猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

20年目の油断。  * 注意!最後に虫画像アリ(本文とは関係ナシ)

2008年06月17日 00時13分58秒 | 猫たち

私が猫と共に暮らすようになって20年が経つが。

今夜はその20年目にして、危うく大変な過ちをおかすところだった。

 

画像がボケボケですが、
「どうも!ワタクシが本日の主役・ちゃあこです」
erimaの腕枕で熟睡中です.....

 

夕方ゴンザを仕事に送り出した私は、
いつも、そこから洗濯や掃除といった家事を片付け始めるのだが.....

最後の仕上げのひとつであるトイレ掃除の最中に、
それは起った。

そう。
あれは、トイレ内の床も小物も拭き終わり、
洗剤を便器につけて、ゴシゴシとブラシでこすっているときのこと。

私は、ふと、リビングで鳴りはじめた電話をとろうと、
うかつにも掃除真っ最中のトイレのドアを開けたまま移動し、
そのまま話し始めてしまったのだ。

 

トイレ掃除の話なんかで恐縮です.....
お詫びにきれいなジャガイモのお花を。
品種によって、色や形が微妙に違います。

 

いつもなら、洗剤を扱う現場になど、ちゃあこを絶対に近づけはしないものを、
何をボーっとしていたのか。

私はちゃあこの居場所を確認しないまま、
電話の相手であるゴンザと少しの会話を交わし.....

受話器を置いてトイレに戻ると、そこにひとつの光景を見つけ、
飛び上がらんばかりに驚いてしまった。

そこには.....

トイレ洗剤の泡がまだついた便器のふちにしっかり手をかけ、
中を覗き込んでいるちゃあこの姿があったのである。

「バカッ!」

叫んだ瞬間、私はちゃあこを抱きかかえ、
キッチンまで走って、シンクに放り込み、
とにかく夢中でその小さな手をざぶざぶと洗った。

暴れる本人を無理矢理押さえつけ、
石鹸と水で入念に入念に洗い流して、
手の水気を拭き取ると、念のため全身も拭きあげた。

匂いをかいで確かめて......

再び水気をしっかり拭きとって。

そして、一切の処置が終わってちゃあこの安全を確かめると、
急に「どうしよう」という不安に襲われ、
あらためてパニックに陥ってしまった。

 もし、もし、あと数秒タイミングがずれて、あの瞬間を見逃していたら、
 私はちゃあこの手に洗剤がついていることも知らず、
 彼女はそれを舐めとってしまい、大変なことになっていた、

と。

20年前。
ぶっちゃんやちびくんが我が家にやってきて、
17年前に、いたずら好きのちゃあこがやってきて.....

その間、私は神経質すぎるくらいに彼らの周辺から、
危険を取り除いて暮らしてきたのに。

 

こちらは隣の畑で咲いていた、春ウコンの花。
初めて見たけどきれい.....

 

事故には水にまつわるものが一番多いからと、
屋内に洗濯機があった前の家では、
「もし万が一洗濯槽に落ちたら大変」と絶対にいつも洗濯機の蓋は閉めていたし、
お風呂のお湯も、我々が出たら、絶対すぐに抜くことにしてきた。

人間が使うトイレに貯まった水さえも危険と思えば、
トイレのドアも開けっ放しにしたことなどなかったし、
(洗剤云々以前に、実際人間のトイレで猫が溺れた例もあるから)
我が家では、そうやってずっと暮らしてきたのだ。

なのに.....。

なんで今さらあんな油断をしたのか、
今考えても、「もしあのとき...」と思うと、ぞっとして涙が出てくる。

そしてあらためて誓う。

もう、二度と、ちゃあこを危険な目に遭わせてはいけない。
もう二度と、油断はしない。

 

「.....ん~?頼むよ、ホント~。ちゃあこ、自分じゃ何が危ないかわからないもん」

 

自分がどんな危険なものを触っていたか知らないちゃあこが
洗われた手を一心に繕う横でへたり込み、
反省と安堵でしばし呆然とした、20年目の夜だった。

 

 

ところで皆さん、これ知ってますか?
『コウガイビル』 → 略して通称KGB(爆)
昔の女性の髪飾りである笄(こうがい)に頭の形が似てるからコウガイビル。
でもヒルではなく、まったく異なった動物。
肉食で、カタツムリやナメクジを食べるんだよう~。
しかもプラナリア同様、切断されても再生するすんげ~ヤツ。
ずっと実物を見たいと思っていたから、畑で会えて感激(爆)
ゴンザが「なんだこりゃあ~~!」と叫んだときには、
すんごく得意げに「知らないの?KGBだよ」と、威張ってやりました(笑)



