夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

Leica D3 に引き伸ばし機のレンズという無意味な努力

2021-06-02 09:22:56 | Weblog
面白い試みだと思って超古い Leica に引き伸ばし機のレンズを取り付けてみましたが、Leica に Fujinon レンズなんて、どう転んでも邪道ですよね。
そう思ったら一気に熱が冷めて(B型の特性)しまいましたがここまで来たら後に引けません。
Leica のレンズ取り付け部に


Nicca から外した同じ部品を裏返しに取り付けます。


Nicca は考えなしに取り外したらボディとの間にシムが入っていて組み合わせがわからなくなったので慎重に進めました。
案の定下のビス2本は裏のパーツにタップが切ってあって脱落しそうになりました。


片側は仮留めして進めていきます。


なんとか取り付けることができました。


レンズを装着。苦労した割に見た目がどうも。違和感があります。


レンズを繰り出したのは矢印の部分で、合わせて約7mmです。


これで試し撮りが可能ですがそんな気力は失くしました。F11 か 16 に絞ればパンフォーカスで撮れると思いますが。
気長に沈胴式のロシア系レンズを探すことにします。
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Leica 引き伸ばし機のレンズについて

2021-06-01 11:59:13 | Weblog
Leica D3 に引き伸ばしレンズを装着する件であれこれ。一番肝心な引き伸ばしレンズのフランジバック調査です。
バラックじゃあんまりなのでこんなのを作ってみました。「フランジバック調査冶具」とでもいいますか。


レンズを取り付けるとこうなります。


これで外に出てスクリーンに像を結ばせると一見きれいな画像が見えます。


ではきちんとやりましょう。
放送/業務用ビデオカメラのフランジバックを調整するチャートを使います。


冶具との距離は巻尺で測って5mです。


鮮明に像が結ばれているように見えますが


大体じゃまずいのでルーペで拡大して観察。


Nicca から外したレンズ取り付け部で繰り出してもルーペで見ると5mにピントが合っていません。
2.5mm程度不足です。ところで引き伸ばしレンズの焦点深度(被写界深度じゃありません)って、どのくらいなんでしょうね。


余っている2mmのアルミ板でリングを作れないか挑戦です。
木工の大径穴用キリを使いますがこれは非常に危険。慎重に進めます。念のため Jr に手伝わせて万一の場合は即スイッチを切れる体勢にしました。


途中ヒヤッとする事態がありましたがCRCを吹き付けながらやったら意外に簡単にきれいな穴が空きました。


ところが寸法ミスがあって10mm小さな穴!


もう一度先程の材木に木ネジで固定して外側に穴を拡大。
更に危ない作業でしたが今度はピッタリです。


穴は成功しましたが外径をどうやってきれいに加工するか、ここは頭の使いどころです。旋盤なら簡単なのはわかっていますが工房にはありません。
それと、2mmではまだ足りないと思われるのでシムみたいなのを作って調整する必要がありそう。
面倒ですねえ。こんなことをしているんならロシアライカの沈胴レンズを手に入れればなんてことはないんですが。
乗りかかった舟ですから試し撮りまで進めますが、せっかくの 1936年製 Leica に引き伸ばしレンズじゃ話としては面白いけど意味のないことをしていると自分に呆れています。
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