みなさん、こんにちは。
今回も、腎疾患での臨床情報についてみていきましょう。
浮腫
局所性浮腫と全身性浮腫の違いに注意しましょう。
全身性浮腫の原因には、腎性浮腫、心性浮腫、肝性浮腫、内分泌性浮腫、薬剤性浮腫、特発性浮腫などがあります。
腎性浮腫の原因には、ネフローゼ症候群、急性糸球体腎炎 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
血尿では泌尿器科的血尿なのか内科的血尿なのかの鑑別をまず行いましょう。
泌尿器科的血尿:肉眼的血尿が多い、沈渣で赤血球が変形していない、凝血塊がみられることがある、などが特徴です。
内科的血尿:コーラ色である、沈渣で変形した赤血球がみられる、赤血球円柱がみられる、などの所見があります。
発症の前の病歴も重要です . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
よく外来で遭遇するのは健診でみつかった蛋白尿、いわゆる機会蛋白尿chance proteinuriaです。
過去の健診結果、妊娠中の検尿、健診結果や母子手帳などの記録など、いつから蛋白尿を指摘されたかを確認しましょう。
次に蛋白尿の定量を行います。
0.5g以下か、あるいは0.5g以上であっても何年前か . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
さまざまな症状の原因が内分泌疾患のことがありますので、ピットフォールになることがあります。
内分泌疾患による消化器症状
上部消化器症状: グルココルチコイド欠乏(アジソン病、汎下垂体前葉機能低下症、ACTH単独欠損症)、副甲状腺機能亢進症
便秘: 甲状腺機 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
今回は内分泌疾患についてみてみましょう。
内分泌疾患の診断は“疑い”をもつことから始まります。
患者さんをみたときに「もしや内分泌疾患では?」と疑うことが重要です。
内分泌疾患の多くはかなり長い期間かけて徐々に臨床所見を呈していきます。
所見があ . . . 本文を読む
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みなさん、こんにちは。
前回の続きで、血液疾患を疑う病歴その2です。
消化器系症状: 巨脾による腹部膨満感、悪性リンパ腫による腸閉塞など。
泌尿生殖器系症状: 発作性夜間血色素尿症での黒褐色調尿(コーラ様)、出血性疾患の女性での過多月経、慢性骨髄性白血病での持続勃起症など。
背部・四肢の . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
今回は血液疾患です。
発熱: 合併する感染症に伴うものや、疾患自体によるもの(いわゆる腫瘍熱)があります。
悪性リンパ腫、特にホジキン病では腫瘍熱(いわゆるペル・エプシュタイン型発熱など)がみられやすいです。
神経系: 高カルシウム血症時の意識障害、出血性疾患に伴う頭蓋内出血時の . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
今回は神経疾患診断のための基本ステップと病歴による部位診断についてみてみましょう。
神経疾患診断のための4つのステップ
① 病変の部位はどこにあるか(病歴および診察より可能)
② 病変の性質(病因)は何か(病歴より可能)
③ 上記の2つより臨床診断の確立
④ 補助 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
今回は神経疾患の問診です。
発症の仕方および進行の様子から病変の種類を推定することができます。
① 突発性: 脳血管障害(出血、塞栓症)、外傷、てんかん
② 急性(発症後1〜3日でピークに達する): 脳血管障害、多くの感染症
③ 亜急性発症( . . . 本文を読む