これは『再織り(さいおり)』という織りで作ったバッグです。
モール糸で織っています。
教材にしているものです。
『再織り』は皆さんご存じのシェニール織りのことで、発祥はスコットランドだそうです。
日本には明治時代に持ち込まれ、織られていて、昭和には皇室に献上されてきたこの織物は廃れていました。
数年前に和歌山県の高野口というところで再現され、専用の織り機も売り出されました。
私は再現されて全国展開しようとしているときに紹介されて、教室で教材として使ってきました。
『再織り』は織物データーを作成したものを下織りし、縦に裁断してモール状の糸にします。
ですので、糸そのものが模様の糸になっており、デザイン画を参考にしながら柄合わせをしながら織ります。
一度織った織物を裂いて再度織るので『再織り』と呼ぶのです。
袋物が得意じゃない人には、このようにハンカチーフとしての仕上げもさせます。
袋状にしたものはバッグというよりポシェットですね。
この大きさは、例えば海外に行ったとき、食事をする時に、お財布とパスポートだけを入れて
レストランに行けますので便利です。
実際、私はそのように使っています。
一見難しそうですが、そんなことはなく、生徒さんは皆さん「私に織れますか?」と
不安そうにおっしゃいますが、簡単です。
そして、自分の手で魔法のように絵が織れるので、とても好評です。
渾身のタペストリーは現在50㎝織れました。時間がかかります。
あと50㎝です
頑張るもんね。