一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

「私をおうちに連れて帰って」そうささやいたのは空耳ではなかったかも 1/25

2013年01月27日 03時03分25秒 | みんな~愛『酒』てるかい

( 「晋作」山廃純米吟醸(山口) )

 

■2013/1/25(金)

1/24金曜夜は、長居「月うさぎ」にも寄った。 あいかわらがなかなかの入りで

カウンター席は、ほぼいっぱいだった。

店には現在千葉・浦安に在住だというマスターの友人さん二名が訪れ

楽しそうに飲んでいて そこの隣に席を設けていただいた。

私が座ってまもなくカバンからおちょこを取り出すと

その友人さんから「私 50年以上生きてきましたが、マイおちょこ持参で

お酒を飲む人に会ったのは生まれて初めてですわ」と言われた。

 

自分では、ごく普通になっているのだが

改めてそう言われてみると レアなのかもしれない。

「ただ 今日はガラスのやつで、春鹿酒造の利き酒でもらったものなので

大したことないです。 よく店に置き忘れちゃうんでお気に入りは

この酒が飲める! と決めた時にしか持ち歩かないんです。」と応えた。

 

そのマスターの友人さんにすすめてその夜絶賛された酒が

「梅乃宿」辛

辛口とはいえ 旨みがのっていて食べながらよく合う。

「この梅のなんとか 越乃寒梅よりうまいんとちゃいますの 千葉に買って帰ろうかな」

ベタほめであった。

 

「月うさぎ」では、「梅乃宿」酒造を一緒に蔵見学した時の色紙も店内に貼ってあって

「梅乃宿」(「辛」か「吟」か「特別純米」のいずれか)が、

必ず飲めるようになっている。

 

 

また 今夜も日本酒ファンを作ってしまった。

飲み終えて店を出ようとすると

マスターと奥さんから 「この前の山口のお土産(お酒)です」 と手渡された。

 

「そんな~ お気遣いなく 本当 気を使わないでください。」

とは断ったものの

どうもお土産の方が、「私を連れて帰って」と言っているような気がして

断りきれずに頂いた。

 

家に帰った翌日 「晋作」と書かれた箱から出してみて驚いた。

穀良都じゃないか

山口県の幻の酒米のひとつ

ということは、あの「山猿」の永山酒造(※「貴」とは違う)か

と思って目を移したらそうだった。

ということは、「晋作」とは高杉晋作からの命名かな

 

 

それにしても これは、嬉しい。 永山酒造による穀良都復活は雑誌でよく目にしてたから。

「私を連れて帰って」というのは空耳ではなかったようだ。

穀良都は、かつて私がこのブログでも絶賛した

福岡筑後の酒「三井の寿」があるが

それ以来になる。

 

「三井の寿」穀良都の場合、九州大学にあったわずか十数粒の種籾から

栽培に成功したのだが、この山口の永山酒造のも同様だろう。

冷やしてもいいが、今の季節きっと43度くらいのぬる燗が

最高に美味しいのではないだろうか 

勝手に想像を膨らませている。

 

「月うさぎ」さん とても嬉しいお酒を頂きました。ありがとうございました。

(寅)