丹沢秘密倶楽部

日々の記録、思いついたこと、昔話など。最近は、俳句のこと。
俳句は読み中心で、なかなか詠めない。

旧暦カレンダー

2024-01-21 13:59:42 | 俳句
今年は当方も俳人見習いとして、旧暦を意識して暮らしてみようと思います。


二十四節気七十二候歳時記カレンダー

二十四節気の大寒、20日から二週間が大寒です。
しかし、旧暦ではまだ十二月十日なんですね。

大寒の最終日、2月3日が節分、次の節気の立春の前の日です。

カレンダーを見ると、旧暦の元旦は、なんと2月10日ということです。

年の内に春は来にけりひととせを去年とやいはむ今年とやいはむ
古今和歌集、在原元方

うむ、当方も同じ気分になってきましたね。

立春を検索

「今の暦で立春は2月4日頃です。一方、陰暦では12月後半から1月前半です。」とありました。

うむ、なるほど。
今の暦は、4年毎に2月29日があるので、2月4日頃、これは当方でもわかる。
しかし、陰暦の幅は?

陰暦の一年は354日なので、数年ごとに閏月を設定して調整いたのでこうなるようです。

陰暦のもとになった貞享暦は、1684年、渋川春海が作ったものだそうで、この功績により、幕府天文方に任命されたそうです。
渋川春海は、当方が趣味とする囲碁の江戸時代の家元、二代目安井算哲。天文方になったことで、囲碁界を引退して、暦の研究に専念したそうです。
松尾芭蕉が「おくのほそ道」の旅に出たのは、1689年ですから、芭蕉も貞享暦を使っていたわけです。

当方の囲碁事情
7級になって、よし、と思っていたら、たちまち負けが込んで、只今10級になってしまいました。二月三月をかけて、6級に踏み込むのを目標としましょう。


近ごろお気に入りの一句

球場を出てくる春のホルンかな        田中裕明

球場を出てくる?
春の選抜高校野球、地方予選の開会式か。吹奏楽の行進曲が球場の外にまで聞こえてくる。
と読めばいいかなと。

春寒のさても小さき四番打者         田中裕明
小学生の野球でしょうか。

霜柱きらきらきらとあれは声         高野ムツオ
当方の一本畝畑にも、きらきらした霜柱を見ないうちに春になりそうです。
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土作り

2024-01-09 11:35:05 | 俳句

当方の一本畝畑の現状

土作りと言えば聞こえがいいが、発酵した生ゴミを埋めて堆肥化しているところです。ときどき簡単に耕したり水を撒いたりします。
発酵した生ゴミの堆肥化には水と酸素が必要なのです。


当方の愛読書、二十年ぐらい前に買ったもので、ときどき思い出してパラパラとめくっています。


図解が多いので、読みやすいが、内容理解となると、ん?ですが、なんとなくわかった気分程度で、いいかなと。


絹さや、プランターで冬越しのつもりでしたが、暖冬のせいか、花がつきました。


絹さやの花、絹さや全体が小さいので実にはならないと思いますが。



鷹の爪収穫



続、鷹の爪
ピーマン、シシトウ、唐辛子類は、本来は多年草だということをネットで知りました。で、枝を切って冬越しさせてみようと思いましたね。


近ごろお気に入りの一句
七草に時間のごとき塩をふる       北大路翼
七草粥に塩をふりながら、来し方行く末を思う、と読めばいいのかなと。

悴んで電車が行ったばかりなり      北大路翼
冬です。
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令和6年

2024-01-04 17:18:32 | 俳句
元号か、西暦か、近ごろは西暦のほうがいいかなと思うようになりました。
令和六年、2024年、明けましておめでとうございます。



図書館でなにげに手に取った本です。著者による偉人の人選がおもしろい。
日本史に登場するというか、歴史にその名が残っている人です。

例を挙げると、人麻呂、憶良、千利休、・・・石川五右衛門、鼠小僧、清水次郎長、小野小町、川島芳子など。
辞世の句よりも、それぞれの人の略歴が興味深いのです。

当方の趣味とする囲碁界では、本因坊算砂。
信長、秀𠮷、家康に五子(囲碁のハンディ5、上手も下手もそれなりに楽しめる手合いとされています)で打ったと伝えられています。

