さまよえる天神さん

てくてく てくてく 風景と

苗場山 1025まぼろしの

2014-10-28 | 山・ハイキング

 10月25日(土) 快晴

 苗場山に「季節限定の幻のコース」があるという最近の山レコを見て、これは何とか
今年中に行かなきゃと張り切りつつ向かいます。田代ルートから小赤沢ルート、田代
ロープウエーを使った山頂までの標高差が約700mのコースです。
 まず、最初に越後湯沢の駅から苗場プリンス行の越後交通路線バスに乗り込みます。
 さてさて、山の反対側にある秋山郷小赤沢のバス停4時32分の最終バス時刻まで
辿りつけるんでしょうか。
 午前8時20分、越後湯沢駅前を出発した路線バスは、R17三国街道沿い、朝の光を
受けて輝きを増した紅葉の渓谷を抜けて進みます。



 二居・田代ロープウエーバス停に9時前に到着、10人位の方がここでバスを降ります。皆さん
足早に乗り場へと急ぎます。団体さんを含め、100人以上が9時の始発に並んでまちます。が、
乗車は意外にスムーズに進み、2回目のロープウェーに乗りこみます。



 カッサ湖(田代湖) 山頂駅からいったんドラゴンドラ・湖畔方面へ下ります。
 ミレーのザックの若き山ガールが先行していきます。登山者は5、6人でしょうか。



 ゲレンデ直登のショートカットもありますが、林道の方が歩き易いとのレコがあったので、
砂利道を進んでいきます。ドラゴンドラ付近でトイレに行ったりしている内に、先行者の姿
は見えなくなります。普通に歩いていて、普通に歩いてきた若者に追い越されます。



 落葉したダケカンバ、 んっ? シラカバ、の樹皮が青空に映えます。



 気持ちがいいゲレンデの道を通ります。ゆったりと休んでいるご夫婦もいます。



 こちらの方々はショートカットで来たみたいです。



 ゲレンデリフト最上部 見晴が良く休憩している方が。ここの手前登山道入口がわからず、
少し時間をロス、後続の皆さんとアレコレ、ついでにリフトプラットホームでサンドイッチ休憩。



 ゲレンデを上り詰め、建物の裏側、リフト最上部地点から本格的な神楽峰登山道に入ります。



 山頂もだんだん大きく



  植生もオオシラビソ・笹に、登山道もしだいに急になって



 何組かの御夫婦が途中で撤退していきます。



 刈り込まれた笹原の斜面に疲れ果て(3人位に抜かれたか) 
 けっこうな急登だなあ、と思いつつ、容赦ない秋の直射を浴びて、



 祓川コース(和田小屋)との合流地点



 神楽ヶ峰(2029m)、同じルートから登られたご夫婦と下山の単独の方が1名。もう12時を過ぎてます。
 ご夫婦は山頂を諦めてここで昼食をとり帰るそうです。
 まだ山頂まで1時間はかかるなあ、行くも帰るも地獄か・・・・、わがペースでは。



 登ってきた尾根、そして谷川連峰



 いったん富士見坂を下りて、雲尾坂を登ります。右側に、妙高・火打の姿。



 冷たくておいしかった。よくぞ、こんなところに!



 神楽ヶ峰と登ってきた尾根、巻機山、越後駒、中ノ岳、燧ヶ岳(みな後で確認)、田代ロープウェー山頂駅とカッサ湖



 凍り気味の日陰、最後の急坂を抜けて、



 おお、着いた!山頂の高層湿原地帯



 遠くに北アルプスの山並みが見えます。(槍・穂高連峰拡大)

 




 浅間山でしょうか



 山頂付近、けっこう賑わってます。



 苗場山山頂2145.3m



 1等三角点





 もう1時半近くになります。、山頂の位置関係もわからず、小屋にも行かず、余裕なくウロウロ。
 時間のことだけ考えて焦ります。参考にしたレコでは、下りに3時間半弱を見ればいいみたい
ですが、小赤沢バス停最終バスが4時32分、遅れると秋山郷で野宿てなことに。
 確信がもてないので諦めて撤退です。昼飯は抜きです。
 
