丹沢秘密倶楽部

日々の記録、思いついたこと、昔話など。最近は、俳句のこと。
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ついに

2021-07-02 15:38:38 | 俳句

北野駅改札口へ向かう階段の上、いっせいに口を開けているところを撮ろうとしたのですが、うまく撮れませんでした。

 

なにが「ついに」なのかと言いますと、当方の「鷹」7月号掲載が一句だったのです。

二句(1月)、三句(2月)、二句(3月)、二句(4月)、三句(5月)、二句(6月)ときましたが、ついに一句掲載となりました。

 

句歴、自称二年、「鷹」入会八か月、まぁこんなものでしょう、と開き直る気分も無くはないが・・・。

今回は一句蘭が多いなとを眺めていると、ん・・この方も、という名を発見。

その月の、同人を含む一般会員のトップを飾る巻頭作家となり、写真と文章も寄せていた方が、なんと、一句蘭に。

有為転変は世の習い、とは言え、・・・。

 

冷やかしも過ぎると、漏れ聞こえていくかもしれないので、このへんで。

 

が、もう一つ、どこかの結社に入っておこうかと思い始めています。二、三の結社に所属している人は結構いるようです。

 

近ごろお気に入りの一句

太田うさぎ句集「また明日」からいくつか。

 

フラダンス笑顔涼しく後退る(あとずさる)

確かに、とは言っても、本物は見たことがない。

 

陽炎へ機械油を差しにゆく

もちろん、現実のことではないでしょうが、

「陽炎」「機械油」どっちも暑苦しい感じですね。

 

裸木のラジオ体操広場かな

季語「裸木(はだかぎ)」冬になって葉がすべて落ちた木。

「ラジオ体操」と言えば、「夏休み」ですが、生い茂っていた木の葉も冬になって落ちてしまい、閑散とした広場。

夏よりも広々とした引き締まった感じになっている、というふうなことでしょうか。

 

奈落よりあらはれ春の踊かな

舞台の底からせりあがってくる華やかな舞妓さん、これも本物を見てみたいですね。

 

小春日の有機野菜とフォーク歌手

これは微妙、「有機野菜とフォーク歌手」には逆らえないような雰囲気がありますね、と言ったらおこられるか。

 

富士額見せて御慶を申しけり

「富士額(ひたい)」丹沢の山々が手前にあるので、都心からは「額」の部分しか見えません。

季語「御慶(ぎょけい)」新年。謹んで初春の御慶びを申し上げます。

正月の晴れ渡った青空。富士も親しく近く感じるということでしょうか。

東京生まれ東京育ちの人から、「正月は田舎者がいなくなって、空気も気分もすっきりして、いい。」と言われたことがあります。

田舎者が売りの当方も、「そりゃそうだ。」としか言えませんでした。

 

酢洗ひの鰺も谷中の薄暑かな

地元の人たちの「名店」なのでしょう。「酢の物」なんでしょうが、俳句の上手は「酢洗い」、うむ・・。

 

晴ときどき蝶テーブルも椅子も白

レモンティー雨の向うに雨の海

濡れてゐることを知らない目高たち

ぴゆつと出て鴨南蛮の葱の芯

 

アロハシャツ大本山を下りて来し   

どこの大本山?

ハワイのお寺を取り上げたテレビ番組を見たことがあります。      

コメント
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