1. 指導医の資質と平静の心
臨床医学の父オスラー先生は、1889年39歳でペンシルバニア大学を去った。
このときの卒業式での講演(平静の心Aequanimitas)において、医師にとり沈着な姿勢に勝る資質はない、と述べた。これはむしろ指導医の資質と考える。
すなわち状況の . . . 本文を読む
臨床推論の連載を開始しました。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/suiron/201409/538371.html
また、あのシステム1対2の話しか?、ということではなく、今度はアドバンスド・シリーズです。
そうです、エキスパート編です。
飽食系の臨床推論エキスパートのあなたに送る連載です。それをマンガで・・・
えっ・・ . . . 本文を読む
今回はホスピタリストにとって重要な業界用語をみてみましょう。
まずはHAIです。そう、healthcare-associated infectionです。
入院患者の感染症は医療の質・患者安全に直接関係するもので、その予防・診断・治療はとても重要です。
ここで、重要なHAIをリストアップしてみましょう。
CAUTI=catheter associated urinary tract inf . . . 本文を読む
~外に出てこそ真の実力がわかる:総合内科医からのレジデントへのメッセージ~
西垂水 和隆 KN (今村病院分院)
星 哲哉 TH (手稲家庭医療クリニック)
木佐 健悟 KK (倶知安厚生連病院)
徳田 安春 YT (JCHO)
【要点】
・大病院だけにいても自分の実力はわからない。コンパクトな地域病院で働けば、実力だけで . . . 本文を読む
今回も引き続き、師の言葉「総合医としての内科専門医」を上げていきます、今日は「イノベーションをもたらす内科専門医」と題してお送りします。
最新のイノベーション理論により、イノベーター一般に共通する行動特性が明らかになってきている。 様々な組織や集団、学問分野において、多くの人々のコミュニケーションは似通った個人の間で行われ、「自分と同じ職種の人と話すほうが楽」と考えるこのような人々をhomo . . . 本文を読む
前回の続きで「内科専門医のための新しいリベラルアーツ」と題してお送りします。
ここで、「スーパー・ゼネラリスト的内科専門医」を育てるための「新しいリベラルアーツ」とは何か、ということが問題となる。 基本的な内科学の知識と内科診断学、治療学、基本的手技などは当然含まれるが、それだけでは不十分であろう。 内科専門医のための「新しいリベラルアーツ」に含まれる知識の範囲はかなり広い。 認知心理学、疫 . . . 本文を読む
今回も「総合医としての内科専門医」と題して「内科専門医としての新しいリベラルアーツ」をお送りします、では
評論家の立花 隆氏は、難問が山積している現代社会の最前線において、その問題解決のための必要な人材はゼネラリストであると述べ、その著書の中で、次のように記している。
「例えば環境問題を解決しようと思ったら、工学、医学、生理学、化学、気象学、法律学、経済学、社会教育学などなど、あらゆる関 . . . 本文を読む
今回は連載その53「診断の達人をめざせ」の続きです、どうぞ
すなわち、平静の心aequanimitasを持つ、診断の達人professional diagnosticianを目指すためには、「臓器別枠組み」にとらわれずに、幅広い疾患についての経験と知識を獲得する必要がある。 また、Yale大学のNuland医師は、その著書のなかで、「含蓄の深い診断」に対する畏敬の念を次のように記している。
. . . 本文を読む
今回は内科専門医の育成のためにとの考えから、「総合医としての内科専門医」と題しまして偉人たちの言葉をお送りします、今回は「診断の達人をめざせ」をお送りしましょう。
”There are in truth no specialties in medicine, since to know fully many of the most important diseases, a ma . . . 本文を読む