みなさん、こんにちは。
今後の展開としては、医師向けの教育が最も重要である。
我々は、日本の総合系若手医師に対して表5のような教育を展開している。
このような教育は薬剤師も参加するとより効果的であろう。
表5:ポリファーマシーについて医師向けに教育すべき内容
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
オーストラリア・クイーンズランド州にあるPrincess Alexandra Hospitalの総合診療部門に入院した高齢患者(平均年齢84歳)に対して減薬介入を行ったパイロット研究では、脱処方された薬剤の中で最も多かったのはスタチン系薬剤だった(表3)。
脂質異常症に対しては代わりに食事療法と運動療法が行われたように . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。明日26日は所用のため、この時間にお届けします。
スタチンは、HMG-CoA還元酵素を阻害し、肝臓内のコレステロールを低下させて肝細胞表面のLDL受容体の数を増やし、血中LDLの肝臓へ取り込みを促進することで、血中LDLが低下させる。
コレステロールは末梢神経の重要な構成成分で . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
スタチンは脂質異常症患者に対する薬物療法では第一選択となる薬剤である。
そのアウトカム改善への効果についてのエビデンスは確立しており、動脈硬化性疾患の薬物療法で中心的役割を果たす薬剤といっても過言ではない。
しかし、様々な有害 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
今回は脱処方の一般的原則を考えてみたい。
患者の立場(患者中心)で処方内容を見直すことが重要。
脱処方した後は、薬剤中止後の不具合などが起きていないかどうかのフォローアップも必要である。
表2に脱処方の5つの手順を紹介する。
表2:脱処方(De-Prescribing)の5つの手順
. . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
現場の医師は、前回上げた困難ケースを一例ずつ克服することで、脱処方のスキルを高められるだろう。
具体的に利用可能なツールとしては、日本老年医学会の「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」がある。
同様に、米国では改訂Be . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
多忙な臨床現場において、患者への説得と同意を必要とする脱処方を積極的に行うことは簡単ではないだろう。
この分野の第一人者である、オーストラリアのScottらは、脱処方を行うことが困難な医師の状況を以下のように解説している(表1)。
表1 脱処方を行うことが困難な医師の状況
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・ . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
ベンゾジアゼピン系薬や抗精神病薬は、脱処方しにくいという印象が持たれているが、これらは安全に減薬できることがシステマティックレビューで示されている。
かかりつけ薬局による患者教育介入によって、有害事象もなく安全に、77%のベンゾジアゼピン系薬を減薬できた介入例もある。
高齢患者に対する抗精神病薬の長期投与 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
ポリファーマシーに対する介入としてdeprescribing(脱処方)がある。
脱処方(deprescribing)とは、個々の患者における治療目標、心身機能、余命、治療介入の価値、患者自身の好みなどを配慮した上で、今後、予想される有害性が利益を超えるような薬剤を見つけ出し、その処方を中止することである。
. . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
図1の患者は筆者が直接診療したケース(85才男性)である。
施設入所中であったが、15種類の内服薬が処方されていた。
肺炎、脱水、認知機能低下などが認められた。
図1:入院時の患者ケース
このケースについては表のような処方カスケードがあったことが判明した。
. . . 本文を読む