
数年前より糖尿病と慢性腎臓病で通院中。
最近、3か月は多忙にて通院を自己中断していた。
数日前より、気分不良と食欲低下、吐き気あり、今朝になって呼びかけの反応が低下したため救急車で搬送となる。
喫煙、飲酒なし。
救急車内で . . . 本文を読む