みなさん、こんにちは。
今回は、減薬の一般的原則を考えてみたい。
まず、患者の立場(患者中心)で処方内容を見直すことが重要である。
また、脱処方した後は、薬剤中止後の不具合などが起きていないかどうかのフォローアップも必要である。
表に脱処方の5つの手順を紹介する。
表:減薬(De-Prescribing)の5 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
多忙な臨床現場において、患者への説得と同意を必要とする脱処方を積極的に行うことは簡単ではない。
この分野の第一人者である、オーストラリアのScottらは、脱処方を行うことが困難な医師の状況を以下のように解説している(表1)。
表1 脱処方を行うことが困難な医師の状況(文献5の内容を改定)
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みなさん、こんにちは。
ベンゾジアゼピン系薬や抗精神病薬は、減薬しにくいという印象が持たれているが、これらは安全に脱処方できることがシステマティックレビューで示されている。
かかりつけ薬局による患者教育介入によって、有害事象もなく安全に、77%のベンゾジアゼピン系薬を減薬できた介入例もある。
高齢患者に対する抗精神病薬の長期投与 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
ポリファーマシーに対する介入としてdeprescribing(脱処方)がある。
脱処方(deprescribing)とは、個々の患者における治療目標、心身機能、余命、治療介入の価値、患者自身の好みなどを配慮した上で、今後、予想される有害性が利益を超えるような薬剤を見つけ出し、その処方を中止することである。
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みなさん、こんにちは。
図1の患者は筆者が直接診療したケース(85才男性)である。
施設入所中であったが、15種類の内服薬が処方されていた。
肺炎、脱水、認知機能低下などが認められた。
図1:入院時の患者ケース
このケースについては、図2のような処方カスケードがあったこ . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
2つ目の原因は、患者の希望である。
対症療法薬では睡眠導入薬や抗不安薬としてベンゾジアゼピン系薬がよく希望される。
薬に対する依存と期待がある。
急性上気道炎のほとんどはウイルス性であるが、抗菌薬がよく希望される。
万が一のためのためという恐怖からきている。
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みなさん、こんにちは。
ポリファーマシー(多剤併用)が世界中で問題となっている。
ポリファーマシーは、不適切処方を生じるリスクが高く、薬剤性の有害事象を生じる最大のリスク因子である。
ポリファーマシーの原因には様々なものがあるが、隠れた原因もある。
最大の要因は、ガイドラインなどによる薬剤の推奨、である。
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みなさん、こんにちは。
Q 気管支喘息で聴かれるwheezesの重症度分類を教えてください。
A 末梢性の高調性連続音であるwheezesは気道の狭窄を示唆する。
その重症度分類を下記に示す。
Ⅰ度:強制呼気時のみ聴取
Ⅱ度:平静呼気時も聴取
Ⅲ度:平静呼吸で呼気・吸気とも聴取
Ⅳ度:呼吸 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
くちすぼめ呼吸
COPDで呼気時に肺胞が虚脱しないように患者自身が行う呼吸法。
呼吸生理学てきにはautoPEEPとなり、運動耐用能が改善するなどの効果がみられる。
無意識に行っている患者もいるので、路上でこれを認めてCOPDを診断できることもある。
気管短縮
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みなさん、こんにちは。
左心不全やCOPDの診断における各所見の尤度比は、それぞれ下表のようになっている。
分析的診断(システム2)を行う場合にはこれを参考にして、Faganノモグラムで検査後確率を算出するとよい。
写真:お気に入りから、浦添市の風景です。
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