個展の大きな作品の最後を織り上げてホッと一息ついています。
作品は大判のテーブルセンターです。
『おしゃれなミラノ』 60×100
脚立に登っての撮影で、右から写しているので左が遠方になって
こんなふうになってしまいました。
模様をアップしました
この技法は『ハニーサークル』といい、専門的な言葉で説明すると
山形斜文織(やまがたしゃもんおり)を基本にして織ります。
緯糸(横糸)を浮かせて模様を表すので、模様と平織りの地織りを交互に織るのです。
織り上がった模様が美しいので大好きな技法のひとつです。
この模様を数種使って色も変えて織ってみました。
これで、ファッションの街・ミラノのオシャレ度を感じていただけるでしょうか。
イタリアではミラノは製品を作る町で、販売はしませんでした。
ところが、製作の作業員に中国人を雇ったところから変わってしまったのです。
洋服の作り方を覚えた中国人作業員は、親族を呼び寄せ、工房を買い取り、
作った服に≪made in ITALY≫と銘打って販売までしてしまい、大儲けをしています。
製作することだけを伝統としてきたミラノでは反発しますが、時すでに遅しです。
ミラノに行くと中国人が多いです。
ベビーカーに小さい子供を乗せた家族連れが多く、居付いている感がしました。
そんなことは他国人の私にはどうこういうことでもなく、
街行くオシャレ度は、やはり活きています。
この作品でそれを表したかったのです。
これで、壁に飾る大きな作品は終わりました。
あとは染めた糸でストールやマフラーを織ったり、新たに糸を染めたりするだけです。
なんだか力が抜けて、昨夜はボケーっとしてしまいました。
2月に入って、IPhone が壊れました。
ある朝、突然に画面が真っ黒になり、何をしてもビクともしません。
本体が熱くなり、このまま燃えるんじゃないかと心配しました。
こんなとき、電源とホームボタンを同時に長押しすると解決すると聞いたことがあり、
試したみたら、解決!「あ~良かった」と思う間もなく、再びの真っ黒!
これはダメと思い、apple shopp へ行ったら「バック・アップしてますか?」
と聞かれ、こんな質問ある?と思い「こんな状態でバック・アップできると思いますか?」
と逆に尋ねてやりましたら、ムッとされました。
「初期化して様子見するしかありません。ご了解ください」と言われて
アドレス帳も何もかも ぜ~んぶ消えてしまいましたが、
au お客様センターでアドレスを戻し、家に帰ってから初期設定をしてヤレヤレと思ったのも
つかの間、また真っ黒!になり、いよいよ apple の本店に電話を入れて状態を話しました。
結果、新製品を送ってくれる、しかも宅配便でということになりました。
これは宅配便配達員に古い IPhone を渡すというサービスだそうです。
ただし”保険”でしょうか、カード払いをして、とりあえずお金を払い、
古い IPhone が届いたのを確認してから返金するというシステムです。
便利なのか不便なのか分かりませんが、この状態で1ヵ月待つのだそうです。
まさかと思い、初期化されて初期設定をした途端に、バック・アップを取ったのが幸いして
今度は無事に初期設定が簡単に済みました。
とうわけで、IPhone に2週間ほど触らず、PCも開かないでいたのですが、
それで何の不便もなく、かえって心安らかな日々だったということに気が付きました。
案外そうなんですね。
IPhone でゲームをするわけでもなく、音楽も聴きません。
FacebookやTwitterも「どうでもいいや」と思っていると「どうでもいいのです」。
これは年寄りっていうことでしょうか?