どんぐりボコボコ どんぐりこ♪
風が吹くと上からばんばん落ちてくる。
「そうしよう」と、
心がけているワケではないが、
金をかけなくとも、
自然の中でいくらでも遊べるのは、
父から受け継いだ、
大いなる遺産である。
小さな里山に登って、
薮の中に分け入り、
鳥に虫に、木になる実に川に...
小刀ひとつあれば、
彼は瞬く間に竹でオモチャを作り、
石を組み上げ火を焚いて、
子供と真剣に遊んだものだ。
飽きっぽく気分屋で、
突然怒り出すのは困ったクセだったが、
今となっては、
私もそんな風なのだから、
これもまた、
遺産のひとつといえるだろう。
オトナになって初めてわかる。
よく、あんなに幼かった私に、
小刀を持たせてくれた、と。
親というのは、勇気があって、
素晴らしい忍耐力を持ち、
愛情深くなければ務まらないな。
色々大変なこともあったけれど。
それが『今』を作ってくれている。
こちら、コマメホコリ?でしょうか。
指でそうっと押してみると...
同様に、弟は今、
『じーじ』に会ったことのない我が子に、
こういい聞かせている。
「じーじはね。
子供と遊ぶ達人だったよ!
いつも本気で遊んでくれた」
『遺産』はきっと、
彼の娘たちに引き継がれてゆく。
「ばふっ」っと胞子を吐き出します。
「うわああ〜、ごめん!」と叫ぶが、すでに遅し。
なるべく触らず、とは思っているけど難しい。
人は好奇心の生き物ですね。
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