困ったお客様

咲き終わったパットオースティンの枝に、困ったお客様が滞在されていました。
これ、小さな蜂の巣なんですが...。

実は以前、まったく同じ場所に巣を作られたことがありまして、その時は、主、巣、共に、そっとビニール袋をかぶせ、裏の山に置き去りにしてきたんです。
ちょっと危ないかなと思ったのですが、彼女があんまり一生懸命巣作りをしていたもので、気の毒になってしまって。
でも、その場所はやはり、お気に召さなかったんでしょうね。
律儀に帰ってきちゃったみたいです。
で、今度は枝ごと切りとって、ゴンザと二人で裏の山の斜面に挿してきちゃいました。
うまくいけば、バラも根付いちゃったりして...なんて、都合のいいことを考えながら。

ところが...
数時間すると彼女がまたベランダに現れ、必死になって巣を探している！
どうしよう...
私とゴンザだけならいいけれど、ここは集合住宅で近所に迷惑はかけられないし、猫がベランダで遊んでいて刺されてしまう可能性だってある。
かといって、殺すのはどうしても気がひけるし。
ええいっ、しょうがない！
おもむろにスプレータイプの殺虫剤を手にした私は、彼女の体には直接かからない程度の量をシュッとふりまき、地味な嫌がらせを試みたのでした。
文字通り、すっ飛んで逃げた彼女。
どこかで新天地を見つけてくれるといいのだけれど。

もう、帰ってきちゃだめよ。