以前から書こうと思いながら、纏まらず、
今日まで書けなかったことがある。
お名前はもとより、宗教家だか評論家だかも忘れたのだが、
昨今の様々な社会現象を嘆いて、大変貴重な意見を述べておられた。
日本は、法治国家である。
皆が、等しく法律を守ればよいのであるが、意外にこれが難しい。
本来、法律は、人間が考え出したものである。
法律自身に、不完全さを内包している。
そこに、法律を、潜り抜けることばかり考えている人がいる。
特に、社会的な地位のある一部の人は、様々な誘惑が避けて通れず、
汚職・ワイロ・談合など多くの問題を生じ、不名誉な退陣に追い込まれている。
これらの現象を、見つめてみると、
どうも「見つからなければ何をしてもよい」
という風に考えているとしか思えない。
「ごまかす」・「隠す」・「すり抜ける」等それなりに優秀な頭脳を持っている人たちが、
うまく立ち回って、見かけの利益を得るという風潮が広まってしまった。
「法律を基準とする善悪判断
= 分からなければ、何をしてもかまわない 」
これに対し、
「神や仏に恥じない行為」
を心がけることが必要と説いておられた。
「神仏を基準とする善悪判断 = 絶対的善悪判断 」
まさにその通りである。
年金国家公務員となった現在、このような生き方の模範を示すことこそ、
キリギリスとなり遊びに呆けてはいるが、心がけているのである。