いつもお読み下さり、ありがとうございます
近頃は少しずつ春めいて日中も暖かくなって来ましたね
さて今日は、私にしては珍しく朝から当日の新聞を開いてみたところ、
下野敏見氏の訃報を知りました。
『下野敏見氏が死去 92歳 種子・屋久、トカラ…民俗研究60年余』
心よりお悔やみ申し上げ、ご冥福をお祈りいたします。
私はこれまで面識などありませんが、
お名前は『南島雑話の世界』(2002年発行、名越(なごし)護 著)の
巻末の諸先生方との座談会でそのお姿と共に目にしておりました。
つい先日も、所々読み直していたところでしたが、正直申しますと、これまではつい左源太じい様の動向にばかり気持ちが向いて、巻頭からの「奄美の世界」についての記述にはざっと目を通しただけでした。
今、巻末の座談会のページを改めて読んだところ、
下野先生が「ゾフリ」についての考察を述べておられ(p.277)、元々の「ゾフリ」の実態は、時代が下っての意味とはまた違うのではないか、とあり、またそのほかにも「ノロ」や「シチャガマ」など興味を惹かれるものがあります。
ネットニュース記事を読むと、下野先生の著書に『南西諸島史料集』とあったので、書棚にあったはず!と「第二巻」を取り出してみたら、これは「名越左源太関係史料」(2008年11月発行)の巻で「松下志朗編」でした。
下野先生によるものではなかった、残念‥‥。
これも何かの啓示かと、これまでに読んでいなかった史料など、じっくり読んでみたいと思います。
下野先生、ありがとうございました。どうぞ安らかに。
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