みっく・じゃがの「ひとりごと日記」

日々思うこと、考えること、時には写真も

心に残っている風景

2014-04-19 22:42:01 | 日記

NHK・BSで また『こころ旅』が始まっています。

日本各地の風景が見られるので、朝のひと時 観ています。

自転車で走る火野正平さんについては、いろいろ言いたいこともありますが、

それはこの際横に置きます。

お手紙に書いてある場所に行ってみるわけですが、それを聞いていると、

いろいろな人に、いろいろな人生があるんだなぁと感じ入ります。

私の心に残る風景は・・・考えてみますと、こんなに永く生きていてもあまりないです。

ただひとつ、小学生になったばかりの頃、迷子になり、歩いても歩いても家に帰りつかなかった景色が

今にして思い出されます。

 

何かと制限が多かった私の家で、小学生になったばかりの私は、学校から帰ると、そーっとランドセルを

玄関に置き、離れた四辻で待っていた出来たばかりの友達の所へダッシュ

二人で遊びながらその子の家に行ったのですが、それがすっごく遠かったのです。

夕方になり帰るのですが、いつまでも家にたどり着けない

知らない景色ばかりをまっすぐ進みましたが、迷子というのは戻ることを知らないと聞いたことがあります。

知らない小学校の校庭で薪を背負った二宮金次郎の像を見たときは感動しました。

自分が、今、どんな状態なのかも忘れて、「これが二宮金次郎か」  暢気なものです。

そこも通り過ぎて、ずんずん歩いていると、向こうから農作業風体のご夫婦がやってきました。

「お嬢ちゃん、どこ行くの?」とオジサンに尋ねられ、なんと応えたかは忘れましたが、

私はそのオジサン夫婦に助けられ、おうちに連れていかれました。

そこには老夫婦もいて「可愛いからウチの子にしようか」と笑っていたのを覚えています。

晩ご飯をごちそうになり、家のことをいろいろ聞かれ、おじさんは出かけて行きました。

後で聞かされたのは警察に届け出てくれたそうです。

私のうちでは夜遅くなっても帰ってこないことを心配して警察に届けていて、すぐに迎えが来ましたが、

目の玉が飛び出るほど叱られたのは言うまでもありません。

オジサンは、夜になろうというこの時間に見たこともない小さい子が歩いている・・でも、この先は山・・

おかしいと思って保護してくれたのです。

私の中では、このまま歩いていくとどうなるの?と思いつつ、ある種の諦めを感じながらも、

山に沈んでいく真っ赤な太陽と、それが山に写って、なんとも美しい風景に見とれて

歩いていたのでした。

あの時の優しいオジサンたちの様子とともに、真っ赤な山の端の風景は、今でも心に残っています。

いったい、あそこはどこだったんでしょうか

コメント (2)
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