今回も引き続き徳田語録です、どうぞ
損失は大きいが、起こる確率がごく低いリスクへの対応
患者さんにリスクを伝えることに関しては、数学的に計算上で示されたリスクを理解していない人がけっこう多いようです。フレーミング効果といって、同じことを別の言葉で表現するとちゃんと理解できます。リスクコミュニケーションのやり方を工夫することによって、医師と患者さん、ご家族も含めて情報を共有して、お互いの理解を . . . 本文を読む
今回も徳田語録の続きです
リスク、危機を読みとる工夫
前回の話の続きになりますが、やはり必ず「全身状態の把握」をしていただきたいと思います。よく general appearance とか general impression といいますね。バイタルサインの前にそれをカルテに書きましょう。General impression は、研修医などのまだ経験の少ない人たちの場合には、表現できないかも . . . 本文を読む
今回から新シリーズ「エマージェンシーの予兆」と題して、徳田語録をいくつかひろってお送りします、ではどうぞ
自律神経の異変:ホメオスタシスが破綻する前のサイン
病棟の患者さんの急変や、あるいは救急室や外来にウォークインで来た方が、入院直後あるいは待合室で急に倒れた場合は、生体のホメオスタシスが破綻していると生理学的に言えると思います。そのときにはすでにバイタルサインは不安定になってますが、そう . . . 本文を読む
今回は沖縄の何気ない風景でもご覧下さい、どうぞ
いきなりですが、公園のすぐ隣で何か造ってます、かなりの大きさです
いい天気ですね
植栽してます
海岸に出ました、佐敷方面です、穏やかですね
桟橋には沢山の釣り人が、遠くてよく見えません
犬の散歩をしているご老人を見かけま . . . 本文を読む
今回も徳田語録の続きです、どうぞ
今後に向けて
OSCE に関する現状ですが、OSCE は、あくまでも SP (模擬患者)を相手にやっています。異常所見のない人たちを診察していることになりますので、かなり限界があると思います。やはり診療に参加して、実際の患者さんの病歴を取り、仮説を立てて、この「新しい OS 」のもとで診察して、所見を探して「宝物」を見つける、その喜びというのは OSCE で . . . 本文を読む
今回も前回の高齢化とグローバル化の続きです、どうぞ
私自身も、沖縄県立中部病院にいたとき、八重山では在宅医療をやっていました。そこでは本当に病歴と身体診察、バイタルサインです。最近はパルスオキシメータぐらいは持っていったりしますが、本当に基本的な診察のツールで闘わざるをえないんですね。
そういう経験を、皆がある程度積めるような卒後研修が必要ではないでしょうか。いまは、地域医療の1ヶ月の必修 . . . 本文を読む
今回も徳田語録をお届けいたします、どうぞ
バイタルサインのチェック
例えば初期外来や救急外来では、まずバイタルサインを全員チェックします。それは critical disease, red flag disease を最初に拾い上げるツールとして、バイタルサインは非常に重要で全員にやってしかるべきだと思います。
あと、再診の患者さんの場合は体重ですね。例えば生活習慣病で通われる患者さんは . . . 本文を読む
今回も徳田語録の続きです、どうぞ
検査の有害性
検査そのものが害になりうるという発想が、余り医師のあいだで強調されていなかったし、医学教育でも、卒前・卒後にわたってあまりそこは教えられいなかった側面があると思います。また、国民のあいだにも、検査をやると逆に害なこともあるという認識があまりない、むしろ大好きですよね。
私は、聖路加にいましたので人間ドックの話をよく聞きましたが、もともと人間 . . . 本文を読む
前回の続きです、どうぞ
なぜ、新しいOSに変わるべきか
とても時間がかかる診療スタイルというのは、OSがそういうOSなので、最初からショットガン・アプローチによるものになります。弾がどこに飛んだかというのを1つひとつ拾い集めながら診療するので時間がかかる。その膨大な時間は無駄です。
もう1つ、検査と画像そのものにコストがかかっていますので、この経済状況で、それが今後も継続できるかというと . . . 本文を読む
今回も前回のつづきです、どうぞ
OSで診断仮説を考えさせて、考えながら病歴を取り診察をするという教育は、座学的には学びますが、それはそのとき限りです。実際の臨床実習に入ったときに、それを徹底的に実践トレーニングをしないと身につかないと思います。臨床推論のスキルとそれに基づいたプレゼンを繰り返しトレーニングして、実際に声に出させないとできないと思います。言わせたら「ああ、そうか」と言うんですけど . . . 本文を読む