夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

16mm撮影のロケハン

2020-06-05 20:14:06 | Weblog
特別定額給付金が振り込まれました。家族の分は下ろして分配済みで、自分の取り分の一部を使って16mmで何か撮ろうと秘かに案を練っています。自分への投資です。
16mmフィルムは意外に安くてコダックのオンラインショップだとモノクロリバーサルのトライ-X 100feetが¥6,600、400feetでも¥24,600です。もちろん現像料は別途掛かりますが。

Maya Deren/Meshes of the Afternoon、David Lynch/ Rabbits、松本俊夫/Atmanに匹敵する作品を考えています。
ロケ地の候補はいくつか考えていますが、今日はそのうちの一箇所旧長野電鉄信濃川田駅へロケハン。

ここは屋代線が走っていた頃からラストラン、その後何度も訪れて経過を見てきました。
駅から見た駅前通りです。撮影するカット割りのつもりでスナップを撮りました。


隣の今は跡形も無い若穂駅と共に色々思い出が詰まっている駅舎。今は代替バスの停留所になっています。


大正時代の建物です。昭和20年8月13日の長野空襲では3名が犠牲になりました。


待合室の窓から公衆電話が見えます。


窓の外に公衆トイレと公衆電話。あの公衆電話は重要な役割りを担うことになります。


ホームに出る引き戸。


待合室の入り口からホーム側を見るカット


このコーナーには曰くがあります。


ホーム側の引き戸から入り口を見ると


主人公がホームに出るカットのカメラ目線。こんな位置とアングルがいいかな


主人公は廃車した電車から外したこの座席に座らせましょう。


ここは須坂行き電車のホームの軒下


もう来る事はない電車を待つシーンはこれが良さそう。


こちら側のカットも必要かな


線路の向こう側に渡る階段です。


階段を降りて振り向くと


線路はそこで切れています。


元はこちら側にもホームがありました。


再び待合室です。ここで時間軸が交差。映像は時間軸に束縛されません。過去の彼と現在の彼が錯綜します。


今日はこの駅をじっくり見てきましたが他に候補が数箇所あるので追々にロケハンしてくるつもりです。
一切の束縛から解放された、「意味」を徹底的に排除した全く新しい映像作品を作るのが今の最大の夢です。
コメント
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