さまよえる天神さん

てくてく てくてく 風景と

七ヶ宿

2023-11-29 | 風土

11月中旬、山形南陽・高畠から宮城白石に抜けるR113、七ヶ宿街道。「七ヶ宿」という名は、安達太良山の帰りや不忘山に来た時から気にはなっていたのですが、なかなかくることができなくてこの道を通るのも初めてです。その名のとおりこの七つの宿場は、古くから奥州街道と出羽街道を結ぶ道として、多くの人々が往来し賑わっていたようです。


山形側から来て最初見つけた蕎麦屋さん、「農民そばや 芭蕉庵」

全そばもありましたが、今日は二八、漬物も美味。

滑津大滝

振袖地蔵、参勤交代の途中秋田藩の佐竹の殿様が見初めたとかなんとか

安藤家本陣

出羽の諸大名が参勤交代に使っていたらしい。

向かい側にある蕎麦屋「吉野家」は定休日、江戸時代末期からやってるそうです。

やまびこ吊り橋、東北最大級 全長120m。

平日ですが外国人の方も

奥に見えるのは不忘山。紅葉は終盤です。



蕎麦と蕎麦と

2023-11-12 | 風物

最近『ラーメン県そば王国』の商標登録とかなんとかで話題になった山形県。「冷たい肉そば」を最初に食べたときは、けっこう衝撃的でした。秋田県内陸の西馬音内の「冷がけ」とも違うそばつゆの風味とそれと絡んだ蕎麦の食感。


山形県河北町谷地の「いろは本店」の肉そば750円 冷たい肉中華もあります。

こっちは遊佐町吹浦の「蕎麦屋たちかわ製麺所」の二八そばとマイタケの天ぷら


こっちは同じく吹浦「サンセット十六羅漢」のとびうおラーメン。庄内と云えば蕎麦よりラーメンという感もあります。


山麓の秋を縫って

2023-11-07 | 風土

11月に入ってからも20℃を超えるような日が続いてます。先週の晴れた日、山形県の真ん中にある月山を回るようにして紅葉を巡っていきます。


米の粉滝







標高750mほどの地蔵沼

ブナの落葉が進んでます







山間の道を抜けていきます。(基本的にほぼどこも山なのですが)



最上川の紅葉、国道47号最上川沿いに車を走らせるとそこに広がる景色は素晴らしいのですが、ゆっくり眺められるのは途中の白糸の滝ドライブインなどの駐車場に限られます。最上川舟下りの遊覧船上からなら落ち着いて見られるんだろうなと思いつつ・・・・。


山刀伐峠

2023-11-05 | 里山あるき

元禄二年(1689)五月、芭蕉と曾良がかの『封人の家』に逗留した後、尾花沢へと向かう途中辿ったのが、山刀伐峠(なたぎり)です。二人が登った峠の道を少し散策してみます。


芭蕉と曾良さん



急な石段が続きます。



ブナの黄葉の道

旧道を横切り

十二曲がりを登って





旧道の駐車スペース(尾花沢と最上町の境)

山頂方面へ



『おくのほそ道』の顕彰碑、なんて書いてるのやら・・・。

子宝地蔵さん

子持ち杉

山頂で少し休憩し下ります。



最上町赤倉温泉方向

落葉舞うブナの林をおりていきます。

往復約1時間の静かな山道、『おくのほそ道』では最大の難所といわれていたそうですが、たぶん芭蕉のころとは違い、急坂だが歩きやすい、秋の日差しと落葉の散策路を歩くことができました。

ちなみに山頂付近の碑には、「高山森々として一鳥声きかず、木の下闇茂りあひて、夜行くがごとし。雲端につちふる心地して、篠の中踏分々々、水をわたり、岩に躓て、肌につめたき汗を流して、最上の庄に出づ。」という『おくのほそ道』の一文が書かれているようです。