家康が幕府を開いたときに、呼ばれて江戸に行きます。
徳川幕府の初代碁所、将棋所に就任。以後、将軍の前でお城碁、お城将棋が毎年おこなわれます。
現代囲碁将棋は、この人から始まったと言っても過言ではありません。

当方の囲碁事情
日本棋院インターネット囲碁、なんとか、7級まできています。三ヶ月毎に一級上がりたいが、ほぼ不可能でしょう。
碁を打つ人には笑われるレベルの発言です。


門松は冥土の旅の一里塚・・・と言った一休さんも取り上げられています。
冥土の旅といいながら、一休さんは88歳まで生き、「死にとうない」と言って亡くなったそうです。


近ごろお気に入りの一句

初詣迎車するりと来たりけり      松本てふこ
隧道に雨の匂へる二日かな       松本てふこ
星空のなかを月行く凍豆腐       村上鞆彦
教会のつめたき椅子を拭く仕事     田中裕明
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掘り出し物

2023-12-24 12:12:26 | 俳句
八王子市立図書館の廃棄本、図書館の入口に置いてあり、欲しい人は持って行ってくださいという企画があったので、二冊いただき。
当方にとっては、掘り出し物ですが。



台湾民主化の立役者、この方が急速に台湾民主化を進めたことは世界中のみなさんご存じでしょう。




吉行和子、芥川賞作家の吉行淳之介の妹、母はNHK連続テレビ小説「あぐり」のモデル、吉行あぐり、妹の吉行理恵も詩人、芥川賞作家なのです。

この二冊を見たときは、図書館のカウンターに、廃棄するなと言いに行こうかと思いましたが。

何らかの機械的な理由で廃棄本を決めているのでしょうが、最終チェックをする役目の人がいそうなものですが。
うむ、いないでしょうね。




こちらは、当方ご贔屓の漫画「将棋の渡辺くん」の主人公、渡辺明九段の色紙です。X(旧ツイッター)で見つけたものです。
漫画「将棋の渡辺くん」の作者、伊奈めぐみさんと渡辺明九段は実の夫婦だそうです。


近ごろお気に入りの一句

おでん屋のあたりまで君居たやうな     西村麒麟

雪沓もをとめのものでありにけり      田中裕明

カレンダーの絵? 赤い頭巾に黄色のちゃんちゃんこ、ゆきぐつの飾りも、というところでしょうか。

茶の花の雨をたづねよ高野山        田中裕明

うとうととすれば雪降るバスの旅      北大路翼
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暖冬

2023-12-17 21:19:03 | 俳句


じゃがいもです。秋栽培のつもりでしたが、今も青々としています。さすがに花は咲きませんが。
春栽培のじゃがいもは暑さで枯れてきたら収穫なのですが、これはどうしたものかと思い、ユーチューブで調べてみたら、霜で葉が枯れ始めたら掘り時とでました。
霜がおりるまでは放置しようと思います。理屈的には光合成で芋が成長し続けているはずですが、掘ってみないと?


シクラメン 赤と白、白はけっこう見ますが、赤は珍しいかなと、買ってみました。値も数百円と手頃、大きいものは三千円ぐらいします。


ニラ、一ヶ月ぐらい前の画像

更新しないでいるうちに、画像が古くなってしまいます。
なかなか伸びないなと思って、ユーチューブを見ると、冬は根を成長させる時期で、葉を切っておくと、春になって爆発的に増えるとありました。今は葉を切ってあります。

農業系というか家庭菜園向けのユーチューバーも多数存在するのです。
家庭菜園向け農業資材コマーシャルっぽいものも多いのですが、実際に作っているので参考にはなります。難点は当方の一本畝&プランターとは栽培規模が違いすぎることです。

近ごろお気に入りの一句

黒板へとんとんと文字冬の雨       藤原暢子
ゆつくりと燃ゆるもの欲し寒の入     田中裕明

死ぬときはほつとしている冬日向     北大路翼
ほっとしているかどうかはわかりませんが、気分はわかる。

バーに立つポインセチアの土拭いて    北大路翼
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鷹の爪

