燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医徳田安春の最新医学情報集。問診、フィジカル、医療安全、EBM、臨床研究に強くなれます。

姿勢・動作・歩行の観察

2017-01-31 | 勉強会
姿勢の観察が診断の手がかりとなることもあります。   呼吸困難を訴える患者さんにおいては、半座位を好む場合には左心不全を、前傾座位を好む場合にはCOPDや気管支喘息、心タンポナーデを示唆します。   亀背があれば、多発性脊椎圧迫骨折による換気不全も考えましょう。   動作に落ち着きの無い患者さんでは、甲状腺機能亢進症や躁病、統合失調症、興奮性薬物中毒を . . . 本文を読む
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表情から重篤感を察知しましょう

2017-01-30 | 勉強会
「風邪症候群疑い」などのようなコモンディジーズでも、患者の表情の観察は重要です。   「顔をしかめる」重篤感がある場合には、急性心筋炎や髄膜炎、敗血症、肺炎などの重篤な疾患を疑うトリガーともなります。   また、「頭痛」患者においては、「顔をしかめる」重篤感がある場合には、くも膜下出血や脳出血などの重篤な疾患を疑うトリガーともなります。   そのような疾患 . . . 本文を読む
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沖縄の海岸 2017年1月

2017-01-28 | うちな~ネタ
皆様いかがお過ごしでしょうか。難しい話が続きましたので、この辺でブレイクということで、沖縄のちょっとした風景でもご覧下さい。   こちら何かと話題の在沖米軍海兵隊指令基地の両国国旗ですね   沖縄本島中部、読谷村の残波岬公園の前の海岸です   快晴でいいですね   岩が変わった形です   沖には船のような岩も . . . 本文を読む
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表情からわかる病態

2017-01-27 | 勉強会
今回は表情からわかる基本的な病態をまとめてみました。   これら以外にももっとありますが、まずはこれらのベーシックをおさえましょう。   呼びかけへの反応無し → 意識障害・痙攣・聴覚低下・認知症 注意力の低下 → 意識障害・聴覚低下・認知症・統合失調症・重度うつ病 しかめる → 苦痛・疼痛・重篤な疾患 冷汗 &rar . . . 本文を読む
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表情の観察

2017-01-26 | 勉強会
正確なフィジカル診断のためには鋭い観察力が望まれます。   診察室に患者さんが入室し、最初に接した時点からフィジカル診断を意識してスタートさせましょう。   患者さんの表情を注意深く観察することにより、患者さんの雰囲気を捉えることができます。   患者さんのさまざまな表情に、診断の手がかりが隠されています。   なかでも重要なのが、目線やアイ . . . 本文を読む
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こちらもお知らせです

2017-01-25 | お知らせ
第15回水戸医学生セミナー参加者募集のご案内 日 時 : 平成29年2月24日(金)・25日(土) 場 所 : 水戸済生会総合病院・水戸協同病院 対 象 : 全国の医学部 3年生、4年生、5年生 定 員 : 12名(定員になり次第締め切らせていただきます) 参加費 : 無料 (宿泊は当方で準備しますが、往復交通費はご負担ください) 過去の参加者からの声「他にはない体験型 . . . 本文を読む
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再度のお知らせです

2017-01-24 | お知らせ
【JCHO病院総合医育成セミナー参加者募集の再度のお知らせです】   日時:2017年2月18日(土) 14:55~18:30    2017年2月19日(日)   9:30~16:00 場所:JCHO本部研修棟(品川駅徒歩5分)   対象:病院総合医に興味のある若手医師 *地域医療機能推進学会の会員でない方も参 . . . 本文を読む
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全身診察の順序

2017-01-23 | 勉強会
患者の体位変換は最小限となるようにして、系統立った効率のよい診療を行いましょう。   一般的な順序としては、まずは手の診察を行い、頭部から足先の方向へ進めていきます。   患者さんが座位の状態であればまず手、そして頭頸部、胸部、背部の診察を行い、臥位(側臥位)で心血管系と腹部の診察を行います。   手から始める理由は、重要なことと、あとで診ようとすると忘れ . . . 本文を読む
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身体診察では静寂な環境を

2017-01-21 | 勉強会
身体診察では静寂な環境が望まれます。   ノイズの多い状況で聴診した場合、Levine1~2度の心雑音や、fine cracklesなどを聴き洩らすことがあります。   身体診察の質に影響しますね。   ノイズの多いERでは、状態の安定している患者の診察の場合、なるべく個室で診察するようにすると良いでしょう。 病棟回診では、テレビやラジオの音が聴 . . . 本文を読む
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診察時の照明について

2017-01-20 | 勉強会
室内の状況は身体診察の質に影響します。   よい照明が必須です。   昼間であればできるだけ窓からの太陽の光を利用するとよいでしょう。   そうでなければ、十分な照度が得られるような照明を利用するとよいでしょう。   貧血や黄疸、皮疹の視診には照明の強さが影響します。   不十分な照明では軽度の貧血や黄染を見逃すことがあります。 . . . 本文を読む
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