妻籠宿を出た後。
バス停を通りがかったら、途方に暮れている様子の外国人二人。
「なぎそすてーしょん?」
「ふぉろーみー!」
それだけ言って、駐車場まで歩き出すと...
不安そうな二人。
「ドライブ?」
おそるおそる尋ねてくる。
そらそうよ!
このまま歩いて連れ去りはしないさ(笑)
ゴンザと二人頷いて、ついてくるよう促すと、ホッとしたのか、やっと笑顔を見せた。
「ホントニアリガトウゴザイマシタ」
そういう二人を駅で降ろして、バイバイ!と手を振る。
「はぶあないすすてい!」
旅は道連れ世は情け。
日本では我々は、水商売の人間で、悪の部類に入るのかもしれないけど...
どうか良い旅を!
二人は美しい青年で、アメリカから来たのだということだった。
国に帰ったら、
「怪しいおっさんとおばさんに連れ去られそうになってよ〜!」
って、話すんだろうな、やっぱり(笑)