 「いやあ、季節限定まぼろしのコースが本当にまぼろしになってしまった。」 

 だが、帰りのゴンドラ最終も4時、こっちは大丈夫か。乗り遅れたらどうなるのか。



  山頂付近を散策することもなく、写真を撮る余裕もなく、帰るぞ-。



 まずは直下の急斜面、まだ登ってくる人がいます。ほとんどが頂上泊まり(今日が最終日)
だそうです。中には日帰りという方々も、いずれも和田小屋ピストンだそうです。
 いや、そっちにだったらこんなに焦らなくて良かった。



 神楽ヶ峰まで登り返します。途中の雷清水に人影。お花畑付近で腹が減って、いったん行動食。



 がんばるぞ(若い遭難者の碑です、登りでは気づかず)



 でリフト最上部まで駆け下りてきました。神楽ヶ峰からここまで小屋泊の方2組とスライドしただけ、
この辺に人影は見えません。
 後37分、間に合うとは思うが・・・・・・、焦ってゲレンデを間違って下り少し戻ります。(どっちも正解?)



 おお-! 人だ! 最終のアナウンスが流れます。



 ドラゴンドラのガラス越しに。
 今は陰っていますが、幾重にも続く尾根を越え進む、このゴンドラからの渓谷美が素晴らしく、
一緒になった茨城からのご家族も感激しています。
 いやあ、こんなにも・・・・というくらい、今年はだんだんと紅葉のレベルがアップ?してるよう
な気がします。



 ドラゴンドラ終点からは無料バスでバスターミナルシュネー
 ここで登山者が3名、全部で10名ほどが17時の湯沢行最終路線バスを待ちます。
 偶然にもミレーの若き山ガールもいます。山頂には12時半前にはついたそうで、やはり
足が違いますね。

 まぼろしのコースは、あえなくまぼろしに終わりましたが、いずれ幻のまま終わらせたく
はないな、山頂でももっとゆっくり過ごしたいし。

 トンネルを抜ければそこは、と駒子もち、1箱買い、やがて帰路に着く。
  ※駒子もちが有名かどうかは知らない


 《行 程》
 登山口(ドラゴンドラ付近)9:30 - 10:13リフト最上部10:20 - 祓川コース合流地点12:05
 - 神楽ヶ峰12:08 - お花畑12:26 - 13:19山頂13:27 -14:04お花畑14:10 -
 神楽ヶ峰14:30 - リフト最上部15:23 - 登山口(ドラゴンドラ)15:47

 ●登りはほぼコースタイムに近い、下りは走ったりしている。頂上直下より神楽ヶ峰手前の急登が
  堪えた。参考にしたレコの皆さんは12時半過ぎには山頂についている。最初もたもたしないこと。
 ●ゲレンデ内は結局どこが最短かは不明、下りは間違えやすい。
 ●トイレは登山口・山頂、雷清水はおいしい。
 ●ロープウエー・ゴンドラは最終4時なので時間注意(10月11日~11月9日までの季節限定)
  乗り遅れた場合は非常に遠回りの道はあるらしい(係りの人に聞いた)
 ●登山届はロープウェーの山麓駅にあります。ピストンの場合、往復券を買うこと。
 
 

 
 


湯ノ沢岳 1019

2014-10-23 | 山・ハイキング

 10月19日(日) 晴
 
 鶴岡市にある湯ノ沢岳963.9m、あまり人に知られた山ではありません。
 摩耶山から金峰山へと連なるの山々と同じく東側が切れ落ちています。その昔は金
峰山修験の山でもあり、他の山と同じく信仰の名残とも云うべき名称もところどころに
残ってます。
 2年前の6月初めに一度登ったときは、山頂まで2時間半弱の急な登りで汗でグショ
グショになったこと、前後して登った地元の方に山頂できゅうりを御馳走になったことが
記憶に残っています。

 

  湯ノ沢岳から母狩山への稜線、いつになったら歩けるんだろう。



 国道112十字路(角にファミマ)から大鳥方面へ入ってきてすぐのカーブ、ここを右折



 してここを左折、採石場の前を通り川に沿って進む。
 (前回はここを曲がらず直進、ウロウロしていたところきゅうりの人と遭遇)



 5分ちょっとで堰堤の駐車場に到着、県外№もいれて4台ほど止まってます。



 前回はほぼ時間通りに登りましたが、



 最初は草茫々の農道を行きます。(2年前はもっときれいだった)



