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幼な友達からの郵便物。

2008-05-20 23:04:01 | 輝いて生きる
ふるさとに住んでいる幼な友達から郵便物が届いた

いまは自分の実家から電車で1時間もするところに住んでいる彼とは
高校を卒業するまではほんの近所で兄弟のように仲良く過ごした幼な友達だ。

大学から西と東に遠く離れてしまい
社会人になってからは関西を拠点にした自分と
大手企業で全国を転勤族として過ごした彼とが
会う機会は滅多になく
もっぱら郵便でお互いの消息を確認する程度が続いたが
それでもいつも身近な存在であり続けたのは
ふるさとでなにもかも供にしたことがベースにあったからだろう。

定年後に再就職、それも終えて自由の身になってから
同窓会も含めて連絡が復活してきたが
いつも彼からで自分からということはない。

4-5年前まではパソコンはまったくだめ、もちろんメールもやらない
お互いに家族同士の面識がないので電話は遠慮があり
彼からたまにくる手紙が唯一の音信だった。

ところが二年前だったか
65歳になった彼が「俳句自分史」という小冊子を送ってきた
なんとパソコンで編集し、自分で製本にした立派なものだった。

それを見て驚いた!

彼は俳号をもつ俳句好きであることは知っていたが
なんと学生時代から定年までの長い年月の職場、仕事、家庭、転勤先で
読んだ俳句が、その時々の自分の記録にそって整理されたもので
単なる俳句集ではなく、まさに自分史になっていたのだ。

ここが、歩いてきた道を時系列につづった
どこにでもある自分史と決定的に違うところだ

その時々の自分の心境・・・
仕事で苦難の時
迷ったり悩んだりした時の心境が読まれた一句一句は
まさに心の変化、心境が読まれたものだ。

定年からは
自分の日々の生活時間をきちんと定めて
家庭での自分の役割まできちと書かれていたのには驚いた。

その彼が昨日送ってきたのが「方言集」
育った広島県西部の方言をひとつひとつ拾い集め
参考文献、資料を求め、人に聞き、あつめ整理し
解説を加えた立派なものだ。


高校からふるさとを離れた自分には
すっかり忘れていたものもたくさんある
なつかしい言葉ばかり。

実は、昨年末に送られてきたその小冊子を兄にみせたら
元高校教師の兄が大変に興味を持って
積極的に助言、それを参考にした「改訂版」として
再編集したものが送られてきたのだ。

兄におせわになったことも書かれている。


ふるさとの言葉を並べるだけで胸が痛くなるような郷愁を覚え
幼い頃のこと、亡き父母のことを思い出すと書かれている。

十数年前から方言を集め始めたと書いてあるので定年前からなのだろう
第三者からみればなにの興味も関心をひくものでもないが
そこに住み、その土地と自然と生活したものにとっては
ふるさとそのもの、自分のルーツを証明するものとしてなつかしい。

ただ、平平凡凡と好々爺でおられる立場にありながら
いまなお、こうして情熱を傾けるものをもち
努力をしている幼な友達を見ていると
人生終盤の生き方にこそそれまで重ねてきたものを
生かして前向きに生きることこそ価値ある生き方だと思う。


なお、彼は、学生時代からの尺八は「師範」
これもさまざまなところで講師、指導を続けている
たいした男だ。


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