ご無沙汰いたしました。
ブログをお休みしている間に季節が急速に進んだ感じです。
(今日はまたとても暑かったですが)
皆さまお変わりなく暑い夏を乗り越えられましたでしょうか。
私はこの2週間、私なりにいろいろな出来事がありましたが、
それは折々触れることとし、リアルな話題から始めたいと思います。
正直休みを明けることに少々躊躇いがありました。
書き続けることに自信がなくなり、ブログを続けることにどれだけの意義があるのか?
そんなジレンマにこれからも度々襲われることでしょう。
が、とりあえず、Take it easy! Let's go !
休み明けの記事は最近読んだ本の感想からです。
妻に捧げた1778話(眉村 卓著)!夫が書評を読んで図書館に予約していた本です。
予約者が多く、かなり待たされたようです。
2週間前にようやく順番が回ってきて、彼の手元に届きました。
題名からして、感動的な美談が掲載されているのだろうと思った私は、夫にこんな憎まれ口をききました。
「しっかり読んで,反省してね。世の中にはこんな妻想いの心優しい男がいるのだと気づいてね」。
そしてさらなる嫌味、「私は読まないわ。貴方と比較してガックリ来るから」と。でも読みました(苦笑)。
はっきり言って、期待したほどの内容ではなく、面白かったか、感動したかと聞かれれば、????。
内容は、余命1年と宣告された妻のために(実際は5年生きられました)、
一日一話原稿5~6枚の短編ショートショートを書いていく。
その短編には彼なりにいろいろと制約を加え、病気の夫人が喜びそうな内容にする。
ですから自ずとSF的なもの、ファンタスティックなもの、夢物語的なストーリーになっていきます。
その短編自体は左程面白いものではないのですが、あとがきのように書かれた自己注釈に、
彼のその時の心情、夫人への愛情が垣間見え、興味深く読み進みました。。
1778話の中から選ばれた19話と短編の間に挿入された結婚生活と闘病生活にまつわるエッセイ。
妻に捧げるラブレターではないけれど、見事な愛妻物語だと思います。
眉村氏は平成14年5月28日、1778話の「最終回」を書き終えます。
(悦子夫人、平成14年5月28日永眠)
とうとう最終回になってしまいました。
きっと迷惑していたことでしょう。
きょうは、今のあなたなら読める書き方をします。
・
・
・
(なが~い空白のスペース)
・
・
・
いかがでしたか?
長い間ありがとうございました。
また一緒に暮らしましょう。
このなが~い2ページにわたる空白は何を意味するのでしょうか。
この最後の短い短い短編でじわ~ときました。
ちょっぴり風変わりな小説家の夫と、それを支えるとてもおっとりとした天真爛漫な妻。
素敵な夫婦のお話です。