北野駅改札口へ向かう階段の上、いっせいに口を開けているところを撮ろうとしたのですが、うまく撮れませんでした。
なにが「ついに」なのかと言いますと、当方の「鷹」7月号掲載が一句だったのです。
二句(1月)、三句(2月)、二句(3月)、二句(4月)、三句(5月)、二句(6月)ときましたが、ついに一句掲載となりました。
句歴、自称二年、「鷹」入会八か月、まぁこんなものでしょう、と開き直る気分も無くはないが・・・。
今回は一句蘭が多いなとを眺めていると、ん・・この方も、という名を発見。
その月の、同人を含む一般会員のトップを飾る巻頭作家となり、写真と文章も寄せていた方が、なんと、一句蘭に。
有為転変は世の習い、とは言え、・・・。
冷やかしも過ぎると、漏れ聞こえていくかもしれないので、このへんで。
が、もう一つ、どこかの結社に入っておこうかと思い始めています。二、三の結社に所属している人は結構いるようです。
近ごろお気に入りの一句
太田うさぎ句集「また明日」からいくつか。
フラダンス笑顔涼しく後退る(あとずさる)
確かに、とは言っても、本物は見たことがない。
陽炎へ機械油を差しにゆく
もちろん、現実のことではないでしょうが、
「陽炎」「機械油」どっちも暑苦しい感じですね。
裸木のラジオ体操広場かな
季語「裸木(はだかぎ)」冬になって葉がすべて落ちた木。
「ラジオ体操」と言えば、「夏休み」ですが、生い茂っていた木の葉も冬になって落ちてしまい、閑散とした広場。
夏よりも広々とした引き締まった感じになっている、というふうなことでしょうか。
奈落よりあらはれ春の踊かな
舞台の底からせりあがってくる華やかな舞妓さん、これも本物を見てみたいですね。
小春日の有機野菜とフォーク歌手
これは微妙、「有機野菜とフォーク歌手」には逆らえないような雰囲気がありますね、と言ったらおこられるか。
富士額見せて御慶を申しけり
「富士額(ひたい)」丹沢の山々が手前にあるので、都心からは「額」の部分しか見えません。
季語「御慶(ぎょけい)」新年。謹んで初春の御慶びを申し上げます。
正月の晴れ渡った青空。富士も親しく近く感じるということでしょうか。
東京生まれ東京育ちの人から、「正月は田舎者がいなくなって、空気も気分もすっきりして、いい。」と言われたことがあります。
田舎者が売りの当方も、「そりゃそうだ。」としか言えませんでした。
酢洗ひの鰺も谷中の薄暑かな
地元の人たちの「名店」なのでしょう。「酢の物」なんでしょうが、俳句の上手は「酢洗い」、うむ・・。
晴ときどき蝶テーブルも椅子も白
レモンティー雨の向うに雨の海
濡れてゐることを知らない目高たち
ぴゆつと出て鴨南蛮の葱の芯
アロハシャツ大本山を下りて来し
どこの大本山?
ハワイのお寺を取り上げたテレビ番組を見たことがあります。