 しばらくすると、普通の林道に



 1合目から杉林の登山道に



 ブナ林の尾根になり



 やっと2合目 すでに汗が・・・  レイヤリング間違えた



 尾根もだんだんと痩せて、急になっていきます。



 山頂が見えて



 はい、5合目 この辺から紅葉してきて



 ますます急に、細くなりつつ



 色鮮やかな



 だが、鎖やロープも登場し



 母狩山へのルートを見渡して



 滑落もせずに



 進みます。  上の方から、なにやらにぎやかな女性たちの声が



 やっと先が見えそう 
 



 で、やっと九合目 ここで地元に最近帰ってきたという方と遭遇、 団体さんはどこに?



 この尾根を登ってきました



 水場(未確認、表示はない前回はチョロチョロだった)を過ぎて2番目の木
 しかし、1番目はどこにある?気になるなあ。



 山頂に到着です。標柱増えてますな。ここまで2名しか遇いません。

 

 鳥海山は見えません。月山は山頂に雲が、朝日連峰は少し霞んで見えますが、どれが
どれだか。障子ヶ岳は三角のやつか。(そういやきゅうりの人が障子はいいと云ってたなあ)



 軽く昼食をとり、半袖シャツ一枚になり汗を拭き、冷まして
 
 さて、帰ります。



 いい色に



 下りも気が抜けません、慎重に下りて行きます。



 6合目から8合目あたりが一番紅葉してます



 7合目



 木の間を



 なんとか1合目、ここからは林道



 登山口駐車場に到着です。登った時と車は変わりません。
 結局今日は2名のみ遭遇、みなさんはどこへ。9合目の方は先に下りたはずですが、
ここからではなかったんでしょうか。

 標高は低いが、いやはやきついなあ。(6合目から9合目の間がとくに)
 次に来るときは縦走か、三ノ俣山かどっちかだな。
 

  《行 程》

 登山口(駐車場)9:47 - 1合目10:07 - 5合目11:12 - 9合目(母狩山分岐)12:20(休憩)
 12:40山頂13:00 - 9合目13:15 - 5合目14:00 - 1合目14:35 - 登山口14:47

 ●トイレ・水場等はありません。(頂上前の水場は期待しない方が)
 ●コースタイムは休憩(上り15分位)も含んでます。標準より遅いペースです。
 
 
 


静かなる鳥海3 鶴間池1020

2014-10-21 | 鳥海山

 10月20日(月) 曇り

 今にも雨が降りそうな曇り空、傘を1本杖替わりにし長靴での登場です。
 昨日は晴天でたぶん人出も多かったでしょうが、今は静かです。滝の小屋線の紅葉は、
だいぶ標高を下げてきて600m位がピークでしょうか。
 まあ、あいにく今日は日ざしがありませんが。



 荒木橋の駐車スペースには庄内№が1台、隣に車を止めます。

 

 橋を渡ってすぐの登山口から入ります。



 春には残雪でたどり着かなかった道標まで約15分



 矢印に従って



 ロープのある急な坂を下っていきます。



 木の下をくぐって、基本ピンクテープを拾いながら



 しだいに、沢音が高くなってくると



 おっ!熊棚が!

 


 しっとりと濡れたブナ林の登山道を 



 やがて池沢に出て



 鶴間小舎のある湖畔に到着



 湖畔には、山ガールが一人、カメラが一人、キノコ採りが一人。
 キノコ採りの方は、清吉新道由来の家の人と知り合いだそうです。







 池のまわりを少しウロウロします。



 俺にも食わせろ」も頑張ってます。(小屋の側にいるこやつをいつもそう呼んでる)



 山の中に消えて行ったキノコ採りの方を一人残して



 あの崖の上に向かい勘助坂を登ります。



 ロープをつたい20分、急な登りをクリア、



 荒木橋とのぞきpとの中間の登山口に出て、舗装道路を下ります。(前はここにも標柱あったよな)



 紅葉には少し遅くなってしまったなあ。
 出会った方は5人ほど、今日も静かなる鳥海が広がっています。


 《行 程》
 
 登山口(荒木橋)11:22 - 道標(鶴間池・荒木沢)11:38 - 12:06鶴間池12:55
 勘助坂上部13:14 - 中間登山口13:25 - 荒木橋13:35

    今年の5月の鶴間池        2013.8月