3/10 みんなの夢企画
『イタイ、アメ。』観た。
大切なものをなくした人たちが出会い
大切なものを見つけに行く。
向かうのは海。
楽しいことも辛いことも
分け合える仲間がいるのは いいよね。
牟礼の図書館多目的ホールを出て
坂を下るとキラキラした海が見えた。
………………………
10年前に起こった災害。
それぞれが、それぞれの理由で
なくしたものにずっと苦しんでいて。
ふとした出会いから共に行くことになる。
ところどころ、
災害、虐待、自殺未遂などの場面がある。
重いテーマだな…と思った。ひとつひとつに、
かなりな量や重さがあるので、
その難しさは感じた。
それというのも、自分は
阪神淡路大震災にあったこともあり、
危ない衝動に駆られたこともあり、
比較的当事者寄りなので
そのあたりは複雑な気持ちではあった。
正直、同じだという感覚ではなかった。
なんだろう…経験の重い軽いではなく
それぞれの違いからくるものなのかな。
でも、“ 分けあう ”というところは
すっと心に入ってきた。
まったく同じ経験、境遇の人はいない。
似ていてもどこか違う。
だけど、そんな違いの中にも
共通するものはある。
そういうものを感じられたら
どんなに違う人同士でも
分けあうことはできるのかもしれない。
できそうで、なかなかできない
そんなことを模索する日常。
けれど、これからの自分の
背中を押してくれたのは
“ 分けあう ”という言葉だった。
演じていた高校生の皆さん。
卒業公演の今、思うこと、
感じることを大切にしてほしい。
それこそ、また10年経って
この物語が皆さんにとって
大きなものになっていたら
いいなと思った。
また違った意味を持つかもしれない。
たぶん、これを観た私は
昔ならもっと違った感覚だったかも。
そして10年後にはまた
変わるのかもしれない。
けれど、今、
感じることは今だけのもの。
それを大事にしたいと思った。