2023-10-21 17:45:19 | 俳句

鷹の爪、苗を41円で売っていたので買ってみました。
鑑賞用にはなったかな、です。


虫がついていたので、撮影。
昆虫識別アプリで調べました。茶翅青亀虫、このアプリは有料で、年4200円、ちと高目ですが、当方の一本畝畑にも様々な虫が現れるので購入しています。

こんな亀虫も。


将棋の藤井聡太八冠で、将棋界が盛り上がっていますね。

当方は将棋を指すことはありませんが、棋士のゴシップは好きなのです。
渡辺明九段のブログを時々見ているのですが、
以前は、「旅先でのこと」、漫画「将棋の渡辺くん」のこと、「フットサル」のことなど将棋の棋譜以外の記事が多かったのですが、藤井聡太八冠が現れてからは、ほとんど棋譜解説になってしまいましたね。
藤井くんがタイトルを取り始めるまでは、タイトル八冠のうち、半分は渡辺四冠だったのです。

藤井聡太八冠もいつかは誰かにタイトルを取られるでしょうが、当方としては渡辺さんにがんばっていただきたいと思っています。

当方推奨の囲碁棋士のブログ、「たかお日記」
高尾紳路九段です。野球はロッテ、Bリーグバスケットは千葉ジェッツファンらしいです。
師匠の藤沢秀行の影響か、競馬も大好きらしく、一口馬主にもなっているらしいです。
近ごろの将棋囲碁棋士には珍しく、書も習っているのです。(師匠の命だったらしい)


近ごろお気に入りの一句

サイダーの泡より淡き疲れかな     川上弘美
サイダーの季節ではなくなりましたが。

大志なら芋煮を囲み語るべし      高野ムツオ

そんな時もあったのでしょうね。
作者は宮城県多賀城市在住、日曜日のNHK俳句の選者。(第4週)
進め方がユニーク。おすすめです。
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学びて時に

2023-09-30 09:10:44 | 俳句
 
朝顔、開く直前


開きました

当方の朝顔もほぼおしまいになりました。画像はだいぶ前に撮っておいたものです。

当方の囲碁です。近ごろはユーチューブ囲碁などで、相当力を入れて研究しているつもりなのですが、日本棋院インターネット囲碁、7月末から160勝159敗、10級、数字的には適正なものですが、当方の気分的にはよろしくないのです。

本来の囲碁は、互いに軽口をたたきながら打つもので、勝敗を超えた楽しみもあるものですが、インターネット囲碁では、機械的な挨拶のみで、ほぼ無言で対局しておしまい、勝敗のみが残るのです。会話機能はあるので、負けそうになると罵詈雑言を浴びせてくる人も少数ですが、います。
匿名の怖さですね。現実のその人を知る人は驚くと思いますが、まぁ人には言わないでしょうが。

「学びて時にこれを習う、また楽しからずや」
当方の囲碁に当てはめると、「詰碁や古人の棋譜並べをしながら、たまに対局を楽しむ」というふうにありたいのです。しかしながら当方は煩悩が多い人間なので、負けが込んだときの心境にしかならなさそうです。


近ごろお気に入りの一句

絵が好きで一人も好きや鳳仙花      西村麒麟
いきいきと秋の燕や伊勢うどん      西村麒麟
あくびして綺麗な空の彼岸かな      西村麒麟

この彼岸は春でしょう。季語では、彼岸(春)、秋彼岸と言いわけているようです。
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本の染み

2023-08-30 18:05:38 | 俳句

トカゲ、昨年と同じ個体かどうか?

図書館で借りた本の染みです。
八王子では図書館をよく利用しています。先日。図書の返却のとき、本の染みについて、「これは?」と聞かれました。一瞬、何を言っているのかわからなかったが、ん、この人は書庫に入って古い本を扱ったことがないんだろうなと思いましたね。
本の劣化というか紙の劣化が進むとどういう状態になるのか知らないのです。
おそらく、古書店にも入ったことがない人でしょう。
当方は、東京渋谷の大学図書館で請求図書出納、受付、カウンター業務を4年間していたので劣化した本も多く扱っていたのです。(二部学生だったので日中の仕事) 50年も前のことですが。

