世界に一つだけの姥花日記

貴方は貴方らしく私は私らしく、世界にただ一つだけのきれいな花を一生懸命咲かせましょう。
シニア主婦の平凡な日記です。

古都奈良と吉野の桜~その3(吉野山後半)

2024年04月15日 | 国内旅行

二日目の吉野山の後半です。中千本のバス終点までひたすら下りを歩いてきました。

上りで山肌を桃白く染める桜を十二分に堪能しましたので、下りは立ち止まることなくあっという間です。

そこから吉野山の繁華街ともいえる食べ物屋やお土産店の連なる中心部を金峯山寺に向けて。

私たちはもう何にも食べる予定も買う予定もないので、どんどん追い抜き、途中吉水神社に寄ります。

吉水神社は、もとは金峯山寺の格式高い僧坊でしたが、明治の神仏分離で神社となりました。

南北朝時代の南朝、後醍醐天皇の皇居であったことで歴史的意味があります。

南北朝時代って、必ず日本史で学びますが、印象の薄い時代ですよね。

しかしここに来て、再起を夢見た後醍醐天皇に少し思いを馳せてみました。

後醍醐天皇はこの地で悲運の生涯を終えましたが、その後南朝は三代続いたのですね。

その辺は不勉強で何も知らず、お恥ずかしい限りです。

ここはまた、源義経が弁慶らと共に身を隠し、静御前との別れを惜しんだ場所とも言われています。

豊臣秀吉は吉野で盛大な花見の宴を開き、ここを本陣とし、数日間滞在したのだそうです。

旅をしているといろいろ忙しく何もかもというわけには行きません、こうして帰宅してブログを書きながら復習し、

もっとしっかり見てくるべきだったと、残念に思うことがよくあります。そしてもう一度行きたいと!

吉野山は再起、復活を夢見る地なのかもしれません。が、義経も、後醍醐天皇も夢破れてしまいました。

<金峯山寺蔵王堂>

金峯山寺は吉野山の中心的存在で、7世紀末、役行者が、蔵王権現を山桜に刻み、

お堂をたてて祀ったのが蔵王堂の始まりです。

天正20年に建てられた国宝で木造建築としては東大寺の大仏殿に次ぐ大きさ。

5月6日まで日本最大秘仏本尊の特別開帳をしていますが、時間的なこともあり、見るのは諦めました。

 

吉野山下千本の中心部を抜け、七曲りの坂道を吉野駅目指して下っていきます。

名前の通りヘアピンカーブ連続の坂道で次から次へと身近に桜の花と出会えます。

吉野駅到着!電車の時間まで少し時間があったので、吉野山お別れに葛餅入りのスイーツを。

ここでハプニングというより私の大馬鹿ミス。

帰りの乗車券がない!行のパンチの入った乗車券が手元にあるってどういうこと?

朝、吉野駅の改札口はごった返していました。私は自動ではない臨時改札口から出たのですが、

(自動改札ってあったかしら?)

駅員はバタバタ忙しそうで、手渡したチケットの確認などしませんでした。

私が間違って渡してしまったチケットに目も通さずもぎ取りました。手渡したのは帰りの切符でした!

あ~あ!でも奈良吉野間の乗車券で良かった!特急券や、ましてや帰りの新幹線の切符でなくて。

仕方なくまた新たに乗車券を買う羽目に。1030円損した~!

 

次回は最終日の「西の京」。こちらは静寂の中の心地よい散策かでした。

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古都奈良と吉野の桜~その2(吉野山編)

2024年04月11日 | 国内旅行

楽しみにしていた二日目、吉野のお花見です。

どんな風景が私を待っていてくれるでしょうか。が、まず目に飛び込んできたのはやはり物凄い人出。

近鉄吉野駅には臨時改札口、臨時女子トイレまでできていて長蛇の列、ビックリです。

 

最初の予定ではロープウェイで吉野山駅まで行き、そこからスタートするつもりでしたが、

中千本行のバスがあり、まずはそれに乗り、中千本から上を目指し、下りは全行程歩くという計画に変更。

バスは次から次へとピストンで何台も発車していきます。運賃450円/人。

MAPの下の道路がバス道で現在地あたりがバスの終点。そこからさらに奥千本行のバスが出ています。

が、それには乗らず、MAPの一番上あたり、花矢倉展望台までハイキング。結構キツイ上りでした。

車も通るので気を付けて歩かなければなりません。この中千本から上千本までが絶景です。

正直、どこのエリアで撮った写真か分からなくなっていますが、ご容赦くださいね。

吉野の桜の多くは”シロヤマザクラ”。

吉野の桜はいわゆる「花見」のためではなく、山岳宗教と密接な関係があり、信仰の対象となっているそうです。

1300年ほど前、修験道の開祖と呼ばれる役行者が難行苦行の末、蔵王権現を感得し、

その姿を桜の木に刻み、吉野山に祀ったことから、桜は吉野山のご神木となりました。

現在金峯山寺のご本尊となっているのが蔵王権現。それ以来お参りする修験者たちの献木となり、

桜の木が山を覆うようになったのだそうです。今や約30000本!見事です!

