市販の糸を織りました。
私は男性用のものを織る時は化学染めの市販の糸を使います。
化学染めの方が 当然 退色もなく、そこには力強さを感じるからです。
こんなとき、知り合いで化学染めをしている人の糸を使います。
この人はシルクの真綿糸を化学の段染めで染めていらっしゃいます。
それも2色などではなく、何色も・・それは複雑な染め色です。
これはシルク真綿糸の段染めです。
丈は240㎝、幅30㎝ と長めですが、これを男性の首に巻き付けたい
技法は綾織の変形ですが、この繊細な糸は平織りすると、あまりにもなよすぎて 儚いです。
繊細な糸を綾織りにすることで、分厚さを出し、しかも繊細なだけにフワッと柔らかくて
心地いい感触が出ました。
で、この糸が余りましたので、昼夜織り というのを織りました。
〝昼夜織り”というのは表と裏が違う色ということで、つまりはリバーシブルですね。
チラ見のグレーの裏が見えますが、裏を返すとこうなります。
シルク真綿糸の段染めにベビーアルパカの薄グレーですが、これまた組み合わせが絶妙です。
というのも、繊細なシルクに軽くて柔らかい、しかも保温性があるアルパカですから。
これはちょっと丈が短いので女性の首に・・ですね。
この二つのマフラーを首に巻いて 腕を組んで歩く男女のカップルの姿を想像すると
私の心ははずむのです。