相模大野図書館でも、ほぼ同じことがあったので、「その場で尋ねる」ことが公共図書館の申し合わせ事項になっているのでしょう。

近ごろお気に入りの一句

夜桜を見回りの灯のよぎりけり      中本真人
椅子の位置戻して終わる夜業かな     中本真人
夜行バス八重洲に並ぶ夜長かな      中本真人
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打って出る

2023-08-13 19:20:20 | 俳句
夕顔の花


朝顔に雨水がたまっていました。
下の葉はトマト、トマトエリアに朝顔侵入の図

近ごろお気に入りの一句

炎天へ打って出るほかなかりけり
片山由美子

炎天下であるが、句会が予定されているので、行くしかないという句だそうです。

当方も一ヶ月ぐらい前に、八王子の碁会所「八王子囲碁将棋センター」へ行ってみました。席亭は不在で、高弟らしき人に五子で打ってもらいました。

対面囲碁、変なことばですが、インターネット囲碁の普及で、碁盤を前に碁石を手に取って碁を打つというのは十年ぶりぐらいなのです。

初対面なので、上手もおとなしく打ってくれましたので一応勝ちということになりました。また来ますとは言ってきたものの、炎天へ打って出る気はないので、次回は9月に入ってからと思っています。

うっかり、下書きの日時になってしまいました。
修正。
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2023-08-08 10:12:18 | 俳句


今年収穫の夕顔
昨年の夕顔は花だけのものでしたが、今年は食用の夕顔を植えました。

コロナ禍でいろいろな縁がなくなったかなと思っています。
退職後、わずかにつながっていた縁もほぼ切れかかっています。

まる七年経てば、コロナがなかったとしても、薄く消えていくのは仕方のないことでしょうが。

縁、当方は世間とのつながりと理解していますが、このブログは残された数少ない縁だと今頃気づいたので、再開することにしました。

二月以来の更新ですが、病気で寝ていたわけではありません。ブログの題材がないなと感じていたのです。

ツイッターで、「近ごろお気に入りの一句」は、ほぼ毎日つぶやいていましたが。

ツイッター社もエックス社になったようです。当方にはバツに見えるのですが。
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春2023

2023-02-03 11:36:13 | 俳句

例によって、当方の高校同級生「かず君」撮影です。

「かず君」いわく「春が来た」

 

こちらは岩手県種市(たねいち)海浜公園だそうです。

 

 

崖下は海だそうです。

夏場は、滝とか川というわけでもないそうですが。

 

うむ、これは?

NHK俳句12月号

「米足らで粥に切りこむ南瓜かな        森鷗外

評「ユーモラスな面を垣間見せた句・・・白米部隊の兵が足らないので、粥という戦場に、南瓜部隊が切り込んだのです。ふだん真面目なオジサンの下手な冗談のような句・・・鷗外が陸軍軍医部長をつとめた日露戦争さなかの作品です。鷗外は戦陣にあっても詩歌を詠み、・・・」

という記事を読みました。

評者は岸本尚毅、現代俳句界の有名人です。NHK俳句の選者も務めていた人です。

 

鷗外は陸軍軍医部長として、輸送船に乗り、大陸に渡り、軍馬に乗り、または徒歩で、日露戦争に従軍したのです。

軍医部長なので、実際に負傷者の治療にあたったかどうかはわかりませんが。

 

ポイントは「切りこむ」の解釈ですね。

ふつうに読めば、戦場で食糧不足気味になってきたので米飯ではなく、米に南瓜を切り込んものを粥にして食べていたということなのです。

 

南瓜部隊が「斬り込んだ」、そんな冗談俳句を作るはずはないと当方は思いますが。

「ウクライナ情勢が連日生々しく報道されている」のにですね。

まぁ、これは記事のほんの一部分ではありますが。

 

 

近ごろお気に入りの一句

 

鯖雲に高き風あり八王子          斉藤志歩

そう、八王子は山なのです。

当方は相模原市南区に三十数年暮らし、二年前に八王子に越しました。

相模原市はその名のとおり、どこまでも平らです。

八王子は駅前あたりは平らですが、すぐ坂になって山に入るという感じです。

 

