個展が終了し、力が抜けておりました。
織り機もこんな状態でたたんでいます。
が、そろそろ動かねばなりません。
来週月曜日からカルチャースクールの教室も始まります。
教室で一番長くいる人の教材ができていません。
その前に、この個展の総括をしておこうと思います。
2003年、第1回の個展を開いてから隔年で個展を開いてきました。
場所は麻布十番、マンションの1階で、道路に面した全面ガラス張りのギャラリーです。
ここで3回個展を開かせてもらいました。
オーナーは「新人のクリエーターを育てていく」という理念の方でしたが、
「歳を取ったので」という理由で閉廊され、次に私が選んだのは原宿駅前のギャラリーでした。
ここも道路に面したビルの1階にある全面ガラス張りギャラリ-でした。
ここで3回の個展を開かせてもらいました。
ずっと、この先も私が個展を開く限り、このギャラリーはあると思っていたのです。
ところが東京オリンピック開催が決まり、このビルは再開発されることになり、
私の個展は宙に浮きました。
二つのギャラリーは創作人が自由に表現することを後押ししてくれて、
これに代わるギャラリーなど見つけられないと思っていました。
今回のギャラリーは私にとって緊急事態的に見つけたものです。
1週間を経て、感想は「とにかく疲れた・・」、それしかありません。
今のところ、この後に個展を開く気持ちはありません。
「区切りになるはず。目標があって毎日がある」などと夫は言い、
それはわかります。
ですが、今の私には酷な提案です。
〇個展においでいただいた不思議な方々
○ その1-黙って入場。作品には注目もせず、窓側に一直線。
声をかけたら「ここの窓から外を眺めたかったので」とおっしゃり、
しばらく外を眺めて退場されました。
○ その2-入り口外で「ここの出展者の人と知り合いなんだ。観るから」と若い男性の声。
入ってきた方は見も知らない方。後ろから仏頂面のカノジョらしき若い女性。
いろいろ質問されて応えましたが、知らない方です。女性はあくまで仏頂面。
○ その3-初老のオジさまータペストリーたちを近くでジッと見て「これは何?」と。
私「タペストリーです」
「タペストリーって何?」
私「壁に掛けます」
「どうして?こんなもの掛けてどうするの?」
私「掛けるのがお好きな方もいますから」
「ヘンな話だね。邪魔なだけだね」
もちろん、楽しんでいただけた方々、染めに興味を持っていただけた方々、多数でした。
皆さま、ありがとうございました。