東京タウンウォッチング情報 & 経営コラム 「経営コンサルタント・安岡裕二」の情報とヒント

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街で見かけたキャッチコピー 格の違う「うまさ」へ。081020

2008-10-21 22:46:15 | 新製品・商品ネーミング・キャッチコピー

  街で見かけたキャッチコピー 格の違う「うまさ」へ。081020

    メトロの中で、アサヒビール「スーパードライ」広告のキャッチコピーが目に付きました。今回は…《格の違う「うまさ」へ。》というものでした。サブコピーに…《これがビール売上№1の責任》 とありました。ビールは発泡酒や第3のビール人気に押され、年々シェアが低下傾向にあり、総合では、キリンに第1位を奪還されたものの、ビールだけ取り上げると№1である事には変わりない。 アサヒビール、特に「ドライ」のキャッチコピーの変遷を思い返すと面白い。ガンガン伸びて鼻息の荒かった頃、当初は「生ビール売上№1」、次にキリンを抜いて「ビール売上№1」…、この辺りは絶好調でもっぱら「売上№1」がキャッチコピーとして使われた。しかし、発泡酒ブームが起きて、キリンの発泡酒「麒麟」の巻き返しに合い防戦一方となり、遂に総合トップの座を明け渡す。この頃の「スーパードライ」のブランド戦略は「鮮度」「品質」に移る。キャッチコピーも3日で届ける鮮度をウリモノにしたものだった。 …そして、今は「格の違う(うまさ)」…とパンチ力の落ちた「ビール売上№1」は脇役へ押しやり、「格の違い」という微妙な?修飾語を使ったという事だろう。微妙な?…というのは、「売上№1」という手あかが付いたコピーでも、万人に解りやすい明快さ、信頼感があるのに比べ、(偉ぶった)、(見下した)イメージが反感を買う恐れなきにしもあらずと思うがどうだろう!?

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