真顔にて楽しさうなる小鳥かな       斉藤志歩

秋や手に文鳥の来てすこしにぎる      斉藤志歩

朝寒の工事現場に進捗あり         斉藤志歩

冬の星見つけてくれてそれを見る      斉藤志歩

 

斉藤志歩

1992年生。

2016年、第八回石田波郷新人賞を受賞。

斉藤志歩句集「水と茶」

帯と解説文は「岸本尚毅」さんです。

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正月

2023-01-01 16:05:41 | 俳句

明けましておめでとうございます。

令和5年、どういう年になることやら・・・

 

当方の友人「かず君」撮影

八戸市鮫町蕪島、ウミネコの繁殖地です。

 

同じく、「ヤス君」撮影

八戸市新井田川

八戸には大きな川が二本あります。馬淵川と新井田川。

当方が生まれ育った近辺の川です。

この川の最下流が漁港になっています。

 

同じく、富士宮市在住「Nくん」撮影

富士宮市、正月元旦の気温14℃だそうです。

 

世田谷区書道展2022

会場は世田谷区役所三軒茶屋分庁舎5階

当方の知人の作品

「飛ぶ螽(いなご)傘持て来しが悔ひらるる」汀女句

汀女は「中村汀女」

 

獅子舞は入日の富士に手をかざす

水原秋櫻子の句

秋櫻子は八王子に疎開していたとのことなので、今年は秋櫻子ゆかりの地をたずねてみようと思います。

 

降る雪や今宵ばかりは積もれかし

漱石句

 

調べました。

芥川龍之介「漱石先生の話」の中の「女」の項に

 「ある人が先生に、「先生のやうな方でも女に惚れるやうなことがありますか」ときくと、先生はしばらく無言で其の人をにらめつけてゐたが「あばたと思って馬鹿にするな」と言ったといふことを極く最近ある友達からききました。」

 

「好きな女性が帰れなくなるぐらい、雪よどんどん降りつもれ」という意の句らしいです。

 

 

近ごろお気に入りの一句

 

琴棋書画それにもよらず老の春         河合曾良

「奥の細道」に同行した「曾良」の句

 

春の日も碁盤の上にかげりけり         夏目成美

夏目成美は江戸浅草の札差、小林一茶の庇護者。

碁を打っているうちに夕方になってきた、ということでしょうか。

 

古家や狸石打つ落葉の夜            正岡子規

うむ、ありそうな景色ではありますが。

今も、山の手線の線路周辺にタヌキが生息しているそうですから。

 

当方囲碁事情

「東洋囲碁」なんとか4級維持。

中国囲碁サイト「野狐」8級

日本棋院、9連敗で11級

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麒麟俳句会

2022-12-11 10:52:07 | 俳句

 

(当方の紅葉)

 

近ごろお気に入りの一句

山紅葉人の旧居に腰かけて           西村麒麟

 

作者の西村麒麟さんは

この句は、軽井沢にある室生犀星記念館(犀星が夏に過ごしていた別荘)を訪れた時に作ったものと言っています。

戦時中、犀星はここに疎開したそうです。また、小説「杏っ子」の舞台の一部でもあります。当方も一度行ってみたいところでもあります。

 

この句の「腰かけて」にヒントを得て、当方も一句考えてみました。

若楓山家(やまが)の跡に休み居て       今日水

山道の石垣の上若楓              今日水

丹沢大倉尾根の登り口から十数分歩いたあたりには、かつて住居があったであろうと思われる平らなスペースと小さな低い石垣が草に埋もれながらも残っていたりするのです。

 

虚子とその仲間のやうに梅探る         西村麒麟

 

季語は「梅探る」、「まだ冬なのだが、春を待ちかねて、早咲きの梅はないかと山野を歩くこと」だそうです。

虚子は鎌倉に住んでいたので、麒麟さんも仲間といっしょに鎌倉の山を歩いたのでしょうね。

 

 

お雑煮のお餅ぬーんと伸ばし食ふ        西村麒麟

面白い表現も俳句です。

ふつうの俳人は「お雑煮」とか「お餅」とは言わないものですが。

 