上千本にある花矢倉展望台からは遠く金峯山寺の蔵王堂が見えます。(望遠で)

花矢倉展望台からの眺めも最高ですが、そこからやや下のエリアからの展望が素晴らしい。

もううっとりする眺めでした。そこで吉野駅で買った柿の葉寿司のお弁当を食べながら休息。

花矢倉展望台より同じ道を中千本のバス停まで引き返します。下りは速い!

バス停からは下千本の中心部を通り七曲りを下り下山。その途中のことは次回に致します。

 

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古都奈良&吉野の桜~その1(奈良公園内編)

2024年04月10日 | 国内旅行

東京は昨日、花散らしの☂となってしまいましたね。今年の桜もこれで終わりでしょうか。

この年齢になり、桜が散り始めると、来年この美しい桜を元気に観ることができるだろうかと思ってしまいます。

桜を心から美しいと思い、散り行く桜を惜しむ気持ち、いつごろから感じ始めたのかしら?

40代後半、両親の介護に毎日のように多摩川沿いを横浜に向かって愛車を走らせていました。

その折いつも、父と母は来年この桜を見ることができるだろうかと感傷的になったものです。

 

二転三転した奈良吉野行きの旅行も、最終的に4日~6日までの2泊3日となり、出かけてきました。

吉野町ホームページで毎日午前10時に発表される開花見ごろ予想とライブカメラを見ながら決定。

3月最終週から4月第1週に、それから第2週に、そして最終的にはまた第1週に。

今朝の開花状況では下は落下盛ん、中、上千本は、はや散りはじめとなっていました。

お天気はイマイチでしたが、贅沢は言えません。丁度良い理想的な時期に訪れたことになり、ラッキー!

 

初日は奈良市内観光。春日大社、東大寺、興福寺。定番コースです。

あまりに有名な神社、寺院ゆえ、その詳細は省かせていただきます。ネットでどうぞ検索してくださいね。

JR奈良駅から路線バスでまず春日大社入口まで、そこから徒歩で東大寺、興福寺へ。

よく歩きました!旅行中、毎日18000歩から20000歩!

奈良公園内 公園内には約1200頭の鹿がいると言われています。鹿は神の使いとのこと>

驚いたのはどこも人、人、人。そしてここはどこの国?と思わせるほど外国からの観光客が多かったこと。

特に東大寺はまるで原宿通りか、渋谷センター街並!日本語は殆ど聞こえてこず状態でした。

京都より多いのでは?少々人に疲れた1日目でした。

以下写真ばかりになりますが、お許しください。

春日大社は奈良時代に平城京の守護と国民の繁栄を祈願するため創建された神社で、

藤原氏の氏神を祀ってあるのだそうです。先日大河ドラマ「光る君へ」の最後の解説で紹介されましたね。

春日大社には平安時代から現在までに奉納された灯篭がおよそ3千基あるそうで、

2月の節分と8月のお盆には全灯篭に火が灯される万燈籠神事が行われるそうです。

その幽玄の世界を感じることができるのが、万燈籠再現のこちら藤浪之屋。↓

しかし視力の弱い私たち夫婦には真っ暗な部屋は足元おぼつかなく怖い、そこで入り口まで。

ここは江戸時代までは神職の詰め所であった由緒ある場所のようです。

<東大寺>

ご覧ください、大仏殿前のこの人の多さ!もうビックリです。大半が外国人です。

<桜は満開>

天平年間、相次ぐ疫病や災害で混乱した世の中を鎮めようと、聖武天皇が造立した仏像。

圧倒される大きさですが、そのお優しいお顔にはホッとさせられます。

左手で宇宙の知恵を、右手で慈悲をあらわしているそうです。

 

疲れたので3月堂、2月堂はパスして興福寺に向かいます。

興福寺と言えば、何といってもあの美しいフォルムの五重の塔!ところがです!

昨年夏から東金堂とともに、保存修理中で全景を見ることができず、とても残念。何とか撮った写真です。

そして興福寺参拝の目玉は国宝館で、阿修羅像をはじめとする天平の至宝の数々に出会えること。

日本全国の3分の1の貴重な仏像がこの興福寺の国宝館に納らていると聴きました。

全て撮影禁止です、当然でしょうね。

誰でも知っている美少年のような無垢な表情をしている阿修羅像!

