40年ほど前の学生時代、主たる収入源は、生徒一人月五千円の家庭教師であった。
(貨幣価値からすると、現在の五万円程度であろう)
当時、学食で、朝20円、昼40円、夕食40円、すなわち1日100円・月3000円あれば十分食べられる時代だった。
下宿代は、1年生、月1500円であったが、4年生になる頃には、月4000円と高騰した。
しかし、二人も教えると、左うちわの生活ができた。
何故か、家庭教師を雇うお宅は、金持ちばかりで、奥さんは皆美人だった。
また、生徒はいずれも秀才,家庭教師など要らないのでは、と感じたように記憶している。
しかも、生徒のお宅では、おやつと、夕食には高級料理が出てきた。
良き時代であった。
先日、先輩が、突然拙宅を訪れた。
幾つかの用件のうちの一つに、
「パソコンで静止画の編集とDVDへの書き出し」を指導して欲しい、と依頼を受けた。
正直なところ、静止画は、あまり経験がない。
本当は自信がなかったが、持ち前の「知ったかぶり」で引き受けてしまった。
もう一つ、引き受けた大きな理由は、「後ろ盾が居る」からであった。
「後ろ盾」とは、
(1)M大先生
(2)土曜塾
これだけ揃っておれば、怖いもの無しである。
ボランティアー家庭教師を、初めたところである。
生徒さんの基礎は、ほぼ出来上がっている。
あまり教えなくても、よさそうなので、ほっとしている。
勝手にどんどん出来る。
小生の出番は、殆どない。
美味い家庭料理にありつける期間も、あと僅かである。
お返しに、料理法を家庭教師されたいのである。