この西村麒麟さんが新しく俳句結社「麒麟俳句会」を立ち上げるということで、当方も参加することにしました。

麒麟さんが勤めていた会社が解散してしまい、失業してしまったので、これを機に俳句で生活していこうということのようです。会社勤めをしながらも、カルチャーセンターの講師をしたり、俳句雑誌に寄稿したり、現代俳句界の若手リーダー(39歳)です。

 

とは言っても、当方の参加は俳句誌「麒麟」購読と投句、ネット句会ぐらいでしょう。

関東と関西で結社句会をするようですが、当方はそのレベルではないので、参加はしません。

 

ところで、俳句結社は全国に2300あるという記事を何かで読んだことがありますが、古い結社といえば、「ホトトギス」でしょうが、高浜虚子は、昭和22年に、なんと「ホトトギス」を合資会社にしているのです。

「ホトトギス」を発行する会社を作れば、後継者について、あれこれいわれる筋もなくなる?ことだったのか?

他に会社組織の俳句結社があるのかどうかはわかりませんが。

 

 

「胡瓜サンド」50句          西生ゆかり

今年度角川俳句賞の受賞作品名です。

以前は何種類か買っていた俳句雑誌も近頃はあまり買わないようにしています。

読み切れないことも多く、すぐ溜まってしまうので。

また、図書館で借りられることがわかったからです。

当方のイメージでは雑誌類は帯出禁の丸いシールが貼ってあるものだったのですが、今はたいていのものは貸し出しているようです。

しかし、当月号はすぐには借りられないので、角川俳句11月号は買いました。

 

当方でも理解できるものをいくつか

 

自転車を追い抜く犬や春の川           西生ゆかり

春の川の堤防、遊歩道だったり、飼い主の自転車か。

 

永き日や買はぬベッドに身を広げ         西生ゆかり

 

ジャージ着て近所を生きて昭和の日        西生ゆかり

「西生さんは昭和59年福井県越前市生まれ、」だそうです。

「昭和の日」、だれがつけたのか「みどりの日」というすごい呼び方だったのに、いつの間にかすり替えられてしまいましたね。

実は不忠者たちによって。(当方も時代錯誤か?ですが)

 

花菖蒲ひらく無人の小学校                   西生ゆかり

 

はるかまで畳なりけり夏休み           西生ゆかり

夏休み、出かけた先はどこでしょうか。大きな寺か、二条城のような城の大広間か。

上野公園の国立博物館前の広々とした石畳・・・もありですね。

 

百円で買へる光や夏祭              西生ゆかり

 

胡瓜サンド人は飛べないから走る         西生ゆかり

何か急がなければならないことがあったのでしょうか。

 

人に戻りて節分の豆拾ふ             西生ゆかり

節分のつぶやきですね。

 

いちごとランナー

 

ピーマン、これで最後でしょう。もう花がつきません。

 

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ユーチューブ

2022-11-20 09:42:24 | 日記

静岡県富士宮市からの富士山

 

当方の高校同級生、富士宮市在住のNくん撮影、自宅付近からということでした。

家の中から富士山頂が見えるそうです。

 

当方の富士山写真は古いもので恐縮ですが、

丹沢大倉尾根、駒止茶屋(900m)の裏道からの富士

調べたら、2011年12月10日と出ました。

 

小学生が将来なりたいものの人気の一つは「ユーチューバー」だというテレビ報道を見たことがあります。

小学生がどんなユーチューブを見ているのか、まったく見当もつきませんが。

 

当方にとってのユーチューブ

その昔、10年ぐらい前でしょうか、懐メロ収集をしていたころ、ユーチューブから音声だけダウンロードしていました。

その後は、書道関連のユーチューブを見ていましたね。

 

ここしばらくは、ユーチューブには無関心状態。

 

油絵教室に通い始めて、なかなかうまく描けない、まぁ、描けなくて当然なのですが。

絵の具を混ぜて色をつくるのですが、これが・・・難しい。

こんなつもりじゃなかった色が・・・。

デッサンも形をとれない。

なにか参考になることがないかと、ネット検索していると、いろいろ出てきましたね、デッサンや油絵のユーチューブが。

 