顔は3面ありますが、正面が一番美しいかと。

<阿修羅像 ネットから拝借しました>

この後風情ある街並みの「ならまち」散策とショップ巡りを楽しむつもりでしたが、疲れた~。

翌日のメインの吉野山行が控えているので、体力温存。近道でホテル(奈良日航ホテル)へ戻りました。

<続く>

 

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桜開花予報に振り回されて

2024年03月31日 | 国内旅行

急に暖かくなり、というより暑くさえ感じた今日、週末といこともあってでしょう。

多摩川土手の遊歩道にはまだ咲かぬ桜を愛でに、多くの人が集まってきていました。

私もその一人です。

同じお花見でも花は花でも桜ではなく、淡い紫白のハマダイコンに埋もれて。

これもまた楽しいお花見に違いありません(笑)。

東京は昨年より15日遅く、例年より5日遅い開花宣言!ようやくですね。

これからは暖かい日が続くそうで、桜も一気に満開に向かうでしょうとの気象庁のお話です。

<昨年の3月28日の桜並木>

<ほぼ同じ場所で撮った今年3月30日の桜並木>

 

私はここ数日、日に日に変わる桜開花予想、満開予想に振り回されました。

というのは奈良、吉野山へのお花見旅行の計画があったからです。

「吉野の桜」は人生で一度は観てみるものと言われています。

桜はあっという間に咲き、あっという間に散ってしまいます。紅葉以上にドンピシャの鑑賞は難しいです。

吉野の千本桜の見頃は毎年3月下旬から4月上旬。

そこで今年もその頃と予想をたて、2月中旬に早々3月最終週に奈良のホテルを予約しました。

ところがどうでしょう!寒い日が続き、3月中旬での開花予想は下千本で3月29日。

あらら、これでは私たちが出かける日には全く桜は咲いていないということになります。

桜は散り際はそれもまた美しいですが、固い蕾ではね~。

大慌てで最初の予定をキャンセルし4月第1週に変更しました。。何とかホテルも空いていました。

そして今日、吉野町のホームページから開花情報を見ると、一番標高の低い下千本で開花は4月1日、

満開予想は4月7日、中千本開花予想4月3日、満開予想4月9日・・・・・・・

わ~大変!またまた外れ、4月第1週ではあの吉野山の絢爛豪華な桜は観れません。

そこでまたまたスケジュール変更、再度ホテルをキャンセル、4月第2週にしました。

もう日々刻々と変わる桜の見ごろ予想に振り回され、疲れました。

今日も暑い一日になりそうです。また予想は変わるかも?でももうどう予想が変わっても変えません。

吉野の桜は、下、中、上、奥と下から順次咲いていきます。

4月第2週は丁度中千本が見頃とのことですから、多少の見ごろがずれてもどこかで満足できるでしょう。

 

皆様はお花見の予定立てられましたか?

 

追記(4月3日)午後5時半

明日からしばらくブログを留守に致します。

よってコメント欄も閉じさせていただきます。

 

 

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草津よいと~こ、一度はおいで~(4)♪

2024年02月16日 | 国内旅行

草津の続きです、簡単に!大雪の翌日見事に晴れましたラッキー!

天候によっては早めの帰宅も考えました。が、予定通り午後まで滞在。

チェックアウト後、荷物を旅館に預け、西の河原公園へ。

草津温泉の最西端の位置することからこの名がつけられているそうで、一番奥には大露天風呂があります。

確か20年前訪れた時は男女混浴だったような・・・。遊歩道から丸見えだった記憶があります。

今回は雪も深く大露天風呂の手前で引き返しましたが、かなり手前から目隠しがしてありました。

 

今年になって初めて目にする銀世界!

そんな寒い光景も、いたるところから湧きでる温泉で心はホッカホカ。

公園内を流れる川はあちらこちらから源泉が湧きだし、湯の川となって温かいこと。

雪がないシーズンは荒涼とした岩場で石がゴロゴロ、昔は賽の河原と呼ばれていたそうです。

 

西の河原公園の中ほど、少し小高い場所に2体の胸像が雪帽子をかぶり鎮座しています。

向かって左がベルツ博士、右がスクリバ博士。ドイツの有名な医学者です。

お二人は草津温泉を訪れ、その泉質を熱心に研究し、草津を世界に紹介した功労者だそうです。

そんなことは全く知らなかった私、旅館の部屋のテーブルにさりげなく置かれてあった「花・ベルツへの旅」という本。

何気に読んでいて、この「花」という方がベルツという方の奥様であり、

ベルツ氏が草津温泉の効能を世界に広めた人物であることを知りました。

そこで思ったのが、日本の観光地は外国の方にその良さを見出されたところがたくさんあるということ。

上高地がいい例ですよね。草津もだったのですね。

そこで帰宅後、早速「花・ベルツへの旅」を図書館から借りて読んでいます。

 

話が逸れました。

お地蔵様が雪に埋もれて、でも可愛いこと!

中に「ぴんころ地蔵様」がおいでになり、しっかり拝んでまいりました。

公園内の穴守稲荷神社の階段下で。仲良し母娘です。似てますでしょうか?

この積雪、流石に上がって拝む気にはなれませんでした。

転倒することも滑ることもなく無事街中に戻り、レトロなカフェで軽い昼食。

そしてお土産は温泉街の定番こちらです。

一泊二日の短い滞在でしたが、本当に楽しい旅でした。

Kちゃん、いろいろありがとう!

また読者の皆様、長々と旅の記録にお付き合い下さり有難うございます。

最終章は駆け足となりましたが、何かの参考になりましたら嬉しいです。

 

前の記事への返コメができておりません。今回はコメント欄閉じさせていただきます。

<追記 2月17日午前11時45分>

前記事へのコメントへのお返事ができましたので、コメント欄開けさせていただきました。

 

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