昨年秋に亡くなられたやなせたかしさん。
大学生の時文学青年だった彼が詩とメルヘンを読ませてくれて、そのときはじめてあんぱんまんを
知ったのですが、確かあの頃は大人向けの話だったはず。
それがいつのまにか子供たちのヒーローになり、不思議なものですね。
そのやなせさんの本を今読んでます。
① わたしが正義について語るなら やなせたかし著 ポプラ社
未来のおとなへ語るというコンセプトで書かれた本ですから とても読みやすくなっています。
正義はある日突然逆転する。
逆転しない正義は献身と愛。
正義とは何か? 傷つくことなしに正義はおこなえない。
そして答えはアンパンマンのマーチの中にあるという。
アンパンマンのマーチの歌詞って漫画の主題歌とはおもえないような深い歌詞ですよね。
何のために生まれて、なにをして生きるのか なんてね。
余談ですが、三越の包装紙にあるアルファベットでかかれたMITUKOSHIというロゴは
やなせたかしが書いたものだそうです。
今年三越は包装紙のデザインを一新するようですが、なんかちょっと残念な気もしますね。
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② 政と源 三浦しをん著 集英社
かんざし職人の源次郎と元銀行員の国政、幼馴染の年寄り二人。
源は愛する妻を早くに亡くし、かたや政は仕事人間で妻にも娘にも見放され男やもめ。
結局は人間って一人じゃ生きられないんだなぁって思うのです。
こんな幼馴染がいる人は幸せね。
三浦しをんはいろんなパターンのお話を書いてくれるので大好きです。
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