陋巷にさまよう (野を拓く 第2部)

プアなわが道とこの世を嗤笑するブログ

プア村のCOP15(2) No decison is a decision.

2009-12-19 16:27:51 | Weblog
昨日に続き、コップ酒を持ってプア村の委員15人が参集。
残り少ないマンジュウの配分をどうするか、
一人ずつ意見を述べたが、みんな昨日と同じ事を繰り返すだけ。

肥満体の大食漢は、
 ・「話し合いの時期は終わった」
 ・合意に向け「ともに行動しよう」
 ・「過去ではなく、未来を選ぶ」
と、耳ざわりのいいことは言うが、ジブンが何をするかは一言も触れず。
コイツは、修辞を並べるのはうまいものの、実行力に難ありとされているが、
今回も同じパターン。
口先だけ。

もう一人の大食漢は、もうすぐ肥満体を抜く村一番の大食いになるが、
 ・「今は大食いだが、以前は小食だった」
 ・「家族の中に、まだ十分に食えない者がいる」
 ・「累計してたくさん食った者はカネを出すべき」
と、あいも変わらず責任のがれの弁に終始。
コイツは、昔ビンボウだったため、時と場合で、ビンボウと金持ちの立場を使い分ける。
COPのときは、ビンボウの立場。
会合の前に、村の蓄えをかすめとったマンジュウの一部を、痩せた者数人に分け与えたため、
痩せた村人の何人かの支持があるらしい。

ムラの東部の小さな集落から来た者は、
「食う量をみんなが減らすならワタシも減らす」と言うが、
その息子が(減量に)反対していることを他の委員は知っているので、誰からも相手にされず。
コイツは、以前はリッチだったが、今は借金まみれで首が回らない状態。
遠からず破産とのウワサがあるので、村人からは敬遠されている。
ホンニンはそれを知らずに、以前のリッチだった頃と同じ言動・態度なので、バカにされている。
近づくのは、残っている少しばかりの財産に下心があるヤツだけ。

てなことで、話しは今日も堂々巡り。
やむなく、「今回は何も決めないでおこう」ということが決まった。
来年、委員を一人増やして16人にし、コップ酒の会COP16を開くこととした。

来年?
来年まで蓄えのマンジュウは残っているのでござりましょうや?
結局、マンジュウは早く食ったもの勝ちの継続。
しかし、それは蓄えが残っている間という期間限定の話しで、
なくなったらどうするのでありましょう?

隣の村からプア村COP15の様子を見に来た傍聴者が、
帰りぎわに一言。
「コップ酒を飲むだけで、何もしない。プア村はアホ揃い」

【注】コペンハーゲンでのCOP15とは無関係です。
コメント
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