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ネットでニュースを見ていたら。
『日本ポラロイド、インスタントフィルムの生産を2008年夏までに終了』
との見出しが目に飛び込んできた。
カメラのデジタル化に伴って、
ポラロイドのフィルムそのものの需要が減少したための決断らしい。
そういえば、普段生活するうえで、
ポラロイドカメラを目にすることはまずないし、
時代が流れれば、それもまたいたしかたのないことなのかもなぁと、思う。
しかし、ある意味私にとって、ポラロイド写真、およびカメラは思い出深いもので.....
それはつい昨年まで、私がしていた仕事に大きく関わっていたものなのだ。
モデルという仕事には、常にオーディションというものがつきものだったが。
その際に、ほぼ必ず撮るものがポラロイド写真だったのである。
CM、ポスター、パンフレット、雑誌.....
私たちが受けるオーディションには、様々なものがあったけれど、
必ず、そのどれもにあるのがオーディションカードというもので、
オーディションを受ける者は、現場に行って、まず、カードに名前や所属等を書き、
ポラロイド写真を撮ってもらって貼り付ける。
それは、あの仕事をしていた者なら、誰もが繰り返した作業に違いないのだ。
自分の順番を待つ間、貼り付けたポラロイド写真から、
ぼうっと己の姿が浮き上がるのを待つ、あの不思議な時間。
周囲は全員ライバルで、それぞれがみな、
自分を宣伝するための資料と、オーディションカードを持ち、
小さな部屋(オーディション会場)へ入っては出てゆく、あのくり返し。
が、時代の変遷と共に、そのオーディションカードにも、
それが個人情報に関わるからか、細かい規定や同意が求められるようになり.....
いつの間にか、仕事に携わる者の環境も大きく変わっていった。
ポラロイドフィルム生産終了のニュースは、すでにあの業界から離れた私には、
もう、関係のないことになりつつあるけれど.....。
私の中では。
またひとつ何かが終わったような、
そんな気がする。
* ちなみに撮影でも、上に挙げた皆さんが知ってる「ウィ~ン」と写真が出てくる
ポラロイドカメラとは違う『ポラ』を撮ります。
これは言ってみれば「シャキーン!...バリッ」ってヤツ(←知ってる人は笑える)
.....あれもやっぱりなくなるのかな?
どんどん、時代は進んでいくんだなぁ~。
取り残されそうだ洋。
なぜなら、うちには、いまだに真新しいポラロイドカメラが3~4つあるからです。
もし、思い入れがお有りでしたら、差し上げますが(笑)。
今や、カメラ博物館でしかお目にかかれないようになりましたねぇ・・・。
ほんの30年前までは、カメラを持っている人も少なくて、写真は「特別なもの」という感じがありましたが、使い捨てカメラが出来て以降は、すっかり身近なものになりましたね。
そして、デジカメが出来て、まさか、持ち歩ける電話にカメラまでつくとは...
30年前には、想像もしなかったことです。
ポラロイドが世に出たとき。
人々はどれほど驚いたでしょう。
鉄腕アトムやドラえもんの世界は、もう夢のものではなく、現実になりつつあるのかもしれないですね。
箱型みたいなポラロイドカメラはたいぶ数が減ったものの、近年でも一時「チェキ」(フジフィルム)なんて商品が流行り、ポラロイドは形や名前を変えて存在し続けていたのですよね。
先述の四角いポラロイドも、一般ではあまり見かけなかったものの、本文のようなことから私には身近なもので、だからこそあまり、これに関しては意識したことがありませんでした。
しかし、へいたらう様は、真新しいポラロイドカメラを数台もお持ちとは。
これは、もうフィルムがなくなると発表された今だからこそ、オークションなどに出品されれば、意外にいいお値段で売れたりして...(笑)
いや、それ以上に、持ち続けていれば、なかなかのお宝になるかもですね。