みなさん、こんにちは。
動悸は、不整脈によることも多いですが、心疾患や不整脈がなくても動悸を感じることがあります。
逆に、不整脈があっても動悸を感じない患者さんもいます。
すなわち、症状発現には患者側の感受性の影響も大きいのです。
病歴では、次のことに注意しましょう。
① どんな動悸か: . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
動悸とは心拍動の自覚です。
今回は、動悸の原因、初期対応、問診のポイントをみてみましょう。
原因は、心臓性(不整脈または器質心疾患によるもの)、非心臓性(運動、panic disorderなどの精神科的疾患、貧血、甲状腺機能亢進症、発熱などに伴うもの)などなどがあります。
来院時、動悸が続いている場合にはまず血 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
聴診でクラックルのない間質性肺疾患では肉芽腫性疾患を考えましょう。
今回は、間質性肺疾患の特徴をまとめました。
① 乾性咳嗽と労作時の息切れは特徴的な症状
② 聴診では病初期よりlate inspiratory cracklesが聴取されます。
しばしば . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
今回はCOPDの肺気腫型についてです。
肺気腫型は労作時呼吸困難を主訴として発症し、喘鳴を伴うことがあっても、湿性咳嗽は少ないです。
病期の進行とともに呼吸困難は次第に増強し、過換気状態を呈します(呼吸数>22)。
動脈血ガス分析値は正常に近く、その典型的なデータはpH= . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
COPDは、大気汚染や遺伝的素因などの関与もありますが、喫煙との関係が最も深いです。
慢性気管支炎型bluebloaterと肺気腫型pink pufferとよばれる病態の臨床上の相違点は、その管理のうえでも重要です。
今回は慢性気管支炎型についてみてみましょう。
慢性気管支炎は、いわゆる“morning . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
慢性呼吸不全の原因カテゴリーをリストアップします。
脳・脊髄・神経・筋肉系障害
胸郭・胸膜疾患
上気道障害
心臓血管系障害
下気道および肺の実質障害
これらのカテゴリーのうち、神経・筋・胸郭・胸膜系の障害はII 型呼吸不全を起こしやすいです。
循環系および肺の間質系障害ではI . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
呼吸不全は、広義には、生体組織の代謝需要に呼吸機能が対応し得ない状態です。
狭義には、呼吸機能が静脈血を動脈血化し得ない状態のことです。
数値的にみると、呼吸不全には、低酸素血症(PaO2≦60 Torr)のみを認めるI型と高二酸化炭素血症(PaCO2≧50 Torr)を伴うII型とがあります。
今回は慢性についてみてみましょう。 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
今回も肺塞栓症についてです。
症状と所見についてみてみましょう。
症状
肺動脈閉塞範囲、部位、塞栓子サイズ、基礎疾患、肺梗塞の有無、時間経過により様々である。
突発性の呼吸困難、胸痛(鈍い胸骨下の重圧感、不快感、または胸膜性)が重要だが、一過性の場合もある。
その他、失神、咳嗽、 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
肺塞栓症は静脈系で形成された血栓が血流に乗って肺動脈を閉塞し、急性または慢性に肺循環障害をきたした状態です。
今回は病態の機序をみてみましょう。
原因
多くは下肢・骨盤の深部静脈血栓症(DVT)より剥離した血栓であり、肺塞栓(PE)は深部静脈血栓症の合併症です。
. . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
気胸とは胸腔内に空気が流入して貯留した状態です。
チェックバルブ機序により進行性に胸腔内陽圧を呈する場合は、緊張性気胸となり致命的となることがあります。
分類は下記です。
自然気胸
① 特発性: 大部分は肺尖部の2cm以下のブレブの破裂による。
(狭義の自 . . . 本文を読む