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6 コメント

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思い出しました。 (いなひこ)
2008-06-17 00:32:39
そうなんだよね。ちょとした気のゆるみが、とんでもない事故に繋がるんです。いつもは、もう神経質な位気を使っているのに、ふとした瞬間に起こってしまうのです。 私もいっつも何か危険な事をする時は、九太郎の位置を確認するのに・・・。

あの夜中の針飲み事件は、いま思い出してもゾォ~とします。 下手したら九太郎はあの時天国に逝ってたかもしれないのです。

ちゃあこちゃん erimaさんが気が付かれて、ちゃんと対処できて、良かった。

お互い 気をつけましょうね。 
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赤ちゃんと一緒ね (虫主婦)
2008-06-17 17:27:17
はいはいをする赤ちゃんと一緒だね。いや、ネコは3次元で移動できるから、もっと大変かもしれない。
洗剤とかタバコなどの子供の誤飲、多いですものね。きっと調べれば犬や猫たちの誤飲事故も多いに違いない。

ところでコウガイビル。なんだかそれだけ聞くとビルの名前です。
検索したらかなりグロい写真もあって、ぎええええ~っとなりました。
プラナリアも調べました。昔飼っていたポメに、散歩に出たときまとわりついていたヤツのことだったのか…(意外にも指標動物)

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この世に取り返しのつくことはない (t-cat)
2008-06-17 22:05:51
erima 様

よく、取り返しの付かないことをしてしまった、とか
簡単に言いますけど、
世の中って取り返しがつかないことだらけだと思うんです。

如何にそのことに気づけて、
日々過ごせるかが肝要なのではないでしょうか。

ちゃあこちゃんのすわ、一大事、
読んでいてみぞおちが痛くなりました。
場面は違うけれど、
「あのときこうしていれば」という痛みの記憶は
それぞれ持っていると思うので、
シンクロしてしまったようです。

とりあえず、私は、針山の糸付き針から
絶対に目を離さないようにしなければ……
(何度も糸ごと飲まれかけた経験あり)

で、KGB。
読みは、やっぱり、「かーげーべー」ですよ、ね?
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本当にそうですね。 (erima)
2008-06-18 05:36:00
いなひこ様

今回、こうしてヒヤッとして初めて、ちょっとの油断が大変な事故を招くのだと身を持って実感しました。
そして、あらためて、ちゃあこを守ってあげられるのは、やっぱり私たちだけなのだから、もっとしっかりしないと、とも。
20年、無事できたのだからと、どこかに慣れみたいなものがあったのだと思います。
本当に、これからは一層気をつけないと。

九太郎ちゃん。
針、飲んじゃったことがあるんですか?
大事に至らずに本当によかった.....
本当に。

いなひこ様、いつもありがとうございます。
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そうですね~。 (erima)
2008-06-18 05:49:53
虫主婦様

猫は3歳児くらいの知能を持つといわれていますが、下手をすると引き出しや押入れを開けたりするので、ハラハラすることも多いです。
大変さはやっぱり人間の赤ちゃんのほうがずっと上かな~とは思いますが、注意点はきっと同じなんですね。
誤飲事故・水の事故は猫や犬にも非常に多いです。

そうそうコウガイビル。
名前だけ聞くとなんか都会(公害、ビル)を連想させますね(笑)
でも実際、都会の公園にも多く生息するらしいです~。
でね、プラナリアと共に、コウガイビルも再生する生物と色んな記述にもある通り、このときのコウガイビルもこのボックスからはがすときにちぎれてしまって...
でも、ちぎれたそれぞれの破片がウニウニといつまでも動いて、「あっ、再生したとき、こっちが頭になるのかな~」なんてのが、かすかにわかるんですよぅ~。
正直、すんげー怖い(笑)
だって、次回畑に行ったら、ちぎれた分だけ数が増えてるってことですもんね。
こえええ~!

ところでポメちゃんにまとわりついたって...
なぜだったんだろ?
プラちゃんは水質変化には弱いらしいですね~。
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後悔は... (erima)
2008-06-18 06:03:24
t-cat様

後悔先に立たずといいますが、本当にそのとおりだと思います。
ちょっとした油断で、一瞬の油断で、小さな猫の体は大変なことになる。
だから、教訓を得たら、もう二度と繰り返さない、その経験を糧にして、あらためて気を引き締めることが大切になるのでしょうね。

あの、「あっ!」っと思った際の恐ろしさはもう二度と経験したくないですもんね。
思い出してもぞっとする瞬間です。

猫が「気になって仕方がない」ものって、その子によって違うと思いますが、しいちゃんは糸つき針なんですね。
お互い本当に注意をせねばなりませんね。

あ、ちなみにKGBですが、我々エロイカファンがそれを読むのと同様、コウガイビルファンも「かーげーべー」と読んでいるみたいです(笑)
(中には「けーじーびー」と読む人もあり)
中には食ったことのある人もいるんですよぅ~(泣)
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