東京タウンウォッチング情報 & 経営コラム 「経営コンサルタント・安岡裕二」の情報とヒント

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「東京名店塾」 匠ファイル「アート引っ越しセンター」の気配り

2007-12-01 14:44:46 | 「経営コラム」
 「東京名店塾」 匠ファイル「アート引っ越しセンター」の気配り

 「日経MJ」の「匠ファイル」という囲み記事に目がとまった(07/11/28)。というのも「東京名店塾」ブログのデザインタイトルに「匠」とうたっているからである。塾生の1人から、「匠」というタイトルはどうか!?という提起があった時の印象から、タイトルのデザインをやってくれている別の塾生の(人や技)をアピールしていこうという発想から来たものである。
 さて本題…、「きめ細かな引っ越しサービス」の見出しで、アート引っ越しセンターの酒井さんの仕事ぶりを伝えている。
 3世代家族の引っ越しを担当した時、家財を積み込む中で、老人が1人、隅の方で所在なげに立っていた(*目に浮かぶような情景)。酒井さんがイスをそっと差し出し声をかけた。『最後に積みますから、どうぞゆっくり座っていて下さい』…、そして搬入時には、一番先にイスの梱包を解く(*ここが泣かせる!?)。
 この気配りが、酒井さんの人気の秘密。『お客様の要望を聞いたり、気配りしたりする事で、運送業からサービス業になる』が、持論とか。
 又、荷物の中身と会話からお客様の趣味を察知して、大切にしているものを丁寧に扱ったり(例えばゴルフ道具)、作業の品質という点でも、軟らかい素材の桐のタンスなら、紐で括らないとか、ものによってやり方を変えるきめ細かさがある。
 「東京名店塾」では、もてなしの心を追求しているが、この事例のポイントは、「会話と気配り」である。作業を素早く済ませて件数をこなす「効率」と感謝されてリピート客になって戴く「持続する売上」を両立させるのが、経営の腕というものだろう。「東京名店塾」が「匠」を求めるなら、後者を優先させるべきなのは、言うまでもない。
 ※11月は毎日投稿の目標を達成しました。今年も12月に入りました。連続投稿を続ける目標を立てております。見てくれる訪問者を裏切らない事が気持ちの支えになっています。今後とも、「東京タウンウォッチングの達人」と「東京名店塾」の応援をよろしくお願いいたします。


 
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