夕螺の一言日記

毎日心に浮かんだことなどを書いてみたいと思います。。。(2014年3月13日開設)

2017年 8月17日(木)「日本病 内にこもる病」

2017年08月17日 20時48分17秒 | 「政治・経済」
ロイターに輸出競争むしばむ日本病 リスクとらない経営者という記事があった。
リスクをとらないという事は、その根底にリスクをとらなくてもよい条件と、リスクをとることによる自己責任の大きさがある。
日本病を現す言葉に、「失われた10年」「失われた20年」そして「失われた30年」に向かう日本がある。
日本は生産性の向上をどのように労働者から搾り取るかに重点を置き、企業利益を第一義的に考えてきた。先進国で労働者の賃上げが抑えられてきたのは日本だけのようです。労働力は、一方では過労死にあるように使い捨てをされて一方ではニートという若い人々をつくってしまった。正社員から非正規雇用労働者へ。男女間賃金格差。そして今は労働の規制緩和が言われて、過労死容認法ともいわれる時間外労働による長時間労働と、この時間外労働さえ残業代を支払わないという事が検討されている。残業代未払いの合法化は1000万以上の専門職のようだが、派遣労働法にも見るように適用範囲は広がっていくでしょう。
経済面を見ると、アベノミクスと日銀の量的緩和により、輸出産業を中心とした企業利益づくりが進み、企業の実績を現すはずの株価も人為的に上げられていった。
以上のような毒饅頭をむさぼって満腹感を得ていれば、何も大きなリスクを背負う必要もなくなるのである。その場しのぎとしては。。。。。
このその場しのぎの満腹感を得ているときには、それ自体が好景気であると勘違いをしてしまう。これではだめだという経済人も多くいるでしょうが、まやかしの好景気を批判したり、ましてや方向転換をすればそれは異端児となり、失敗をすれば個人の責任で終わるでしょう。
社会全体がこの個人攻撃により事故の正当性に胡坐をかいてしまっています。国民全体が、多数の意見が正しくて、多数の意見を言っていれば常識人だとなってしまう。
考えることを停止してしまうのです。。。。。最終的には。
政治も先進国の保守政治から離れて復古的な日本が叫ばれはじめています。
日本がリスクを取りながらも発展していこうとするのではなくれ、このリスクを考えないようにして虫をすることにより、リスクをとらない日本病になるのですが、政治や経済のすべての哲学が思考停止をして内にこもってしまう病に侵されているのです。
学校教育もこれから右傾化していくでしょう。次の世代である子供たちも考えない日本人として再生産されるでしょう。
コメント
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