みなさん、こんにちは。
無症状の人々にCEA値測定のようなスクリーニング検査介入を行うときには、無作為化比較対照試験によって、介入によってアウトカムが改善する(前回のケースではがん死亡の有意な低下)ことを証明しなければならない。
長年外来診療をやってきて、私にもやっと冒頭のオスラー先生の言葉 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
前述のケースの続き。
ここで、CEAを感度100%、特異度95%としてみると、この質問のイメージが具体化していく。
有病率が比較的に低い(検査前確率が低い)人々に対して検査を行うと、陽性的中率(適中率)は低くなり、95%もの人々は病気がみつからないことになる . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
約40年前に興味深い研究が米国で行われ、1978年のNEJM誌に掲載されていた。
検査の解釈について医師や研修医に尋ねるものだった。
質問はこうである。
「有病率が1000 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
数週間後、追加の検査結果が全て出そろった。
予想通り、全て異常なし。
再検したCEAも正常範囲内であった。
これらを受診者に説明すると、ほっとした表情でたいそう感謝された。
確かにCEAは使 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
“Probability is the rule of life, especially under the skin. Never Make a Positive Diagnosis”
By William Osler, MD
「確率は命のルール。特に体内ではそう。決して陽性診断をしてはならない . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
【解説】
正解は「尿中AG=16」
尿中AG =Na+K-Cl
= 42+18-44
= 16
AG正常型代謝性アシドーシスでは、下記表のように、2つの腎、2つの管(くだ)、2つの対償後、そして薬剤を考える。
&nbs . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
特に既往歴の無い20才代男性。
筋力低下で搬送された。
低K血症とアシデミアがある。
そして
AG開大型代謝性アシドーシス(AG=16)
AG正常型代謝性アシドーシス(補正HCO3=14)
代償性呼吸性アルカローシス
が存在している . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
回答 「補正HCO3=14」
補正HCO3=実測HCO3+(AG-12)
= 10+(16-12)
= 14
解説
純粋なAG開大性(AG上昇)代謝性アシド―シスでは、デルタAGの濃度と同じ分、実測HCO3の濃度が低下する。
&n . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
特に既往歴の無い20才代男性。
筋力低下で搬送された。
患者の病歴、身体所見、迅速検査結果を下記に示す。
補正HCO3(補正バイカーボネートと読む)corrected HCO3 (c HCO3)を求めよ。
【病歴】
20才代男性、建設業 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
アーサー 今お話出ましたワクチンの接種というのも大きな課題ではあると思うんですが、なかなか接種のスピードが上がってこないという。
現在の感染状況と今後の見通しを踏まえたうえで、ワクチンの接種のスピード、見通しについてお話いただきたいと思うんですが。
徳田 いやこれは、世界中でワクチンナショナリズムと呼ばれているんです。
先進国が多くの . . . 本文を読む