しばしば、ハングルは1ヶ月もすると読めるようになるといわれる。小生もその通りだろうと思っていた。 しかし、正確にはハングルを無理やりにカタカナ発音に変換することが、比較的短時間に出来るようになるということであり、正確な発音とはかけ離れたものであるという厳しい認識を持つ必要がある。 日本語の発音は日本語でのみ正しい発音であり、英語・中国語・韓国語などの外国語では、沢山の全く日本語とは異なる発音があるということを認識する必要がある。 先日乗船した国際フェリーの切符から、一例をあげてみよう。 切符の左側に「領収用」と書いてある。
「領収用」=영수 용、yeongsu yong、ヨンスン ヨン 領=영、yeong、ヨン(グ)と発音する。もう少し分解すると、 여=yeo、ヨであり、下のᄋ=ng、ン(グ)である。 収=수、su、ス、である。 用=용、yongである。 これを分解すると、요=yo、ヨであり、下のᄋ=ng、ン(グ)である。 ようやく、本論にたどり着いた。同じカタカナで「ヨ」と発音するが、実のところ、次のように表記も異なれば発音も異なるのである。(ローマ表記だと違いが判る。・・・これとて正確な発音とはいえないようである。) 여=yeo、ヨであり、 요=yo、ヨである。 韓国の人たちは日本人の発音に接する機会が多いためであろう、日本人特有のアイウエオの母音が強い発音にある程度慣れていると聞いている。 それでもあまり一般的でない地方の地名や固有名詞などでは、類推することも難しいだろうと思えるのである。 小生は、ハングルには母音が21もあるよ教えられたが、いまだ母音の違いを、正確に聞き分けたり、発音したりすることは不可能である。
それゆえ、発音が正確でないと困る切符の購入などの場面では、メモを使用するつもりである。