そこで、ん、囲碁ユーチューブも、

囲碁関連のユーチューブがあるとは思っていませんでしたが、ありました。

囲碁界にもいろいろなユーチューバーが発生登場していました。

油絵や書道のユーチューブを見ても、なるほどこんなふうに筆を使っているのか、当方は筆を使いこなせないからうまくかけないのだということを理解しました。

絵や書のユーチューブを見ているだけで自分でかかないと、当然ですが上達することはありません。

 

しかし、囲碁はちと違うのです。

囲碁上達の要件は「定石を覚える」「簡単な詰碁をたくさん解く」「古碁の棋譜を並べる」と昔から云われています。

当然ですが、碁盤に碁石を自分で並べるわけです。

 

このうち、当方がやっているのは「簡単な詰碁の本をときどき見る」ぐらいです。

 

ユーチューブ囲碁は、画面上ですが、自分の目の前で専門棋士(プロの昔の呼び方)が碁盤に碁石を並べて解説指導をしてくれるわけです。しかも無料で。

ユーチューブ囲碁を見ていれば、上達間違いなしなのですが、当方にとっての問題は、「見る回数」ですね。

 

徳川幕府が囲碁将棋を保護していたので、いろいろな記録が残っていて、それらをもとに書かれた本です。

著者は朝日新聞の囲碁観戦記者。

当方は、棋譜並べや定石を覚えるといった面倒なことはしませんが、囲碁関連の本を読むのは好きなので、書棚から取り出して再読です。

この本の大部分は江戸時代の碁打ちの話ですが、最初の話は、伴小勝雄(とものおかつお)という遣唐使の一員として中国に渡り、碁を打って勝ち続けた人のことが出てきます。

その評判を聞いた皇帝が、中国囲碁の第一人者との天覧試合を命じたということです。

このときは、さすがの小勝雄も敗れましたが、その棋譜が中国の古い碁経(碁の本)に載っていると書いてあります。

 

当節囲碁事情

東洋囲碁、ユーチューブ囲碁を見る回数が減ったらたちまち4級から6級に下がってしまいました。

相手のあることなので、上がり下がりは当然のことですが、気分的にはよくないですね。

 

 

トンボ、当方の家のブロック塀にいました。11月16日撮影

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隆玄現代書展2022

2022-11-10 06:33:53 | 

銀座洋協ホール、何度も行ってますが、地下鉄から地上に出ると、んー、どっちだったかな?

iPhoneの地図アプリを見て、ますます・・・わからなくなる。

使いこなせていません。

 

「銀座の恋の物語」歌碑がありました。

 

よく当たる(よく売れる)売り場らしいです。窓口が6つぐらいありましたね。年末ジャンボくじシーズンには長蛇の列なんでしょう。

通りがかったついでというか、有名売り場なので、スクラッチを10枚買いました。

末等+5等(1000円)が当たりました。

やっぱり、くじ運上昇中?

と思ってはダメでしょう。

 

なんとか到着

 

知人の作品

雀子と聲鳴きかはす鼠の巣     芭蕉句

 

 

集王聖教序

真如(しんにょ)の聖教(しょうきょう)者(は)諸法の玄宗(げんしゅう)衆経(しゅうきょう)之(の)軌躅(きしょく)也

調べました。けっこう大変でしたね。

「集王」は「王義之」の筆跡を「集めて」それぞれの字を抜き出して「聖教序」の文を作りましたという意。

王義之が書いたわけではありません。後世の人が王義之ならこういう風に書いたであろうというものを作ったわけです。現代の合成写真のようなものです。

 

書きなれて書きよき筆や冬籠(ふゆごもり)

子規句

 

美しや野分のあとの唐からし

蕪村の句

野分(のわき)は、台風。台風一過、前日の風雨できれいに洗われたような唐辛子畑を詠んだものでしょうか。

 

女身仏に春剥落のつづきをり

綾子の句

「綾子」は細見綾子。「女身仏」は奈良秋篠寺の仏像「伎芸天」を言ったものだそうです。

 

 

当節囲碁事情

なんと、「東洋囲碁」通算84勝69敗で、ただ今4級です。

ユーチューブ囲碁のおかげです。

「級位者必見・・・」「負ける人の特徴5選・・・」などという囲碁ユーチューブを見ました。

ユーチューブ囲碁については、また後日。

コメント
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