陋巷にさまよう (野を拓く 第2部)

プアなわが道とこの世を嗤笑するブログ

国会事故調の報告書

2012-07-07 10:18:43 | Weblog
一昨日、国会の事故調査委員会(黒川清委員長)が報告書を両院議長に提出しましたなぁ。
ワタシも、ダウンロードサイトでダイジェスト版を見ましたぞ。
ざっと読んだが、まっとうな分析・究明とお見受けいたしました。
同じ名称の事故調は、頭狂電力にも、政府にもあるが、
まともな報告書は今回のものだけですなぁ。
残りは、オノレの責任回避をはかる目的の、形だけのもので、おハナシになりませぬ。

どれどれ。
「原発事故が人災であることは明らかである」
- おゝ、やっと明確に結論づけましたなぁ。

「歴代及び事故当時の政府、規制当局、事業者である東電の、人々の命と社会を守るという責任感の欠如があった」
- うむ。全く同感でござります。
  そして、能力の欠如もありますなぁ。

しかし、人災だとすれば、その責任はどうなっておるんですかなぁ。
長年の蓄積の結果だから、特定させるには難しい部分もあるが、
しかし、岐路における意思決定の場で、誰がどういう意見を述べ、どういう決定をしたのか、或いはしなかったのか、
その辺りは、40~50年前に遡及して究明すべきでありましょう。

多くの者が被害を被り、かつこれから数十年にわたって影響が及ぶ、これだけの大事故で誰も責任を追及されんとは、どういうことでありましょうなぁ。
事故調が責任問題の追及を行うべきかどうかは別として、
どこかがやらなあかんのではないですかなぁ。

けど、残念ながら、それは行われんのでござります。
日本人は、こういう部分があかんのですわ。
小さなことにはうるさいけど、
どでかい大きな責任問題は、手ぇにおえんのですわ。
戦争責任も同じでしたからなぁ。
やっぱり、問題を引き起こすときは、
徹底的に大きい問題にしてしまうことですかなぁ!?  

ん?
JR福知山線脱線事故で、業務上過失致死傷罪で強制起訴されたJR西日本の歴代3社長
- 神戸地裁で始まった初公判で、そろって無罪を主張しておるんですと!  

個人の立場で罪を逃れたいのは分からんでもないが、
責任者であった、その立場の者としては、全く情けないことでござります。
106人が死亡した事故なんやけど、その責任はオノレにはないんですと!
自刃もせずに、のうのうと生きておる、その根性!
う~む。
ご立派でござります!
ニンゲン、皮を一枚剥いだだけで、その人物となりが見えるんですなぁ。
ワタシなんぞ、皮を剥がんでも、その劣悪な人格が丸見えなんですがね。

いやぁ、そのご立派な人格識見&根性に敬意を表し、ここにその氏名を書いておきましょうゾ。
被告人:
・井手 正敬(いで・まさたか、元会長)
・南谷 昌二郎(なんや・しょうじろう、元会長)
・垣内 剛(かきうち・たけし、元社長)

劣悪人格者であるプアのワタシがソンケイすべきお人たちでござります。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする